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長岡技術科学大学 新技術説明会

日時:2010年05月25日(火)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 材料

1)パルス細線放電法による金属Ti超微粒子の実現

長岡技術科学大学 工学部 電気系 教授 末松 久幸

新技術の概要

金属Tiは、その高い活性によって酸化速度が速く、表面積の大きな超微粒子化が困難であった。高温プラズマを不活性ガスと有機物蒸気/霧中で急冷させることにより、超微粒子化と有機物被覆をほぼ同時に行うパルス細線放電法により金属Ti超微粒子が初めて得られ、これが室温大気中2-3ヶ月間酸化しないことが明らかとなった。これにより、粉末冶金、大表面積吸着剤など、これまで利用が検討されていなかった金属Ti超微粒子を原料とする多くの製品が可能となった。

従来技術・競合技術との比較

従来、金属Ti超微粒子は、石油などの液中に保管された状態でしか市販されていなかった。発明者らの知る限り、いかなる製法を用いても、室温大気中の乾粉状態で扱える金属Ti超微粒子は得られたことがなかった。Tiプラズマ急冷による超微粒子化直後に有機物被覆を行うパルス細線放電法により、乾粉状態の金属Ti超微粒子を、初めて実現することが可能となった。

新技術の特徴

・金属Ti超微粒子
・急加熱、急冷、高速有機物被覆技術
・耐酸化処理

想定される用途

・高温軽量ギア、バルブなど用、粉末冶金原料
・超高真空ゲッターポンプ用原料
・その他Ti原料

  • 材料

2)透明結晶化ガラスによる電気光学材料の創製とその応用

長岡技術科学大学 工学部 物質・材料系 助教 本間 剛

新技術の概要

熱処理によってガラス中に数十ナノメートルの粒径を持つ強誘電体結晶が形成し、電気光学効果による光変調を可能とする透明結晶化ガラスの創製に成功した。

従来技術・競合技術との比較

酸化物結晶では最大級の電気光学効果を有するSBN系結晶をターゲットにしたナノ結晶化ガラスからなる透明な電気光学材料の実現は本研究が初である。ファイバー化や薄膜化など、ガラス材料である特徴を活かしたデバイスへ展開可能である。

新技術の特徴

・等方的な構造であるため分極の偏波依存を考慮することなく素子設計が可能である。
・ガラス材料であるため作用長を任意に決定できる。
・製造工程が単純であり、粒径の制御は容易である。

想定される用途

・電気光学材料
・光変調器・光スイッチング素子

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

  • 製造技術

3)大型&超小型金型の高速鏡面ラッピング加工技術 / 有機物最適管理マネジメントソフトウエア

長岡技術科学大学 工学部 機械系 教授 田辺 郁男

新技術の概要

極めて大きな金型や微細な金型を既存の古いNC工作機械で高速鏡面加工する技術の説明。管理職、研究者、作業者、食材、有機系素材等の環境に大きく影響される対象物に対して、成果に対する絶対評価ができるソフトウエア。複雑な影響因子の評価も行うことができる。

従来技術・競合技術との比較

前者は、「安い!早い!美しい!」の三拍子そろった加工技術。後者は、工業分野に限らず、政治・経済・医療福祉分野は言うに及ばず、教育や会社運営にも最適で、前代未聞のソフトウエアー。この二つは、比類なき技術構築である。

新技術の特徴

・ラッピング:高価な設備を使用せずに、高付加価値な製品製作が可能となり、中小企業でも利用が可能である。
・ソフトウエアー:環境に影響を受け、しかも思考力を有する人間の絶対評価が可能となる。また、複雑な影響因子の組合せの評価も可能。もちろん無機物の評価も可能であり、あらゆる領域や業界で最適な条件を提案できる。

想定される用途

・ラッピング:燃費向上のための航空機翼の鏡面加工、大型構造物の高品位化のための鏡面加工、微細金型の離型性向上のための鏡面加工、微細製品の摩擦特性向上や高品位化のための微細金型の鏡面加工
・ソフトウエアー:ベストを欲するものづくりの全領域、効率化・最適化が必要な政治や金融業界での活用

