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龍谷大学・明治大学 新技術説明会

日時:2011年11月29日(火)

会場:科学技術振興機構 JSTホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 医療・福祉

1)製法が簡単な、抗菌性の医療用具(インプラント等)

明治大学 理工学部 応用化学科 教授 相澤 守

新技術の概要

本技術は、既存の医療用具に簡便な表面修飾を施す技術であり、優れた抗菌性を付与できる。この抗菌加工を施したチタンインプラントはin vitro だけでなくin vitro においても抗菌性を発現する。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、抗菌加工された従来の医療用具では不可能だった、生体内での抗菌性の付与を実現した。複雑形状の基材にも容易に抗菌性を付与できる。さらに、挿入したインプラントから離れた場所でも抗菌性を示す。

新技術の特徴

・既存の医療用具への抗菌性の付与が可能
・溶液環境下での簡便な手法
・複雑な形状をもつ医療用具への抗菌性の付与が可能
・in vivo 環境下での抗菌性発現の可視化(骨髄炎モデルマウスの利用:共同発明者の石井らが確立)

想定される用途

・整形外科インプラント(人工骨、骨折固定ピン、人工関節など)への抗菌性の付与
・歯科用インプラントへの抗菌性の付与
・心臓ペースメーカー、カテーテル、各種医療用具、人工臓器などへの抗菌性の付与

関連情報

・サンプルの提供可能
・サンプル展示あり
・外国出願特許あり

  • 製造技術

2)多糖類からのグルコース/オリゴ糖の新規な製造方法

明治大学 理工学部 応用化学科 専任講師 室田 明彦

新技術の概要

本技術は、セルロースやアガロース等の多糖類を比較的温和な条件にて加水分解し、オリゴ糖(又は単糖)を製造する方法に関するものである。安心・安全な触媒を用いることにより、工業レベルでの実用化可能性の高い方法を実現した。

従来技術・競合技術との比較

従来の加水分解反応には高温高圧の条件や、危険性の高い硫酸等の利用の問題点があった。本技術は、比較的温和な条件での反応であること、硫酸を利用しないことから、装置コストの低減や安全・安心性の確保が期待できる。

新技術の特徴

・比較的温和な条件で加水分解反応が可能
・硫酸を利用しないこと(安全・安心性の確保及び産業廃棄物の削減)
・食品添加物として認可されている触媒を利用可能
・セルロース、アガロース、グルコマンナン、キシラン等多糖類の高機能化(抗酸化作用、特定酵素への阻害活性付与)

想定される用途

・製薬材料
・化粧品材料
・食品素材/機能性食品素材
・バイオ燃料
・バイオ樹脂

関連情報

・サンプルの提供可能
・オリゴ糖(粉末)のサンプル展示有り

  • 材料

3)ナノ電子デバイスならびにナノ医療を指向した金ナノ粒子の合成

龍谷大学 理工学部 物質化学科 准教授 富﨑 欣也

新技術の概要

金ナノロッドの近赤外光を熱に変換する特性を基に、フォトサーマル療法が検討されている。本発表では、細胞毒性のある界面活性剤に代わりペプチド集合体を鋳型として、金ナノ粒子を合成する。

従来技術・競合技術との比較

金ナノロッドの従来合成技術では、細胞毒性のある界面活性剤を使用するが、本合成法では界面活性剤に代わりペプチド集合体を鋳型として金ナノ粒子を合成する。

新技術の特徴

・生体適合ペプチドの利用による金ナノ粒子合成法
・細胞毒性のある界面活性剤不要な金ナノ粒子合成法
・還元剤不要な金ナノ粒子合成法

想定される用途

・フォトサーマル療法
・電子デバイス
・排ガス浄化触媒

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 医療・福祉

4)低コスト、小型化を実現する、がんの早期診断装置

明治大学 理工学部 機械情報工学科 准教授 石原 康利

新技術の概要

がんに磁性ナノ粒子が集積する性質を利用した画像診断装置では、領域外信号の混入が画像劣化の原因となっている。本技術では、本来検出されるべき波形情報を基に信号成分を分別し、偽像の抑制と検出感度の向上を実現する。

従来技術・競合技術との比較

画像分解能・検出感度の改善が期待できる。また、従来技術で用いられる行列演算が不要であるため、安定な解が得られる。さらに、外部印加磁場の強度を小さくできることから、低コストかつ小型化した装置を構成できる。

新技術の特徴

・不要信号・干渉信号(偽像)の抑制が可能
・画像分解能が高い
・外部印加磁場の強度が小さい
・磁性ナノ粒子の検出、および、追跡が可能
・磁場分布の推定が可能

想定される用途

・画像診断システム
・がんの治療・診断融合システム
・心筋血流イメージング

  • デバイス・装置

5)薄膜トランジスタの新規応用技術

龍谷大学 理工学部 電子情報学科 教授 木村 睦

新技術の概要

薄膜トランジスタは、これまで、液晶ディスプレイなどのフラットパネルディスプレイに用いられてきたが、最近は、センサーなどの新規アプリケーションの研究開発がさかんである。我々がすすめている薄膜トランジスタの新規応用技術について説明する。

従来技術・競合技術との比較

薄膜トランジスタは、低温で大面積に形成できるため、大型基板やフレキシブル基板のうえに集積化することが可能である。この特長を生かして、エリアセンサ?やフレキシブル基板が望ましい新規アプリケーションへの活用が期待できる。

新技術の特徴

・フレキシブル基板のうえに集積化したフォトセンサアレイ
・照射光の履歴に応じたトランジスタ特性の変化を電気的に読みだす照射光履歴センサ
・印加電圧の最大値に応じたトランジスタ特性の変化を電気的に読みだす印加電圧履歴センサ

想定される用途

・完全埋込型人工網膜
・照射光履歴センサ
・印加電圧履歴センサ

関連情報

・人工網膜、照射光履歴センサ、印加電圧履歴センサの展示有り

  • 情報

6)音響心理に基づいた電気自動車接近音および音楽システムの設計

龍谷大学 理工学部 情報メディア学科 講師 三浦 雅展

新技術の概要

音響信号に対する心理状態を適切に数量化することで、歩行者が気付きやすい電気自動車用模擬エンジン音の設計や与えられた音楽音響信号に対して小節位置の推定やサビメドレーの生成を行なう。

従来技術・競合技術との比較

電気自動車の接近音は歩行者が気付きにくいか騒音レベルが高いという問題があり、また、小節位置判定やサビメドレーは処理時間や認識精度の問題があった。本技術では音響心理技術によりこれらの問題を解決する。

新技術の特徴

・騒音レベルが低く、歩行者に気づかせることができる
・変動音のうるささを従来方式よりも人間に近い評価ができる
・小節位置判定やサビなどが人間の心理に近い位置で推定できる

想定される用途

・電気自動車用接近音
・音質評価ソフト
・音楽映像メディア配信

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

龍谷大学 知的財産センター

TEL:077-544-7270FAX:077-544-7263
Mail:chizaiアットマークad.ryukoku.ac.jp
URL:http://chizai.seta.ryukoku.ac.jp/

明治大学 知的資産センター

TEL:044-934-7637FAX:044-934-7917
Mail:tlo-ikutaアットマークmics.meiji.ac.jp
URL:http://www.meiji.ac.jp/tlo/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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