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青森発 新技術説明会

日時:2014年03月13日(木)

会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • デバイス・装置

1)単一チップマルチカラーLED

弘前大学 大学院理工学研究科 物理科学科 准教授 小豆畑 敬

新技術の概要

InGaN系可視LEDの特徴である「動作電流の増大に伴う発光波長のブルーシフト」を利用し、複数のピーク電流値をもつパルス電流を印加してパルス幅を調節することにより発光色を制御する。

従来技術・競合技術との比較

1枚の半導体チップでマルチカラーLEDが実現可能である。複数のチップで構成される従来のマルチカラーLEDと比べて、チップ数削減、製造コスト削減、小型化、高精細化において有利である。

新技術の特徴

・1枚の半導体チップでマルチカラー発光が可能である
・マルチカラーLEDの小型化が可能である
・複数の波長の光が同一点から放射される

想定される用途

・自発光型LEDディスプレイ
・マルチカラーLED表示器
・フルカラーLED

関連情報

・試作機貸出可能
・展示品あり(講演中や講演後に試作機のデモンストレーションを行う)

  • デバイス・装置

2)バーチャルリアリティ実現のための皮膚接着型触覚センサ

弘前大学 大学院理工学研究科 知能機械工学科 教授 笹川 和彦

新技術の概要

バーチャルリアリティの実現には人に作用する力学的負荷を適切に評価し、触覚を定量化することが肝要である。皮膚上に接着可能で接触圧力とせん断応力(すべり覚)を同時に計測可能な薄膜センサシステムを開発した。

従来技術・競合技術との比較

生体表面あるいは生体内に作用する接触圧力とせん断応力を直接かつ同時に測定することは、その重要性が認識されていたものの計測の困難さから従来不可能であった。本技術はこれらの要求を初めて実現するものである。

新技術の特徴

・接触圧力・せん断応力の同時検出
・薄くしなやかな生体接着センサ
・触覚(圧覚・すべり覚)の定量化・可視化

想定される用途

・装置の操作、ロボット制御の際の触覚提示
・アクチュエータとの連動による触覚フィードバック
・生体内の組織界面における応力分布検出

関連情報

・サンプルの提供可能
・展示品あり(センササンプルの展示およびデモ)

  • 機械

3)低摩擦2自由度球面関節を有するワイヤー駆動小型マニピュレータ

弘前大学 大学院理工学研究科 知能機械工学科 教授 福田 眞

新技術の概要

ワイヤー駆動による小型マニピュレータであって、ボールベアリング上に球面関節を構成することにより低摩擦で2自由度動作を実現している。先端に、把持具を付けることにより、マイクロメートル級の位置決めも可能である。

従来技術・競合技術との比較

小型マニピュレータは、先端動作が1自由度のものがほとんどで、把持対象に位置ずれが生じるなどの課題があった。また、球面関節を用いたものが開発されたが、球面と支持具間に摩擦が大きく、繊細な動作が難しかった。本マニピュレータは、これらを解消したものである。

新技術の特徴

・把持先端の再現性が高い
・動作が2自由度で可動範囲が30°程度ある
・効果器(先端の動作治具)がグリッパだけでなく、吸引治具も使用可能である

想定される用途

・ファイバー先端のマイクロレンズのハンドリング
・顕微鏡下の微生物のハンドリング
・医用マニピュレータ用

  • エネルギー

4)注入水損失と誘発地震を抑制する延性帯利用涵養地熱系発電

弘前大学 北日本新エネルギー研究所 地球熱利用総合工学部門 所長、教授 村岡 洋文

新技術の概要

従来の高温岩体発電方式には注入水損失と誘発地震リスクという致命的ネックがあった。本特許では岩手県葛根田地熱地域など、すでに確認されている500℃前後の延性帯に水を注入し、延性帯中に孤立人工断裂系を造成することによって、これら2つの問題を一挙に解決する延性帯涵養地熱系発電方式を発明した。

従来技術・競合技術との比較

既存の熱水貯留層に敢えて高温岩体発電方式を適用した場合を除き、高温岩体発電はまだ実用化していない。その最大の理由は注入水損失と誘発地震リスクという致命的ネックにあり、本特許はこれを初めて克服することによって実用化し、かつ、広大な延性帯における地熱発電を可能にする。

新技術の特徴

・天然の熱水対流系の下の延性帯という新資源を利用した新しい地熱発電
・人工地熱貯留層を延性帯中に封じ込めた地下環境負荷の小さい地熱発電
・副産物としてのリチウムなど希金属や希元素の回収

想定される用途

・地熱発電対象資源の飛躍的増大
・天然の熱水対流系から独立した地熱発電
・再生可能エネルギー利用の大規模化

  • 環境

5)マイクロバブルによる食品加工場排水の浄化

八戸工業大学 工学部 バイオ環境工学科 准教授 高橋 晋

新技術の概要

食品加工場排水中にマイクロバブルを発生させることで、排水中から分離が困難であった水溶性タンパク質を含む油分、浮遊物質量の95%以上を浮上分離する方法について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

食品加工場排水の浄化には一般的に活性汚泥法が利用されているが、余剰汚泥の処理にコストがかかっている。本技術を利用することで、余剰汚泥量の削減が可能である。

新技術の特徴

・水溶性タンパク質の分離
・余剰汚泥量削減

想定される用途

・食品加工場排水の浄化

  • アグリ・バイオ

6)温水・温風と冷水を獲得するハイブリットソーラーコレクター

八戸工業大学 大学院工学研究科 機械・生物化学工学専攻 教授 青木 秀敏

新技術の概要

ハイブリッドソーラーコレクターは熱交換器に広く用いられている黒色フィン付きパイプを集熱面として用いています。流す温水と温風の流量バランスが良い条件においては、コレクターの総合集熱効率が最大80%と飛躍的に向上し、日射量変動がある屋外実験でも同様な結果を得ています。

従来技術・競合技術との比較

従来の空気式太陽集熱器、水式太陽集熱器とも集熱効率は約30~55%と低く、集熱効率のアップと年間の稼働率を上げることが課題となっています。本技術は、温水と温風を同時に獲得することができ、集熱効率が最大80%と飛躍的に向上し、夜間の放射冷却を利用すれば、冷水も得ることもできる。

新技術の特徴

・夏場には夜間に水を流すことによって放射冷却を利用して冷えた冷水を作り、その蓄えた冷水を日中に流すことによって冷房に利用できます
・冬季には昼に蓄熱した温水を流して冷たい外気の加温にと、空調や換気システムの機器として、年間を通して利用できます
・農水産物乾燥用温風製造器として本技術を発明者の光照射乾燥技術(特許登録)とドッキングする

想定される用途

・施設園芸における暖房機器として、あるいはパイプに水を流すことにより夏場のハウス内冷房と除湿農業用空調機器
・家庭やオフィス等において、高効率太陽集熱器として暖房と給湯に
・自然エネルギーを利用した農水産物乾燥用温風製造器として

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

弘前大学 知的財産本部

TEL:0172-39-3178FAX:0172-36-2105
Mail:chizaiアットマークcc.hirosaki-u.ac.jp
URL:http://culture.cc.hirosaki-u.ac.jp/chizai/index.html

八戸工業大学 社会連携学術推進室

TEL:0178-25-8005, 8102FAX:0178-25-1966
Mail:kaikakuアットマークhi-tech.ac.jp
URL:http://www.hi-tech.ac.jp/
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〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

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