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金沢工業大学 新技術説明会 <新技術概要【当日資料PDFあり】>

日時:2015年10月01日(木) 12:45~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

発表内容詳細

  • 計測

1)3次元構造体の機械(電気・化学)的特性のスケールボーダーレスな立体画像化

金沢工業大学 工学部 電気電子工学科 准教授 芦野 慎

新技術の概要

顕微鏡技術において、レンズによる光・電子線の集光方式と、先端が鋭利に尖ったメカニカルプローブを用いた方式とを、従来と全く異なる発想で融合させることで、多種多様な3次元構造体の機械(電気・化学)特性をマクロから原子スケールまで連続的に立体画像化する。

従来技術・競合技術との比較

電子顕微鏡(特にFESEMやTEM)では、多様な3次元立体構造物のスケールボーダーレスな構造観察と、化学組成分析や電気・電子特性評価までは実現可能であるが、機械的な特性をその場で直接測定することは不可能である。

新技術の特徴

・生体材料を用いた構造材や衣料などの新素材開発(分子生物学と建築・衣料分野との融合)
・分子の3次元的な機能を利用した新規なデバイス開発(脳科学と情報処理分野との融合)
・単一分子を用いたドラックデリバリーシステム実現に向けた、諸特性(機械・化学等)の精密測定

想定される用途

・新素材開発のために、構造と機械的特性の相互関係の評価を、マクロ的視野と微視的視野の両面からその場で行う。
・生体分子の「かたち」と「機能」について、同環境下で、同時に複数の分子について、個別的・相互的評価を行う。
・複雑で立体的な被膜物の耐久(摩耗)試験や3次元構造物の圧縮・引張など種々の機械特性等の精密測定

  • 情報

2)ツイッターデータを用いたテレビ番組の主要シーン検出法とそのインデクシング技術

金沢工業大学 工学部 情報工学科 准教授 羽山 徹彩

新技術の概要

近年、テレビ番組を視聴しながらソーシャルメディアを利用するユーザが増えている(2012年8月調査:62%のユーザがテレビ番組を視聴しながらTwitterの使用経験有り)。本研究ではこのような膨大な数のユーザが発信したTwitterデータの収集と分析による、テレビ番組動画の主要なシーン検出技術とそのシーンへのインデクシング技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来の動画検索システムでは一般的に、音響や映像の特徴を利用したインデクシングが行われてきた。本研究ではTwitterデータを解析することで、内容を特徴付ける言語表現によってインデクシングを行う。そのため、番組内容と社会的反響を含んだ言語表現によって柔軟性と多様性を含んだインデクシングを可能とする点で、従来技術よりも番組動画への応用可能性を高める。

新技術の特徴

・エンターテイメントとしての個人の嗜好に基づいたテレビ動画ダイジェスト生成技術の開発
・テレビ番組コンテンツに対するソーシャルメディアの反響を利用した新たな調査方法の開発

想定される用途

・キーワードや類似シーンを用いたテレビ番組動画の横断的なシーン検索システム
・テレビ番組動画の横断的な感性情報検索システム

  • 材料

3)蛍光体開発のための発光・非発光過程の同時可視化技術

金沢工業大学 工学部 電気電子工学科 准教授 深田 晴己

新技術の概要

蛍光体試料に光を照射した時の局所発熱の応答(光音響信号)とフォトルミネッセンス(PL)信号をリアルタイムに測定し、蛍光体の発光・非発光過程の対応関係の明確化と、非発光過程を最小化した高発光効率な蛍光体材料の開発を行う。

従来技術・競合技術との比較

従来の蛍光体開発は、蛍光体からの発光特性(PLなど)を測定して、より強く発光するための蛍光体材料の設計と作製条件の最適化がなされてきた。本技術では、蛍光体の非発光過程に着目し、その過程の最小化による蛍光体の高発光効率化を目指している。

