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関西9私大 新技術説明会

日時:2015年02月27日(金)

会場:JST東京本部別館ホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 材料

1)触媒サイトを強固に担持する分子変換用の生産性に優れた固体触媒製造法

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 助教 近藤 亮太

新技術の概要

金属酸化皮膜中に触媒サイトを均一に分散させる生産性の高い新規固体触媒を紹介し、分子変換技術における有用性を提案する。即ち、本固体触媒は触媒サイトを構造的に強固に担持するため、安定かつ高活性な触媒作用を示すものである。

従来技術・競合技術との比較

従来の方法で高活性触媒を得るには複雑な製造プロセスが必要とされ、さらに触媒サイトを耐久性や分子変換時の選択性、リーチングという課題があった。本固体触媒では、合金の自然酸化皮膜を利用し、触媒サイトを構造的に安定に担持するという画期的構造を有していることから、前記課題の解決が図れ、高い経済効果が得られると期待される。

新技術の特徴

・簡易な触媒活性合金の製造法
・強固な触媒金属の担持方法
・歯科用合金

想定される用途

・分子変換技術
・水素吸蔵合金材料
・低ガルバニック腐食材料

  • 製造技術

2)樹脂の新規環境調和型ダイレクトめっき技術

甲南大学 フロンティアサイエンス学部 生命化学科 教授 赤松 謙祐

新技術の概要

本技術は、樹脂内部に金属イオンを導入し、表面に析出させることで樹脂上に金属薄膜を形成させることができる。また本技術は密着性に優れた配線を形成可能であり、次世代のプリント配線板への配線形成技術として期待できる。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、従来の無電解めっき技術には必須であった触媒付与や煩雑な表面処理を必要とせず、水溶液のみを用いた新規技術である。また、金属ナノ粒子を介した無粗化接合が可能であり、配線微細化における密着性の課題を解決しうる。

新技術の特徴

・金属・樹脂界面構造をコントロールすることで、ナノスケールの接合が可能
・水溶液中で正電荷を持つ金属イオンであれば、多様な種類に適応可能
・イオン交換基を導入することにより、種々の基板材料に応用可能

想定される用途

・フレキシブルプリント配線板製造
・金属・樹脂積層版製造
・樹脂の導電化処理

関連情報

・外国出願特許あり

  • 材料

3)紫外線硬化型導電性材料を封止材として用いる有機発光ダイオード

同志社大学 理工学部 電子工学科 教授 大谷 直毅

新技術の概要

紫外線硬化導電性材料を封止材として用いた有機発光ダイオードを作製した。紫外線硬化のプロセスは数分であるため、作業時間が大幅に短縮可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来は加熱加湿によるゾルゲル反応によりシリカガラスを生成していたので、反応に3時間以上を要していた。今回は紫外線照射時間は数分程度であるから、作業時間が大幅に短縮されている。また従来は紫外線硬化型シルセスキオキサンを用いていたので抵抗値が高かったが、今回は導電性が改善されている。

新技術の特徴

・従来のゾルゲル法より反応時間が大幅に短縮されたこと。
・従来使用していた紫外線硬化型シルセスキオキサンより導電性が高いので、発光効率の改善が期待できる

想定される用途

・有機発光ダイオード
・有機トランジスタなど有機材料を用いるデバイス
・薄膜の封止材

  • 情報

4)新しい発想に基づくナビゲーションシステム

京都産業大学 コンピュータ理工学部 ネットワークメディア学科 准教授 中島 伸介

新技術の概要

従来のナビゲーションシステムは基本的には最短経路を推薦しているが、今回は従来にない新しいコンセプトを付け加えた新しいナビゲーションシステムを提案する。

従来技術・競合技術との比較

現行のナビゲーションシステムは基本的には最短経路を推奨することが大きな目的であるが、今回は、更に新たなコンセプトを加えたシステムを提案する。

新技術の特徴

・出願準備中のため当日の発表とします。(2月中旬出願予定)

