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龍谷大学・明治大学 新技術説明会

日時:2012年11月27日(火)

会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • デバイス・装置

1)携帯電話・無線LAN基地局用の超小型人工誘電体フィルタ

龍谷大学 理工学部 電子情報学科 教授 石崎 俊雄

新技術の概要

人工誘電体は、無数の金属片を分子と見立てて分極させることにより、自然界には存在しないような高誘電率や異方性を自在に作り出すことが出来る。その独特な特徴を生かし、超小型で高性能な基地局フィルタを構成する。

従来技術・競合技術との比較

天然の誘電体は誘電率などが構成材料の物質定数によって決まり、自在に設計することはできない。本技術により、これらがある程度自在に設計できるようになるため、フィルタの小型化や特性の向上が出来る。

新技術の特徴

・自然界の材料にない高誘電率でデバイスの超小型化が可能
・LTCCや樹脂多層基板上に一括形成可能で大幅なコストダウンが図れる
・誘電率の異方性を制御でき、フィルタのスプリアス特性が大幅に改善される

想定される用途

・携帯電話基地局フィルタ
・無線LAN基地局フィルタ
・各種マイクロ波フィルタ

関連情報

・サンプル貸出対応可(要相談)/div>
・展示品あり

  • 情報

2)錯視を利用したユニークなデザインの時計・広告看板

明治大学 研究・知財戦略機構 特任講師 友枝 明保

新技術の概要

錯視を利用したユニークなデザインの時計、広告看板の作製法を紹介する。例えば、錯視を時計に利用すると、実際には秒針が一定速度で動いているだけにもかかわらず、間欠的に動いたり、大きさが変化しているように見えるユニークな時計が作製できる。

従来技術・競合技術との比較

これまで、多くの錯視が発見されているが、錯視効果を計算し利用したユニークなデザインの時計は殆ど知られていない。本技術を用いて、錯視をデザインに応用した付加価値を高めた時計の作製や、見る人へのインパクトを大きくすることが可能となる。

新技術の特徴

・錯視効果を計算することによって現実社会に応用した実例の一つ
・等速で動いているにも関わらず、間欠運動や伸縮運動をしているように見せる技術
・動いていないものを、自身が動くことを利用して動いているように見せる技術

想定される用途

・錯視を利用したユニークな時計、及び時計表示に関する携帯の待ち受け画面やスクリーンセーバー
・観察者の動きに伴って錯視が生じる目を惹く広告看板やオブジェ
・錯視を利用することで、電気を使わずに動きを持たせるエコ看板

関連情報

・展示品あり(錯視時計、錯視時計ディスプレイ、錯視広告看板)

  • 材料

3)ファインケミカル合成を指向した難溶化合物の易溶化と短行程反応の開発

龍谷大学 理工学部 物質化学科 准教授 岩澤 哲郎

新技術の概要

ピレン(C16H10)環の有機溶媒に対する溶解度を大幅に向上させる分子の開発に成功した。その結果、従来困難とされていた「ピレン骨格の非対称官能基化」の問題に対して、解決策となる合成ルートを導出することができた。このルートを使えば、有機合成上の理由で過去断念した蛍光材料等を製造できる可能性がある。また、この研究途中に見出したα-ヨードビニル基の簡便合成法についても紹介する。

従来技術・競合技術との比較

①従来と比較して、ピレンの化学修飾が多種多様にできるようになった。②有機溶媒に溶けやすいピレン誘導体の合成が可能になった。③α-ヨードビニル基をシリルエチニルアレン(薗頭反応体)から一段階で簡便かつ高収率に合成できるようになった。

新技術の特徴

・有機溶媒に溶けやすいピレン骨格テンプレートである
・ピレン骨格への化学修飾の多様性が広い
・α-ヨードスチレン前駆体を簡便かつ容易に合成できる

想定される用途

・生化学的なセンサーとしての応用が可能
・高分子化合物への導入が可能
・スイッチ分子としての利用が可能

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 情報

4)音声雑音除去のための非線形ディジタルフィルタ

明治大学 理工学部 情報科学科 教授 荒川 薫

新技術の概要

音声に混入したランダム雑音を除去する非線形ディジタルフィルタを提案する。本フィルタは、通常の非再帰型線形低域通過フィルタに非線形素子を組み入れることにより構成され、簡単な演算と回路構成により実現される。

従来技術・競合技術との比較

従来の雑音除去には、複数の入力マイクを必要とする方法や、音声信号のモデルを仮定したものが多いが、本発明においては、入力マイクは一つしか必要とせず、また音声信号モデルを仮定する必要がない。更に、簡単な演算と少ない回路規模で良好な音声強調を行うことができる。

新技術の特徴

・簡単な回路構成
・計算が簡易
・入力信号は一つのみである(参照信号など使わない)

想定される用途

・電話等の通信機器
・筋電図、心電図等の生体信号を測定する測定器
・電流・電圧等の各種信号を測定する測定器

関連情報

・展示品あり(処理音声の見本)

  • エネルギー

5)省エネルギーに貢献する気流制御用プラズマアクチュエータ

龍谷大学 理工学部 機械システム工学科 准教授 大津 広敬

新技術の概要

バリア放電現象を用いて、空気などの気体の流れを局所的かつ能動的に制御することのできるプラズマアクチュエータの開発において、アクチュエータに使用する電極形状の精密加工によって高出力化に成功した。その技術について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

他の流れ制御用アクチュエータが大型かつ複雑であるのに対して、プラズマアクチュエータは駆動部がなく、1mm以下のフィルム状で、また、放電現象によって流れを作ることができるために、局所的にかつ安価に流れを制御することが可能である。

新技術の特徴

・空気などの気体の流れを局所的かつ能動的に制御できる
・駆動部がなくフィルム状で小スペース
・空気を用いた場合、殺菌することができる

想定される用途

・風力発電用タービンの流動抵抗の低減による高性能化
・輸送機械の空力抵抗の低減
・流体機械の性能向上

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり

  • アグリ・バイオ

6)養液栽培における根域への光照射による生育促進

明治大学 黒川農場 アグリサイエンス研究室 教授 玉置 雅彦

新技術の概要

本技術の植物の栽培方法および栽培装置により、養液栽培において培養液中の植物の根域に対して可視域の波長範囲にある光を照射することで、植物の根や地上部の収量を10%~15%程度、増加することが可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の植物栽培では、光を植物の葉に照射して栽培を行っており、根への光照射は生育に弊害があると考えられていた。従って、本技術は全く新規な収量向上の手法であり、従来の手法と組み合わせることにより、さらに高い収量を期待できる。

新技術の特徴

・植物の生育促進
・農作物の収穫期間の短縮
・農作物の収穫量の増加

想定される用途

・植物工場
・養液栽培施設

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

龍谷大学 知的財産センター

TEL:077-544-7270FAX:077-544-7263
Mail:chizaiアットマークad.ryukoku.ac.jp
URL:http://chizai.seta.ryukoku.ac.jp/

明治大学 研究推進部 生田研究知財事務室

TEL:044-934-7637FAX:044-934-7917
Mail:tlo-ikutaアットマークmics.meiji.ac.jp
URL:http://www.meiji.ac.jp/tlo/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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