新技術の特徴

・蛍光体からの光音響信号とPL信号を同一の励起光照射下でリアルタイム測定が可能
・蛍光体中の非発光中心や欠陥の定量分析
・非発光過程を低減させた蛍光体材料の設計とその作製プロセス技術の開発

想定される用途

・白色LEDや無機ELなどの各種発光デバイス用の新規蛍光体材料探索
・蛍光体内における非発光過程の特定
・各種蛍光体における発光・非発光過程の対応関係の明確化

関連情報

・サンプルの提供可能(試作可能)、依頼測定可能

  • 情報

4)脳科学から生まれた、創造性を育てる玩具と想像力計測システム

金沢工業大学 未来デザイン研究所 准教授 アズビー・ブラウン

新技術の概要

モーフィングによって得られた形状のそっくりな7個の物体を整列することを目的とする知育玩具及び、これの評価を行うWEBサーバーのシステムです。

従来技術・競合技術との比較

触って得た形状から視覚的イメージを構築する能力を育むだけでなく、この能力を定量的、脳科学的に評価することができます。

新技術の特徴

・2項弁別を行う知覚力に対して定量的な評価値を与える解析方法を持つ。
・知覚対象の感覚上の距離が等間隔になるようなモーフィングパラメータを与えることができる。
・弁別のためのキューが複数ある場合にも、知覚力にまとめられる評価値を与える事ができる。

想定される用途

・知育玩具
・装飾用オブジェ
・イメージ能力評価ツール

関連情報

・展示品あり(創造性研究に用いた実験セット)

  • 環境

5)ゼオライト複合体を用いた環境保全型農業システムの開発

金沢工業大学 バイオ・化学部 応用化学科 准教授 渡辺 雄二郎

新技術の概要

水を供給するのみで植物に必須な窒素・リン・カリの徐放が可能かつ塩害の原因であるナトリウムや放射性セシウムやストロンチウムの除去能を有する環境に優しい材料として、ゼオライト複合体を作製した。またそれを用いた普及しやすい簡便な環境保全型農業システムの開発を行った。

従来技術・競合技術との比較

・ナノ領域での複合化による均一な除去と徐放を実現・農作物の生産に適した環境保全型の高機能性培地として有用・ゼオライト複合体の機能を活かした肥料成分制御のため、高額な設備導入が不用

新技術の特徴

・ゼオライト表面に水酸アパタイトナノ結晶が均一に形成した複合体
・窒素・リン・カリの徐放能を有するゼオライト複合体
・セシウムイオン及びストロンチウムイオンの高効率な回収が可能なゼオライト複合体

想定される用途

・水のみで栽培可能な植物肥料
・小規模農地で利用可能な高機能性培地
・塩害物質と放射性物質の除去材

関連情報

・サンプルの提供可能
・ゼオライト複合体

  • アグリ・バイオ

6)糸状菌におけるゲノム情報を活用した有用物質生産遺伝子の特定と改良について

金沢工業大学 バイオ・化学部 応用バイオ学科 准教授 佐野 元昭

新技術の概要

有用物質の生産量向上を図るため、有用物質生産遺伝子の特定が必要となります。そこで、ゲノム解析情報やDNAマイクロアレイ解析・プロテオーム解析等を組み合わせることで、遺伝子の特定を迅速に行うことが可能となります。

従来技術・競合技術との比較

多数のDNAマイクロアレイ解析データ・プロテオーム解析データを揃えることにより、有用物質生産遺伝子の特定を迅速に行う事が可能となった。

新技術の特徴

・環境浄化への利用
・生物農薬への活用

想定される用途

・化粧品の素材開発
・機能性食品の素材開発
・酵素剤の開発

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

金沢工業大学 産学連携機構事務局 研究支援部

TEL:076-248-9504FAX:076-248-9508
Mail:kitorアットマークkanazawa-it.ac.jp
URL:http://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/index.html
新技術説明会について

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