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関西8私大 新技術説明会

日時:2011年03月11日(金)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 情報

1)製品開発における感性情報の利用 ~ビジュアルインパクト・イメージスケール・マルチモダリティ~

関西学院大学 理工学部 人間システム工学科 教授 長田 典子

新技術の概要

QOL(Quality of Life)向上の一つに、ヒトの感覚や感性に即した製品開発が挙げられる。ユーザの感性・嗜好の分析結果に基づいた、科学的裏づけのある製品・コンセプト設計を行う。

従来技術・競合技術との比較

ヒトの感覚・感性を計測し、尺度化することにより、ユーザ特性を客観的に評価することができる。また視覚と聴覚のように感覚間の相互作用を考慮することで、ヒトの感覚特性をさらに深く理解できる。

新技術の特徴

・心理実験・脳計測実験によるヒトの特性・感性の客観的評価
・ヒトの嗜好の違いに基づくユーザクラスタリング
・複数感覚・感覚間相互作用を考慮した、ヒトの感覚・感性のモデリング

想定される用途

・さまざまな製品の機能・外観・ユーザインタフェースなどのデザイン・設計
・メディアコンテンツの制作支援
・ユーザの嗜好調査やマーケディング

  • 情報

2)コミュニケーションロボットを利用した教育支援システム

京都産業大学 コンピュータ理工学部 インテリジェントシステム学科 講師 荻野 晃大

新技術の概要

本技術は、コミュニケーションロボットをプログラミング言語の演習授業を楽しく取り組めるためのサポート役として利用し、頭・手などの動作をつけながらエラー等を解決するためのヒントを提示することで支援する。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、大学でのプログラミング言語の授業での利用を想定しており、ロボットによる学習者支援と同時に、各学習者のエラーの発生率や発生箇所を分析し、その結果をリアルタイムで教員に提示する点は従来技術に無い点である。

新技術の特徴

・課題を理解できない学習者に対して適宜にその理解を助けるヒントを送ることにより、学習者のあきらめを防ぐ
・単調になりがちな学習において適宜にロボットから声をかけることにより、楽しみながら学習をすすめることができる
・授業などの多数の人に対して講義する場合、各学習者の学習進度をリアルタイムで分析し講師に提示する事で、柔軟に講義内容を変更できる

想定される用途

・1対多で行われる授業での学習者の理解の支援
・こどもから大人までのコンピュータを利用した学習者のモチベーションの維持
・学習者の理解度に合わせた授業

  • 通信

3)照明用白色LEDを高速光通信に活用できる新技術

近畿大学 工学部 電子情報工学科 教授 藤本 暢宏

新技術の概要

擬似白色LEDは、これまでLED発光→蛍光体発光の2ステップがあるため高速に変調できないとされてきたが、これを可能にする技術である。

従来技術・競合技術との比較

高速信号を伝送するためにこれまでは、特定の色、例えば青色だけを通すフィルタを受信部に使う方法などが提案されているが、装置構成の複雑さやコストアップが問題であった。

新技術の特徴

・照明しながらデータ伝送ができる
・無線で簡易なデータ伝送ができる
・通信できる所が目で確認できる

想定される用途

・ホームネットワーク
・路車間通信
・車車間通信

  • 材料

4)分子接合素子を用いた新規ポリマー材料の作製法

甲南大学 理工学部 機能分子化学科 准教授 檀上 博史

新技術の概要

我々が設計・合成した分子接合素子を各種機能性低分子化合物と溶液中で混合するだけで、これらが自発的に交互連鎖し、自己修復能や刺激応答性などを有するポリマーの作製が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

上記にも示したとおり、本技術は新規物質創成に対する方法論を提示するものであり、化合物を限定しない。よってゲストとなる機能性低分子化合物を選択することで、様々な物性を生み出すことが可能となる。

新技術の特徴

・多様な機能性分子と溶液中で混ぜるだけでポリマー材料が調製可能
・ナノサイズのポケットをもっており、フラーレンを始めとするいろいろなナノ分子を捕まえられる
・分子ワイヤーが作製可能

想定される用途

・電気・電子材料
・電子ペーパー・光学材料
・センサー

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 材料

5)フッ化物水溶液中で耐食性を発揮するTi合金の開発

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 春名 匠

新技術の概要

歯科医療用インプラント材料に使用されているチタンは、う食予防剤であるフッ化物水溶液中で耐食性を示さないことがある。この問題点を解決するためにフッ化物水溶液中で耐食性を発揮するチタン合金の開発を行った。