想定される用途

・車、バイク、自転車、徒歩を含めた総合的ナビゲーション

  • 通信

5)光通信システムにおけるONU消費電力の削減方法

大阪工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 学部長・教授 大島 一能

新技術の概要

光通信システムにおいてONUからの上りパケット間隔とOLTに到着する下りパケット間隔に応じて、ONU光受信器のスリープ時間を変更することにより、ONU光受信器の消費電力を大きく削減することができる技術。

従来技術・競合技術との比較

OLTに到着する下りパケット間隔に応じてONU光受信器のスリープ時間をダイナミックに変更する方式はあるが、短い周期でスリープとアクティブを繰返すため、消費電力の削減効果が十分ではなかった。

新技術の特徴

・上りパケット送信間隔と下りパケット受信間隔に応じてONU光受信器のスリープ時間を変更する。
・電話受信のように予測できないパケット受信にも対応できるスリープ制御。
・様々な通信ネットワークインタフェースに適用可能な省電力効果の高いスリープ制御方式。

想定される用途

・光アクセスシステム用PONシステムのONUの低消費電力
・ローカルエリアネットワーク(LAN)用光インタフェース機器の低消費電力化
・ホームネットワーク用インタフェース機器の低消費電力化

  • 計測

6)混ぜるだけで様々な酵素の活性を蛍光で評価できる検査キットの開発

龍谷大学 理工学部 物質化学科 教授 宮武 智弘

新技術の概要

本技術は、蛍光色素を内封したリポソームと膜透過性の分子を用いて酵素活性を簡便に評価するものである。従来の技術とは異なり、蛍光標識することなく、試薬を混ぜるだけで様々な種類の酵素の活性を蛍光の強度から評価することができる。

従来技術・競合技術との比較

酵素活性を蛍光で評価する従来技術では、酵素や基質に蛍光性の分子を事前に標識する必要があるが、本技術ではこうした事前処置が不要である。また、従来技術では酵素の種類に応じて個別に酵素活性評価キットを準備する必要があるが、本技術では一つのシステムで多品種の酵素活性を評価できる。

新技術の特徴

・試薬類を混ぜるだけで簡便に酵素の活性を評価できる
・用いる試薬類は安価であり、検査コストの低減につながる
・特定の物質にだけ反応する酵素の特性を活かし、試料に含まれる特定の物質を検出できる

想定される用途

・酵素および酵素阻害剤の活性評価(医薬品の開発等)
・試料中に含まれる特定化学物質の検出と定量(食品検査、病気の診断等)

  • 医療・福祉

7)脳波を使用した意思伝達装置

近畿大学 生物理工学部 医用工学科 准教授 山脇 伸行

新技術の概要

本装置を使うことで、閉眼状態の筋萎縮性側索硬化症患者が、「はい」か「いいえ」の意思を介護者に伝えることができます。意思伝達には運動イメージ時の脳波を使用しており、左、右の腕の運動イメージがそれぞれ「はい」、「いいえ」に対応しています。

従来技術・競合技術との比較

本装置は、①「コンピュータ画面を使用せず(視覚を使わず)、問いかけに対して思考だけで“はい”、“いいえ”を伝える方法」に加え、②「コンピュータ画面に表示された単語を脳波を使って選択する方法」も備えており、病気の進行状況に応じて使い分けることができるようになっています。その他、脳波計測用の電極数を減らし、2電極でも動作するようになっています。

新技術の特徴

・閉眼安静状態で「はい」、「いいえ」の意思伝達が可能です
・使用するためにはトレーニングが必要であり、そのトレーニングの過程で集中力が身につきます
・思考によってコンピュータを操作できるため、コンピュータに接続したロボットアーム等の機械も操作できます