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 材料

4)液晶高分子材料を利用した光制御素子の開発 ~複屈折制御による機能的透明フィルム~

長岡技術科学大学 工学部 電気系 助教 江本 顕雄

新技術の概要

構造複屈折と液晶分子の複屈折の両者を利用した「複合的複屈折構造」についてその特性や応用の可能性について説明する。媒質の複屈折の大きさと方向を制御可能な媒質を用いてサブ波長構造を作製した場合に発現する。

従来技術・競合技術との比較

特定のサブ波長構造を有しながらも、構造全体で発現する複屈折を制御できる技術であり、従来の位相差フィルムやサブ波長構造素子を飛躍的に高性能化・高機能化できる可能性を有している。

新技術の特徴

・サブ波長構造を有している。
・透明液晶高分子材料で作製される。
・構造全体の複屈折の方向と大きさを設計・制御できる。

想定される用途

・等方的光学定数を有するサブ波長構造素子
・偏光制御型反射防止構造
・巨大複屈折フィルム

  • 材料

5)新規共役系ピロール共重合体フィルム及びその製造方法

長岡技術科学大学 工学部 物質・材料系 教授 小林 高臣

新技術の概要

ホルミル基を有するピロールとピロールをモノマーとし、トリフルオロ酢酸等の酸触媒存在中での黒色の共役系ピロール共重合体フィルムを生成する事を見いだした。その製造方法およびフイルムの特性について説明する。

従来技術・競合技術との比較

導電性ポリマ?として知られているポリピロールは電解重合法、化学重合により主に合成され、その主流は電解重合法であるが、本方法では交互共重合的にホルミルピロ?ルとともに重合するため、従来の化学法に比べて副反応が少なく、成形も容易であり、耐熱性のある半導電性フイルムを得る事が可能である。

新技術の特徴

・耐熱性を有する新規な共役系ピロール共重合体フィルム
・上記フィルムと電子受容性化合物を組み合わせた電気伝導性の新規フィルム
・以上2種類のフィルムの製造方法

想定される用途

・半導電性ポリマーフイルムとしての利用(帯電防止コーティング、電磁波シールド材など)
・耐熱性ポリマ−フイルムとしての利用
・ポリマーアクチュエーターフイルム、有機導電性膜及び樹脂複合材料など

  • 情報

6)カラス等有害鳥類を防除するためのカメラ映像による自動計数と位置判断

長岡技術科学大学 工学部 電気系 准教授 岩橋 政宏

新技術の概要

カメラ映像から有害鳥類(カラス等)の数を計数する信号処理。降雨時や夕闇での安定動作と、組み込み装置での動作を実現。防除に必要な意味情報を新たに定義。抽出された位置情報をレーザー光線の照射に利用。防除効果を自動計測。

従来技術・競合技術との比較

背景差分,輪郭抽出,オプティカルフローといった従来の「微分型」処理とは異なり、降雨、夕闇、電灯といった外乱に堅牢な「積分型」の画像処理を採用。「電線に停留中のカラス」といった防除行為に必要最小限の意味情報を、新たに定義することで可能となった。

新技術の特徴

・ウェブカメラと省電力小型回路による組み込み画像処理装置
・特定用途向けの画像処理ソフトウェアのオーダーメイド開発
・ビデオセンサノードによる環境情報の抽出と情報源符号化、ディジタル通信

想定される用途

・駅構内をねぐらとするカラスやハトの個体数を自動計数
・電線や屋根に停留するムクドリやスズメの計数による生態情報の抽出

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

長岡技術科学大学 総務部 産学・地域連携課

TEL:0258-47-9279FAX:0258-47-9040
Mail:patentアットマークjcom.nagaokaut.ac.jp
URL:http://www.nagaokaut.ac.jp/j/annai/honbuHP.html
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