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山梨大学 新技術説明会

日時:2010年12月21日(火)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 製造技術

1)バリア放電イオン源を用いたハイスループット質量分析

山梨大学 大学院医学工学総合研究部 先端領域若手研究リーダー育成拠点 特任助教 チェン リーチュイン

新技術の概要

質量分析計のイオンサンプリングオリフィスにT型パイプを取り付けて、これにバリヤー放電イオン源と試料ガス吸入チューブを取り付ける。ヘリウムのバリヤー放電で生成した準安定励起種He*を試料ガスと反応させ、生成したイオンを質量分析計の真空部に吸入させて計測する。

従来技術・競合技術との比較

従来の方式は、大気圧下で放電を生成させ、大気圧下で生成したイオンすべてを真空に導入できないので、感度が犠牲になる。本発明は、バリヤー放電イオン源を閉鎖型にして、生成したイオンの全量を質量分析計の真空部へ導入させることのできる構造のイオン源を採用した。このため、イオンの検出感度が、開放型に比べて飛躍的に向上した。

新技術の特徴

・イオン源構造が簡単で、迅速、簡便イオン化が実現
・ハイスループットで高感度の質量分析が可能
・大気圧イオン源を有するすべての質量分析装置への搭載可能な手法

想定される用途

・安全・安心対策における高感度爆発物、麻薬等の検知
・匂いと呼気分析
・食品蒸気分析

  • 電子

2)液体中のピエゾ電気センサーにおいて、測定適用範囲を拡張する技術

山梨大学 工学部 電気電子システム工学科 教授 秋津 哲也

新技術の概要

液体中に完全に浸漬された水晶共振子を用いて自励振動の発振を励起する回路技術。水面下で共振子両面を浸漬出来る技術は他に例が見られない。水中を離れて、表面積が大きいピエゾ電気センサーに適用可能。

従来技術・競合技術との比較

インバータを一個用いたコルピッツ回路(ピアース回路)では片面を水面に接触させるOne-face openセンサーが一般的である。水のような誘電体に接触することによって、並列容量が増大し、自律振動が励振範囲から外れるという問題点があったが、本発明によって可調整範囲を拡大し、解決した。

新技術の特徴

・水面下での圧電表面センサの励振・測定が可能
・発振できなくなる従来回路に比べて約100pFまでの並列容量のキャンセルが可能
・超臨界、超低温等の環境下での測定など、浮遊r容量により配線容量が増大する環境における測定が可能

想定される用途

・水(上水道水・ダイヤライザー用浄水)の有機化合物の検査
・高圧・高温(超臨界水)とうの室温・大気圧環境を離れた測定
・極低温など、熱絶縁により配線容量が増大する環境かでの測定

関連情報

・サンプルの提供可能

  • デバイス・装置

3)雑音に強いワイドレンジ超音波センサの開発

山梨大学 工学部 コンピュータ・メディア工学科 助教 丹沢 勉

新技術の概要

本センサシステムでは、センサ毎にコード化されたパターン信号を送波し、反射波から自身のパターン信号を取り出しその遅延時間を計測することで、雑音や他のセンサからの影響を受ずに高い信頼性の測距を可能にした。

従来技術・競合技術との比較

超音波センサは小型・軽量・安価な測距センサであるが、従来のセンサでは雑音の影響を受けやすく、複数センサを同時に動作させると互いに干渉し、正しく測距出来なかった。本センサは、小型・軽量・安価を維持したまま、これらの雑音や干渉に影響されずにワイドレンジでの測距が可能である。

新技術の特徴

・複数の超音波センサを同時に動作させても干渉なく,複数対象物を測距可能
・測距回数の多い近距離測距とワイドレンジの遠距離測距を単一のセンサ上で同時に計測可能
・屋外環境の雑音に影響を受けない超音波センサ
・小型・軽量・安価

想定される用途

・複数の超音波センサを搭載する移動ロボット
・複数のロボットでの協調作業をするロボット
・セキュリティシステム(屋外環境での侵入者検知)
・雑音の多い環境下での測距