想定される用途

・筋萎縮性側索硬化症患者の意思伝達支援

  • 医療・福祉

8)疲労管理のための高精度フリッカー検査装置

摂南大学 理工学部 機械工学科 教授 川野 常夫

新技術の概要

人の精神疲労を評価する新規なフリッカー検査装置を開発した。本装置はプログラム制御による点滅周波数の異なる多点LED方式を採用し、短時間でより高精度な境界周波数(フリッカー値)の導出を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来の一点式LED型フリッカー検査器に比べ、本装置は検査が短時間で済む点、また他の多点LED型器では実現できない高精度な検査値を安定して得られる点が優れている。それにより雇用者の疲労管理や体調管理などに活用できる。

新技術の特徴

・精神性疲労を短時間で評価できる
・より高精度なフリッカー値が得られる
・ばらつきの少ない安定したフリッカー値が得られる

想定される用途

・バスやトラックなどの長距離運転手の仕事前(出発前)疲労検査
・一般の仕事における徹夜明けなどの疲労評価と労務管理
・病院や学校における精神性疲労評価実習

関連情報

・展示品あり(高精度フリッカー検査装置の展示とデモ)

  • 医療・福祉

9)オーダーメイドを可能とするスマート電動義手

大阪産業大学 工学部 電子情報通信工学科 教授 入江 満

新技術の概要

市販されている高機能な電動義手とは異なり、我が国における片側前腕切断者の電動義手の利用実態に基づき、子供から大人までの健常手の補助としての利用に主眼を置いたオーダーメイド可能な簡易型電動義手を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来の電動義手では高握力を有する電動義手として製品化されており、重量や操作性に問題があった。本研究では片側切断者には健常手ほどの把持力は不要であり、両手協調動作の補助としての機能が重要視されていることに着目して、簡易型の電動義手を開発した。

新技術の特徴

・ディジタルファブリケーションを用いたオーダーメイド製造
・駆動系一体型製造を可能とする簡易型駆動方法
・3次元生体モデルリング

想定される用途

・上肢切断者用電動義手
・人間装着型支援ロボット
・ロボットリハビリテーション

関連情報

・展示品あり(スケルトン型電動義手など)

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

関西大学 社会連携部 産学官連携センター

TEL:06-6368-1245
FAX:06-6368-1247
Mail:syakairenkeiアットマークml.kandai.jp
URL:http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/index.html

同志社大学 リエゾンオフィス

TEL:0774-65-6223
FAX:0774-65-6773
Mail:jt-liaisアットマークmail.doshisha.ac.jp
URL:http://liaison.doshisha.ac.jp/

近畿大学 リエゾンセンター

TEL:06-4307-3099
FAX:06-6721-2356
Mail:klcアットマークkindai.ac.jp
URL:http://www.kindai.ac.jp/liaison/

甲南大学 フロンティア研究推進機構

TEL:078-435-2754
FAX:078-435-2324
Mail:officefrontアットマークcenter.konan-u.ac.jp
URL:http://www.adm.konan-u.ac.jp/front/

龍谷大学 知的財産センター

TEL:077-543-7832
FAX:077-544-7263
Mail:chizaiアットマークad.ryukoku.ac.jp
URL:http://chizai.seta.ryukoku.ac.jp/

京都産業大学 リエゾンオフィス事務室

TEL:075-705-1778
FAX:075-705-1966
Mail:liaison-officeアットマークstar.kyoto-su.ac.jp
URL:http://www.kyoto-su.ac.jp/liaison/

大阪工業大学 研究支援推進センター

TEL:06-6954-4140
FAX:06-6954-4066
Mail:l-centerアットマークofc.oit.ac.jp
URL:http://www.oit.ac.jp/japanese/sangaku/index.html

摂南大学 研究支援センター

TEL:072-800-1160
FAX:072-800-1161
Mail:shienアットマークofc.setsunan.ac.jp
URL:http://www.setsunan.ac.jp/kenkyu/shien/

大阪産業大学 産業研究所事務室

TEL:072-875-3001
FAX:072-875-6551
Mail:sangakuアットマークcnt.osaka-sandai.ac.jp
URL:http://www.osaka-sandai.ac.jp/sanken
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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