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京都大学 新技術説明会

日時:2014年05月27日(火)

会場:JST東京別館ホール(東京・市ヶ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 計測

1)夜間にも適用可能な動画像からの車両位置、軌跡の自動推定

京都大学 大学院工学研究科 社会基盤工学専攻 准教授 須﨑 純一

新技術の概要

昼間に生じる建物や車両の影領域の大半を除去し、また昼夜間を問わず交通流動画像から車両の位置と軌跡を自動で推定する。歩道橋等の斜め上方から撮影された画像を上方から見下ろす鳥瞰画像に変換し、車両領域の位置の差分を計算することで車両速度も自動推定できる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、建物や車両の影のために車両領域が過大に推定されるだけでなく、影を介して並走する車両と一体の移動物体として誤認識される。また昼夜間の両方に運用可能な手法がほとんど存在しない。提案技術は領域に影領域を自動で除去し、更に昼夜間にも適用可能である。

新技術の特徴

・影の影響を除去した上で移動体の存在領域を推定可能
・昼夜間に適用可能
・単カメラから移動体の位置、速度、数量を推定可能

想定される用途

・24時間安定的に適用可能な車両台数の自動計測
・高速道路等での事故等の異常検出
・車両走行速度や軌跡の変化に基づく交通事故対策の定量的な評価

  • 建築・土木

2)高強度鋼と低降伏点鋼を並列結合した偏心座屈ブレース

京都大学 防災研究所 地震防災研究部門 教授 中島 正愛

新技術の概要

耐震要素であるブレースに従来鋼の約2倍の降伏点をもつ高強度鋼と約1/3の降伏点をもつ低降伏点鋼を併用し、荷重線に対し偏心させて取り付けることで、小変形からのエネルギー消費、特定層への変形集中抑止に寄与する低降伏点鋼降伏後の2次剛性確保、想定外の極大地震下における鋼材破断の防止を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来のブレースは、建物の変形が小さいと鋼材が降伏せずエネルギー消費がなされない。一方、鋼材降伏以降は部材が剛性を喪失するため、建物の特定層に変形が集中した。さらに、設計上想定外の極大地震下において鋼材の破断が確認されている。本発明(NBB)は、早期エネルギー消費性能の付与、鋼材降伏後の部材剛性の確保、大変形下でのひずみの分散による鋼材破断の回避を実現した新しいブレースである。

新技術の特徴

・低降伏点鋼の使用による小変形時からの塑性化と、それに伴う早期エネルギー消費性能の担保
・低降伏点鋼降伏後も高強度鋼が一定の2次剛性を保持し、地震エネルギー消費と建物特定層への変形集中阻止を両立する
・大変形下でもブレース全体にひずみを分散させる機構を付与したことで、鋼材の破断を防止した

想定される用途

・鉄骨系建物の耐震部材

  • エネルギー

3)電力パケット伝送システム用ルータとパケット生成アルゴリズム

京都大学 大学院工学研究科 電気工学専攻 特定助教 高橋 亮

新技術の概要

本技術はパケット交換方式による電力伝送を実現するものである。伝送する電力の電圧波形に情報が直接付加され、ルータはその情報に基づいて電力パケットのルーティングを行う。電力パケット伝送システムにより、指定した電源からの電力を各負荷へ伝送することができる。

従来技術・競合技術との比較

従来の配電システムにおいては、同一配線上で複数電源を使用する場合、各電源からの電力は混ざり合い、再度分離することはできないが、本技術では指定した電源からの電力供給が可能となる。また、直流交流変換による電力ロスを抑えることが可能となる。

新技術の特徴

・異なる電圧源が混在したシステム

想定される用途

・家庭内配電システム
・電気機器
・自動車等輸送機内における電源からの電力供給

関連情報

・外国出願特許あり

  • 材料

4)柔軟で表面修飾が可能なマシュマロ状シリコーン多孔体

京都大学 大学院理学研究科 化学専攻 助教 金森 主祥

新技術の概要

有機ポリシロキサン(シリコーン)からなる低密度で柔軟な塊状多孔体をゾル−ゲル法により作製し、マシュマロゲルと名付けた。異なる前駆体を用いることで表面に様々な有機基を導入可能であり、親液・撥液特性の制御も可能である。

従来技術・競合技術との比較

本技術の競合となる発泡シリコーンなどのスポンジ状多孔体と比べて細孔特性(サイズ、気孔率など)の制御が容易であり、また細孔構造は高度な開気孔のみからなる。コーティング膜として形成することは難しいが、塊状材料としてのユニークな使い方が期待できる。

新技術の特徴

・簡便な水溶液プロセスにより短時間で作製が可能である
・ユニークな機械的特性を示し、-100度を下回る低温から300度程度の広い温度域で安定な材料である
・表面修飾が可能で、物質の選択的吸着・吸収の可否を制御できる

