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横浜国立大学・東海大学 新技術説明会

日時:2011年02月16日(水)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 材料

1)基板や部品を3次元的に導電性接合する着脱式マイクロファスナー

横浜国立大学 大学院工学研究院 機能の創生部門 教授 向井 剛輝

新技術の概要

基板や部品を接合し高集積化する技術は、携帯型端末用途などの半導体集積回路作製やMEMS作製に使用される、次世代電子デバイスの発展を左右する重要な技術である。本技術は、脱着可能で、ミクロンオーダーからミリオーダーまでの広いサイズに対応した、導電性接合を実現する。

従来技術・競合技術との比較

従来の接合法としては、はんだバンプ、ACF(異方性導電フィルム)、超音波、の3方法が代表的なものである。本技術はこれら既存技術にはない脱着性やサイズ対応範囲を有しており、さらには鉛フリー、プロセス温度、実装加重などの点においても優位性がある。

新技術の特徴

・着脱可能な接合を実現
・微小な導電性接合を実現
・マイクロオーダーの接合(位置決め)精度を有する

想定される用途

・少量多品種部品の接合
・多層基板の集積
・マイクロ部品の位置決めと実装

関連情報

・応談(共同で新製品・新分野を開拓して頂ける相手を捜しています)
・外国出願特許あり

  • 情報

2)ヒトの流れをシミュレーションする技術

横浜国立大学 大学院環境情報研究院 人工環境と情報部門 教授 森下 信

新技術の概要

人の流れを計算機上でシミュレーションする技術について紹介する。駅構内、エレベータホールなどの人が行き交う場所での流れを最新のシミュレーション技術を用いて予測する手法について解説する。

従来技術・競合技術との比較

本技術はセルオートマトンというモデル化手法に基づいている。一般のパーソナルコンピュータを用いて、図面の作成から計算結果のデータ出力までビジュアルな手法を用いている。

新技術の特徴

・一般のパーソナルコンピュータにより計算できる手軽さをもつこと
・計算結果はアニメーション表示できること
・駅構内のシミュレータとして利用された多くの実績をもつこと

想定される用途

・人が集まる場所における流動を予め予測する
・エレベータとの連動による人の流れの効率化をはかる
・建物設計時の避難経路の確保

関連情報

・外国出願特許あり

  • 材料

3)マイクロ光造形による3次元微小精密部品の製造とMEMS応用

横浜国立大学 大学院工学研究院 システムの創生部門 准教授 丸尾 昭二

新技術の概要

独自開発のマイクロ光造形技術を用いて、任意の3次元マイクロ・ナノ構造を高精度に製造する手法を紹介する。複雑なマイクロ鋳型やハイアスペクト比構造、微小可動部品などの作製例を示す。また、超微弱光で遠隔駆動するラボオンチップへの応用例も示す。

従来技術・競合技術との比較

従来法では作製困難な複雑かつハイアスペクト比をもつ3次元マイクロ・ナノ構造を高精度に作製する手法を開発した。また、本手法で一体造形されたマイクロ可動部品を駆動する方法として、従来法の千分の一以下の光強度で駆動する新手法を開発した。

新技術の特徴

・従来法では実現困難な複雑かつ高アスペクト比構造体の高精度な作製を可能とする造形プロセスを開発
・微小な炭素質立体構造を作製する新規光硬化性樹脂の開発とMEMS応用
・微小物体を遠隔操作する光ピンセットの代替技術として、従来法の千分の一以下の微弱光で操作可能な光電駆動技術を開発

想定される用途

・マイクロエレクトロニクス用の3次元マイクロ・ナノ部品および鋳型の製造
・燃料電池、高分子アクチュエータなどに利用可能な3次元微小炭素電極の製造
・高機能ラボオンチップ、マイクロ流体制御素子の製造

  • アグリ・バイオ

4)昆虫病原性糸状菌を用いた生物農薬の防除効果促進剤の開発

東海大学 農学部 バイオサイエンス学科 教授 荒木 朋洋

新技術の概要

天敵糸状菌は農業害虫を殺虫する人や環境に優しい微生物であり、食の安全や持続的農業につながる微生物農薬として期待されている。本促進剤は発芽誘導期を短縮する活性物質により感染がスピーディーになり、殺虫効果の安定化を達成した。

従来技術・競合技術との比較

本活性物質は、天敵糸状菌に対し特異的に発芽促進効果を示す。本菌は、ハスモンヨトウ等の農作物の重要害虫への殺虫性を示すが実用化されておらず、本促進剤との併用により新規生物農薬として効果的な糸状菌製剤となることが期待できる。

新技術の特徴

・安定的な殺虫効果
・作物への負担低減
・露地での使用が拡大

想定される用途

・生物農薬の防除効果促進剤
・新規糸状菌生物農薬の開発
・低環境負荷生物農薬の利用拡大

関連情報

・促進剤の提供可能.糸状菌に関しては寄託後提供可能
・外国出願特許あり

  • デバイス・装置

5)大出力軸対称偏光レーザビーム生成および加工応用

東海大学 理学部 物理学科 准教授 遠藤 雅守

新技術の概要

本技術は「ラジアル偏光」「アジマス偏光」という、電場が軸対称に分布する特殊なレーザビームをkWクラスの出力で生成するもので、加工に応用すれば従来レーザの2倍の性能が期待される。

従来技術・競合技術との比較

本技術はアクシコンミラーを再帰性反射装置として構成した他に無いもので、スケーラビリティと外乱に対する安定性が優れる。従来レーザ装置の光共振器を置き換えるのみで良く後方互換性に優れる。

新技術の特徴

・従来レーザ加工が不可能だった材料の切断
・光電場による粒子加速装置
・レーザによるスペースデブリ除去

想定される用途

・レーザによる金属の切断・穴開けなど板金加工
・レーザによる金属溶接

関連情報

・加工依頼に応じることが可能

  • 医療・福祉

6)高度な生体適合性が付与された高強度ポリマー

東海大学 工学部 応用化学科 教授 長瀬 裕

新技術の概要

医療用材料として実績のあるセグメント化ポリウレタン、あるいは芳香族ポリアミド等に、リン脂質極性基のホスホリルコリン(PC)基を化学結合させることで、より高度な生体適合性を付与した材料を創製した。

従来技術・競合技術との比較

本材料は、ポリウレタンやポリアミド等の特有の耐久性(機械的強度、耐熱・耐水性)に加え、高い生体適合性(抗血栓性)及び加工性を兼ね備えた新規高分子材料であり、人工臓器や各種医療用デバイスへの応用が期待される。

新技術の特徴

・耐久性(機械的強度、耐熱・耐水性)
・高い生体適合性(抗血栓性)
・加工性

想定される用途

・医療用デバイス(繊維、フィルム、チューブ)
・人工臓器

関連情報

・外国出願特許あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

横浜国立大学 研究推進機構 産学連携推進本部 知的財産部門

TEL:045-339-4451FAX:045-339-3057
Mail:sangaku.chitekiアットマークynu.ac.jp
URL:http://www.crd.ynu.ac.jp/

東海大学 産官学連携センター 技術移転課

TEL:0463-59-4364FAX:0463-58-1812
Mail:sangi01アットマークtsc.u-tokai.ac.jp
URL:http://www.u-tokai.ac.jp/about/collaboration/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

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Mail:scettアットマークjst.go.jp

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