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秋田産学官共同研究拠点センター 新技術説明会

日時:2011年11月08日(火)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)種々多様なニーズに対応できる食品用の燻製材

秋田工業高等専門学校 環境都市工学科 教授 対馬 雅己

新技術の概要

燻製材として既存の桜や胡桃などのチップが市販されていますが、ピートを混合しこれを燻すことよってピートの独特な香りで風味や食感を付加しています。混合材料を簡易な方法で加圧脱水して、自然乾燥により燻製材が製造できます。

従来技術・競合技術との比較

近年の燻製食品に求められる嗜好の広がりに対して、従来にないピートの独特な香りで燻すことによって風味や食感を楽しむとともに、多様なニーズに応えることができる食品用の燻製材です。

新技術の特徴

・ピートが有する独特な香りで燻製することによって、多様なニーズに応えることができる燻製食品が提供できる
・様々な型枠で加圧脱水によって燻製材の多様な形状が可能で、かつ自然乾燥のみでピートの繊維が絡みつき固化する
・ピート混合燻製材の製造は設備が非常に簡易であるため、設備投資が少なく済み、経済性の観点から優位である

想定される用途

・ピート混合燻製材を用いて様々な食品を燻製処理することができる
・ピートと従来の桜や胡桃などのチップを様々にブレンドすることによって、天然香料として使用できる
・ピートの混合割合を増加させることによって、防腐剤などに応用できる

関連情報

・サンプルの提供可能
・ピート混合燻製材の展示品有り

  • アグリ・バイオ

2)微生物利用による金属資源回収技術の研究開発

秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科 准教授 宮田 直幸

新技術の概要

微生物による金属の多様な代謝機構(酸化・還元・蓄積等)を利用した金属資源回収技術の開発が期待されています。本説明会では、金酸還元細菌の菌体および酵素による金ナノ粒子生産を中心に関連技術を紹介します。

従来技術・競合技術との比較

生物反応を利用することから、省エネルギー型で環境負荷の低いプロセスを構築可能と考えられます。また生物反応により形成されるバイオミネラルは、概してナノ構造をもち反応性が大きいなど、優れた化学特性を有しています。

新技術の特徴

・菌体および酵素反応による金酸イオンの還元
・金ナノ粒子形成
・水相からの金の濃縮回収

想定される用途

・低濃度含有廃水からの効率的な金属回収
・金属資源の再生技術
・機能性材料の開発

関連情報

・微生物が形成した金ナノ粒子試料の展示品有り

  • 環境

3)天然ゼオライトを用いた環境負荷低減型多孔質コンクリートの開発と応用

秋田大学 大学院工学資源学研究科 土木環境工学専攻 准教授 徳重 英信

新技術の概要

天然ゼオライトを用いたポーラスコンクリートの製造技術とその応用です。この技術により水質汚濁物質などの吸着性能向上や、耐凍害性能向上が図られるもので、耐久性を確保した環境負荷低減型基盤材料の開発に関する研究です。

従来技術・競合技術との比較

従来は、人工ゼオライト水質浄化材料の開発や保水を目的とした天然ゼオライト活用研究でした。本研究は耐凍害性能を確保しつつ吸着性能を向上するための配合と製造方法を吸着機構から選定するものです。

新技術の特徴

・天然ゼオライト粉末の適量の混和と粒状体の骨材としての利用で吸着性能が向上する
・多孔質材料を用いているが耐凍害性能は普通ポーラスコンクリートと同程度以上を確保可能
・ポーラスコンクリートの粗大空隙と天然ゼオライトの微細空隙への空隙径の傾斜配置によってフィルター機能が向上

想定される用途

・湖沼・河川などの水質浄化用護岸または水制
・吸音材料
・大気汚染物質の吸着基盤材料

  • 環境

4)根酸構成成分を用いた土壌からのセシウムの抽出とその減量方法

秋田大学 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター 講師 村上 英樹

新技術の概要

福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性セシウムの農産物への影響が懸念されています。この問題を最小化するために、人工的に根酸と同等の物質で汚染土壌の洗浄を行い、その廃液の減量を効果的に実施する方法を提供します。

従来技術・競合技術との比較

直接的に本技術に関連するものは無いが、植物の栄養吸収促進剤からアイデアを得ています。

新技術の特徴

・植物が吸収可能なセシウムを予め土壌から除去して農産物の汚染を防ぐ
・セシウム抽出廃液から安全に水分のみを除去できる
・本処理工程で生じたセシウム含有廃棄物を減量できる

想定される用途

・セシウム汚染土壌の除染
・液体放射性廃棄物の減量
・放射性セシウム汚染溶液からのカリウムの回収

関連情報

・セシウム溶液のゲル化の展示品有り

  • 環境

5)環境影響評価に対応した顕微鏡の開発

秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 助教 伊藤 一志

新技術の概要

本顕微鏡システムは(1)血流を模擬したせん断応力を細胞に負荷することが可能であること、(2)共存培養法において細胞の培養が可能であることを特徴しており、排水の毒性を評価することに優れています。

従来技術・競合技術との比較

従来の魚や藻などの個体を用いた評価よりも、微小な細胞を用いているため、排水の毒性を早く、高感度に評価することが可能となります。

新技術の特徴

・化合物の機能評価
・細胞の機能評価
・食品成分の機能評価

想定される用途

・排水評価
・新薬のスクリーニング
・再生医療

  • 環境

6)スギ間伐材を微粉砕した牛のセルロース系濃厚飼料の製造方法

秋田工業高等専門学校 物質工学科 教授 上松 仁

新技術の概要

省エネルギー型微粉砕機でスギ間伐材を20~50μmまで微粉砕して牛が木材の糖質を消化できるようにしました。この微粉末を成型した飼料ペレットは、乳牛の飼育試験でトウモロコシの代替飼料になることを確認しました。

従来技術・競合技術との比較

本発明の木質飼料ペレットは、可消化養分総量(TDN)が55%、代謝エネルギーが2.2 Mcal/kgで従来の蒸煮木質飼料と比べてそれぞれ5倍、17倍と高く、一般的なセルロース系飼料の中で最もTDN含量が高いです。

新技術の特徴

・機械的にリグニンを分解する
・セルロースを機械的に非晶化して消化できるようにする
・非加熱であるのでフルフラールが生成しない
・ペレット形状であるので機械給餌ができる
・共通設備で燃料用ペレットが製造できる

想定される用途

・トウモロコシのより安価な代替飼料として用いる
・濃厚飼料多給型飼育を改善して乳量を上げる
・牛を健康・健全に飼育する

関連情報

・サンプルの提供可能
・木質飼料ペレットのサンプルの展示品有り

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

秋田大学産学連携推進機構 知的財産部門

TEL:018-889-3020FAX:018-837-5356
Mail:chizaiアットマークjimu.akita-u.ac.jp
URL:http://www.crc.akita-u.ac.jp/

秋田県立大学 地域連携・研究推進センター

TEL:018-872-1557FAX:018-872-1673
Mail:sticアットマークakita-pu.ac.jp
URL:http://www.akita-pu.ac.jp/

独立行政法人国立高等専門学校機構 秋田工業高等専門学校 総務課 企画室

TEL:018-847-6107FAX:018-857-3191
Mail:kikakuアットマークakita-nct.jp
URL:http://www.ipc.akita-nct.ac.jp/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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