想定される用途

・水の浄化や環境分析のための水ー油分離材料
・低温における防振や断熱
・油状液体やミストを吸着・吸収しない防汚用材料

関連情報

・サンプルの提供可能

  • 計測

5)滑らかで高精度なデータ接続(スティッチング)方法

京都大学 大学院理学研究科 物理学・宇宙物理学専攻 准教授 栗田 光樹夫

新技術の概要

独立に取得した画像データや計測データなどを接続する際、従来の方法では接続したデータ領域に不連続な段差が生じる。本発明は、この段差を解消し自然で滑らかな接続し、精度が高くより真値に近い結果を与える。

従来技術・競合技術との比較

従来の方法は、データ接続の際に重複領域のデータの偏差の2乗和が最小になるようにデータを剛体移動させて接続する。この場合、偏差は最小ではあっても必ず残るため、重複領域の境界に不自然な段差が生ずる。これに対し、本発明はデータを柔らかな弾性体として扱うため、強制的に接合することが可能となり、段差はゼロとなる。

新技術の特徴

・あらゆるデータの接続、重ね合わせに応用できる。

想定される用途

・計測データ全般の接続
・画像データの接続

  • 材料

6)糖とリン酸化合物による木材用天然系接着剤の開発

京都大学 生存圏研究所 生存圏開発創成研究系 准教授 梅村 研二

新技術の概要

糖とリン酸化合物から成る木材用の天然系接着剤を開発した。この接着剤は、150〜170℃、数分で硬化が可能で、木質成形体のほかパーティクルボードなどの木質ボードにも適応できる可能性がある。

従来技術・競合技術との比較

従来の木材用接着剤は、化石資源由来の化合物を用いて化学合成されていた。一方、今回の発明では糖とリン酸化合物を主成分とし、これらを水に溶かした水溶液を直接接着剤として利用することができる。

新技術の特徴

・天然系接着剤
・化学合成不要
・高い安全性

想定される用途

・木質ボード用接着剤
・木質成形体用接着剤
・天然系樹脂;

関連情報

・展示品あり(木質成形体またはパーティクルボード)

  • 分析

7)各種ポータブル型X線分析装置

京都大学 大学院工学研究科 材料工学専攻 教授 河合 潤

新技術の概要

当研究室で開発した、ポータブル型全反射蛍光X線分析装置(2種)、電子線プローブX線マイクロアナライザ(100μm空間分解能)、X線反射率膜厚計についてその原理、装置の概略、応用例を発表する。

従来技術・競合技術との比較

原理は類似しているが、応用分野は全く異なる。

新技術の特徴

・物理教育、帯電放電現象研究、電子ビーム応用、薄膜分析

想定される用途

・超微量元素分析、飲料水・環境水の元素分析、ミネラル分分析、プラントの洗浄効果分析

関連情報

・外国出願特許あり
・展示品あり(X線装置)

  • 医療・福祉

8)免疫抑制剤フリーの移植のためのデバイス

京都大学 再生医科学研究所 組織修復材料学分野 助教 有馬 祐介

新技術の概要

血管誘導能を持った薬物を担持したハイドロゲルを腹腔内に移植し、移植部位周辺に血管網を形成させる。その後、デバイスを取り出した部位へ膵島を移植する。この手法により、従来困難であった腹腔内への膵島移植を可能にすると共に、免疫抑制剤の投与なしで血糖値を正常化することができる。

従来技術・競合技術との比較

Ⅰ型糖尿病治療として、膵島を肝臓門脈へ移植することが行われている。しかし、血液との接触によって多くの膵島が死滅することや免疫抑制剤の投与による副作用が懸念される。我々の手法で免疫抑制剤を必要としない糖尿病治療が実現できれば、治療効果に加えて患者のQOL(Quality of life)を向上できる。

新技術の特徴

・免疫抑制剤が不要
・問題が生じた場合でも、容易に腹腔内から摘出できる

想定される用途

・組織移植の治療効果向上
・再生医療の治療効果向上

  • アグリ・バイオ

9)ヒトES/iPS細胞のハイスループット3D培養法

京都大学 物質-細胞統合システム拠点 特定拠点助教 亀井 謙一郎

新技術の概要

本研究では、マイクロ流体デバイスを用いたハイスループットヒトES/iPS細胞の新規微小3次元細胞培養デバイスを開発した。このデバイスは、3次元細胞培養による創薬スクリーニングや組織工学などの発展に貢献できる。

従来技術・競合技術との比較

これまで、ヒトES/iPS細胞の3次元培養技術は開発されておらず、今回の開発ではマイクロ流体デバイスとヒドロゲルを組み合わせることによって、それを可能にした。また、ハイスループット化により創薬スクリーニング、組織工学のさらなる発展が期待できる。

新技術の特徴

・マイクロ流体デバイスによるヒトES/iPS細胞の三次元培養法の開発
・細胞培養の3次元化による細胞が本来持つ機能の発揮
・これまで培養が困難であった組織幹細胞の培養法の開発

想定される用途

・効率的な幹細胞の分化誘導法の開発
・組織工学への応用
・創薬スクリーニングへの応用

関連情報

・開発したデバイスを展示することは可能。

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

関西ティー・エル・オー株式会社

TEL:075-753-9150FAX:075-753-9169
Mail:fujigasakiアットマークkansai-tlo.co.jp
URL:http://www.kansai-tlo.co.jp/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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