  • 通信

4)フーリエ行列を基礎とする光符号分割多重(OCDM)通信用直交符号とこれを用いた柔軟なOCDMシステム

山梨大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授 塙 雅典

新技術の概要

光符号分割多重・光符号分割多元接続用多相直交符号としてフーリエ行列の各行を直交符号として用いるフーリエ符号を提案している。これにより語長が互いに直交する符号語数と同程度の場合にも多重接続干渉を低く抑えることができる。

従来技術・競合技術との比較

M系列やGold系列などの擬直交符号に比べ語長を短く抑えられるので符号器・復号器に標本化ファイバブラッググレーティングを用いる場合のデバイス長を短く抑えることが出来る上、相互相関に起因する符号干渉を小さく抑えることが出来る。

新技術の特徴

・語長が短くても直交
・相互相関が小さい
・全符号語要素間の位相差が等しい

想定される用途

・光符号分割多重・光符号分割多元接続用多相直交符号
・連接符号化用基礎符号
・標本化ファイバブラッググレーティング型可変符号器・復号器

関連情報

・サンプルの提供可能
・外国出願特許あり

  • 機械

5)風呂敷包み作業用マルチロボットシステムの開発

山梨大学 工学部 機械システム工学科 教授 寺田 英嗣

新技術の概要

生産ラインの自動化を前提にしたマルチロボットによる、結び動作を簡単に実現する新たな風呂敷の操作手法や、風呂敷自身の干渉を考慮した風呂敷包み作業の定量化手法が主な新技術である。

従来技術・競合技術との比較

紐状の柔軟物に対してはハンド先端部にねじり通して引く構造を持つ結び専用機構(日本国特許、第2592262)が提案されているものの、風呂敷のようなシート状のものでは構造が複雑になることから実用化されてこなかった。

新技術の特徴

・箱折作業とは異なる複数台ロボットの協調動作としての風呂敷包み作業を定量化して運動計画法を提案した点
・箱折作業では考慮されていない風呂敷自身の変形や結び目の影響を考慮している点
・複数台ロボットで実現可能な冗長自由度を用いない「結び」工程を提案した点

想定される用途

・食品包装用
・小型不定形物体包装
・食品製造用

  • デバイス・装置

6)超低損失・高信頼性SiCパワーデバイス(SiC-SIT)

山梨大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授 矢野 浩司

新技術の概要

600-1200V級において、超低損失および高い信頼性を有するノーマリーオン/オフ炭化珪素(SiC)静電誘導トランジスタ(SIT/JFET)を開発し、その設計及び製造技術を構築した。

従来技術・競合技術との比較

Siパワーデバイスの10分の1の電力損失を有する。また競合するSiC-MOSFETと比較し、素子活性部に酸化膜を用いていないため、低オン抵抗および高い信頼性が得やすく、放熱性に優れている。

新技術の特徴

・パルスパワー応用(医用、環境応用)
・直流給電技術
・通信用パワーアンプ

想定される用途

・インバーター回路
・電源回路
・太陽光発電コンディショナ

関連情報

・サンプルの提供可能

  • エネルギー

7)可逆作動SOFC用二重層型電極の開発とPEFC用電極触媒・電解質膜の評価法

山梨大学 クリーンエネルギー研究センター センター長・教授 内田 裕之

新技術の概要

1.高効率な水素製造が可能な高温水蒸気電解とSOFCの可逆作動セル用の高性能・高信頼性二重層型電極2.PEFC用電極触媒の活性評価技術と高分子電解質膜の導電率の正確な測定法

従来技術・競合技術との比較

1.可逆作動SOFC用の酸素極で高性能と高信頼性を両立させた電極を初めて開発。 2.電極触媒の真の活性を簡便に評価できる。また、高温・加湿条件でも高分子電解質膜が膨潤しても正確なイオン導電率測定が可能。

新技術の特徴

・高分子薄膜作製
・セラミックス多層膜
・センサ開発

想定される用途

・固体酸化物形燃料電池(SOFC)・高温水蒸気電解(SOEC)
・固体高分子形燃料電池(PEFC)
・触媒開発・電解質膜開発

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連携・ライセンスについて

産学官連携・研究推進機構

TEL:055-220-8758FAX:055-220-8757
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URL:http://sangaku.yamanashi.ac.jp/
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