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四国国立4大学 新技術説明会

日時:2016年09月29日(木) 12:55~15:25

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、四国産学官連携イノベーション共同推進機構(徳島大学、 香川大学、愛媛大学、高知大学)、株式会社テクノネットワーク四国(四国TLO)

後援:特許庁

発表内容詳細

  • 材料

1)金属-粘土異種ハイブリッド材料

愛媛大学 社会連携推進機構 紙産業イノベーションセンター 准教授 福垣内 暁

新技術の概要

アルミニウムなどの金属表面の一部を容易に粘土化することに成功した。本技術の特徴は、金属表面に異種物質を塗布したり担持する技術ではなく、金属表面の一部を粘土化する技術である。そのため基材と粘土物質が一体化されたハイブリッド材料である。

従来技術・競合技術との比較

メッキに代表される金属表面の改質手法は、金属表面に異種材料を付着させる技術である。本技術は、表面の一部を異種材料に変化させるため、基材との粘土物質との密着性が非常に高い。また、表面の粘土物質は、個々の粒子として存在せず、多孔質網目状構造として存在していることから粒子の剥がれなどが生じない。

新技術の特徴

・表面の粘土化技術
・多孔質表面を形成
・フレキシブルな金属-粘土ハイブリット材料

想定される用途

・絶縁性付与
・耐熱性付与
・表面摩擦係数制御

関連情報

・サンプルあり

  • デバイス・装置

2)目に優しいLEDライト

徳島大学 大学院理工学研究部 理工学部門 機械科学系 伊藤 照明

新技術の概要

現在、一般用照明の生産における、蛍光灯の中止・LEDへの切り替えが国策として打ち出されている。しかし、LED照明は、従来の蛍光灯と異なり、目にきつい、眩し過ぎる等と言われることがある。そこで、本発明は、そのような課題を解決し、生体への影響を軽減した照明装置及び照明方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

本技術の点灯回路は、生体リズムに安らぎを与える1/fの波形に基づく強度となるように点灯駆動できるため、視細胞にとって安らぎの刺激となり、その結果、同一波長の同一強度の連続刺激の照明光と比較して、視細胞への損傷を和らげ、生体に優しい照明光となる。

新技術の特徴

・目に優しい白色照明
・特定波長や高エネルギーの青色光の生体刺激を軽減できる。
・脳および視細胞の安らぎが得られ、疲労予防となる。

想定される用途

・一般用照明
・医療用照明
・作業用照明

関連情報

・展示品あり

  • デバイス・装置

3)電子ホログラフィによる高速・高精細な3D動画像再生及びプロジェクション技術

高知大学 教育研究部 自然科学系理学部門 准教授 髙田 直樹

新技術の概要

ホログラフィは三次元像の記録・再生技術であり、電子化により「究極の3Dテレビ」になると期待されている。しかし、計算量は膨大で、構成する物体点が多くなると再生像は劣化する。あらかじめ作成したホログラムを少ないデータ量で保存して高速表示することで約百万点からなる三次元物体の高精細な再生を実現した。

従来技術・競合技術との比較

ホログラムをコンピュータの記憶装置に保存もしくはコンピュータ間で転送する際、従来はホログラム面上の光強度の値やホログラムの画像を用いていた。本手法ではホログラムを符号化してデータ量を低減し、保存もしくは転送する。三次元像を再生する際、復元するが短時間で処理されるため高速再生・転送が可能になる。

新技術の特徴

・保存する計算機合成ホログラムのデータ量を低減することが可能。
・保存されたデータから劣化せず元の計算機合成ホログラムを復元することが可能。
・計算機合成ホログラムのデータ符号化・復元を高速処理することが可能。

想定される用途

・三次元動画像再生装置
・ホログラフィックプロジェクション
・三次元物体情報の高速転送

関連情報

・デモあり

  • 計測

4)機関内燃焼ガスの高速・高精度な温度・濃度解析方法

徳島大学 大学院 理工学研究部 理工学部門 機械科学系 教授 出口 祥啓

新技術の概要

対象ガスを透過するレーザー光の吸収量を用いて、計測領域における計測対象ガスの物理的状態(濃度・温度等)を示す関数を、二次元または三次元多項式により設定し、コンピュータトモグラフィ(CT)を用いて対象ガスの物理的状態の二次元または三次元計測を可能とする。

従来技術・競合技術との比較

従来、温度や濃度の計測では熱電対やガスサンプリングを用いているが、点計測であるほか、計測の応答性が悪い欠点を有していた。本技術では、レーザー光の吸収量によるCT技術を新たに開発することにより、ms以下の時間分解能を確保しつつ、温度や濃度の二次元または三次元計測を可能としている。

新技術の特徴

・エンジンやボイラなどの熱機関内ガスの温度・濃度が二次元または三次元計測できる。
・ms以下の時間分解能で温度・濃度の二次元または三次元計測ができる。
・二次元または三次元温度・濃度分布を安定して再構築できる。

想定される用途

・エンジン筒内の温度、濃度の検出装置
・ボイラー・タービンの燃焼場の温度、濃度の検出装置
・半導体製造装置(CVD)などの化学反応装置内の温度、濃度の検出装置

関連情報

・サンプルあり

  • 創薬

5)xeno-free栄養因子となりうる新規低分子

香川大学 医学部 医学科 薬物生体情報学 客員教授 塚本 郁子

新技術の概要

新規合成低分子(コアクロル)に血管新生促進、神経保護栄養効果を発見した。低分子で上記活性を持つ物質は知られておらず、国内外で特許を取得した。コアクロルは創薬シーズとしてだけではなく、xeno freeで安定、安価な代替栄養因子、代替血清として再生医療普及の一助となりうる技術である。

従来技術・競合技術との比較

xeno free栄養因子の開発は、現在再生医療に関わる多くの研究者が取り組んでいるが、未だ開発途上である。現行品は高価な上に安定性が不十分なものが多いが、本品は安価安定な合成低分子である。

新技術の特徴

・xeno free栄養因子
・水溶性低分子
・常温長期安定な合成核酸アナログ

想定される用途

・再生医療における細胞培養液添加剤
・再生医療における細胞分化剤

関連情報

・外国出願特許あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

株式会社テクノネットワーク四国 技術移転部

TEL:087-813-5672 FAX:087-813-5673
Mail:tloアットマークs-tlo.co.jp
URL:http://www.s-tlo.co.jp
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〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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