従来技術・競合技術との比較

添加元素が希少で高価なTi-Pd合金などはフッ化物水溶液に耐食性を示すが、Mg、Ca、Niなどの豊富にある金属を微量Tiに添加すると、フッ化物水溶液に耐食性を示すことを見出した。

新技術の特徴

・フッ化物水溶液中で耐食性を示す
・添加元素が地球上に豊富に存在するために安価に製造できる
・添加元素を微量しか添加しないためにTiの軽量性を損なわない

想定される用途

・歯科医療分野
・製薬製造分野
・化学製品製造分野

  • 環境

6)多機能セラミックを用いた水、土など環境浄化技術

大阪産業大学 新産業研究開発センター 助手 谷口 省吾

新技術の概要

多機能セラミックスとは希少金属などを混合させることで新たな機能を付加させたセラミックスである。多機能セラミックスを用いて「電気分解による新排水処理法」と「過熱水蒸気を用いた土壌浄化法」の開発を行っている。

従来技術・競合技術との比較

導電性があるセラミックスはほとんどないため、表面積の大きな電極や、誘導加熱による発熱体の新素材として利用することでこれまで分解が難しかったダイオキシン類などの難分解性の有機化合物の分解・無害化を可能とした。

新技術の特徴

・導電性セラミックス
・多孔質で表面積が大きい
・強い吸着作用

想定される用途

・難分解性有機物(有機フッ素化合物など)を含む排水の処理
・ダイオキシン類、PCB汚染土壌の浄化
・光触媒

  • 材料

7)高いp形電気伝導性を有する透明電極材料

龍谷大学 理工学部 物質化学科 助教 山添 誠司

新技術の概要

本技術はCuとNbの酸化物からなる新規半導体薄膜であることを特徴とする。幅広いCu/Nb比においてアモルファスもしくは微結晶の集合体の薄膜であり、特に薄膜作製に用いるCu-Nb-OターゲットのCu/Nb比が1に近いときに高いp形電気伝導性と高い可視光透過性を示す。

従来技術・競合技術との比較

CuAlO2やSrCu2O2といったCuを含むp形透明導電酸化物は幾つか見いだされているが、n形透明導電酸化物に比べるとその数が極めて少ない。また、これらp形透明導電酸化物の電気伝導率は本技術に比べると非常に低い。

新技術の特徴

・これまでにない高い電気伝導率を示すp形の透明電極材料
・可視光に対する高い透過率
・CuとNbの酸化物からなる新規材料

想定される用途

・発光素子(LED等)
・フラットパネルディスプレイの透明電極
・太陽電池の透明電極

  • 材料

8)近赤外で動作する高分子発光ダイオード

同志社大学 理工学部 電子工学科 准教授 大谷 直毅

新技術の概要

波長850nm付近の近赤外光を放射する高分子発光ダイオードを開発した。余分な可視光領域の発光を消去して高効率化に成功した。

従来技術・競合技術との比較

塗布法による作製が可能であるためGaAs系LEDより作製プロセスが大幅に低コストとなる。また大面積化やフィルム基板上に作製可能であるため設置面が曲面となる発光源の作製が可能となる。

新技術の特徴

・大面積赤外線光源
・フレキシブル赤外線光源
・塗布法による低コストなプロセス

想定される用途

・携帯電話での赤外線通信
・リモコン用光源
・赤外線センサー

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

関西学院大学 研究推進社会連携機構 知的財産支援センター

TEL:079-565-9052
FAX:079-565-7910
Mail:ip.renkeiアットマークkwansei.ac.jp
URL:http://www.kwansei.ac.jp/kenkyu/

関西大学 社会連携部 知財センター

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FAX:06-6368-1247
Mail:syakairenkeiアットマークml.kandai.jp
URL:http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/

甲南大学 フロンティア研究推進機構 事務室

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FAX:078-435-2324
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URL:http://www.adm.konan-u.ac.jp/front/

龍谷大学 知的財産センター

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FAX:077-544-7263
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URL:http://chizai.seta.ryukoku.ac.jp/index.htm

大阪産業大学 産業研究所

TEL:072-875-3001
FAX:072-875-6551
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URL:http://www.osaka-sandai.ac.jp/sanken

京都産業大学 リエゾンオフィス事務室

TEL:075-705-1778
FAX:075-705-1966
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近畿大学 リエゾンセンター

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FAX:06-6722-0300
Mail:klcアットマークitp.kindai.ac.jp
URL:http://ccpc01.cc.kindai.ac.jp/KLC/

同志社大学 知的財産センター

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FAX:0774-65-6773
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新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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