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製造技術・計測 新技術説明会

日時:2018年03月13日(火) 12:55~16:00

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、

後援:特許庁、ひろさき産学官連携フォーラム、岩手ネットワークシステム、秋田科学技術協議会

発表内容詳細

  • 計測

1)交流ベクトルポテンシャル発生装置による新規計測システム

岩手大学 理工学部 システム創成工学科 准教授 大坊 真洋

新技術の概要

本技術は、磁場を発生させずに交流のベクトルポテンシャルを発生させ、磁気シールドを透過してのセンシングや生体内部インピーダンスの計測等を可能とするものです。

従来技術・競合技術との比較

従来、ベクトルポテンシャルは数学上の産物であり物理量ではないという議論があったが、その後アハラノフ・ボーム効果として電子線干渉実験で確認された。しかし、ベクトルポテンシャルを発生させようとすると必ず磁場が発生していたが、本技術はその課題を解決し、実用化に一歩近づいた。

新技術の特徴

・磁場を発生せずに交流ベクトルポテンシャルを発生させることができる。
・シールドを透過してベクトルポテンシャルを発生させることができる。
・生体等の内部インピーダンスの計測を非接触で可能とする。

想定される用途

・金属探査装置
・生体センシング
・シールド透過型信号伝送装置

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • 計測

2)ウシおよびヒツジのリボヌクレアーゼ P (RPPH遺伝子の検出によるウシ・ヒツジ細胞数の測定法

岩手大学 農学部 共同獣医学科 教授 村上 賢二

新技術の概要

本技術は、反芻動物のリボヌクレアーゼP(RNase P)遺伝子を検出することで、動物の血液や組織から得られた細胞数を高精度で計測できる。

従来技術・競合技術との比較

ヒトにおけるRNase P遺伝子検出キットは存在するが、反芻動物には反応せず利用できなかった。

新技術の特徴

・ウシ・ヒツジのRNase P遺伝子を細胞定量系の内部標準として使用可能となり、再現性が高く、計測精度も高い。

想定される用途

・反芻動物の各種細胞数の計測キット
・動物試験研究において、内部標準遺伝子とした、その質の保証や獣医療における臨床検査への応用

関連情報

・サンプルあり

  • 製造技術

3)レーザーキャビテーションバブルを用いた熱硬化性透明樹脂PDMSの微細加工技術

弘前大学 大学院理工学研究科 知能機械システム工学専攻 准教授 花田 修賢

新技術の概要

レーザーキャビテーションバブルを用いた熱硬化性樹脂PDMSの微細加工技術を開発した。熱硬化前の液状PDMSと金属ターゲットの界面に、レーザーを集光照射し、バブルを生成することで、バブル形状を反映したPDMSの表面加工が可能になる。更に、メッキ処理により、レーザー照射領域のみに金属薄膜を堆積することも可能である。 

従来技術・競合技術との比較

熱硬化性透明材料の従来加工法であるフォトリソグラフィや鋳型を用いたモールディングに比べ、行程数が少なく安価に複雑な形状を微細加工することが可能であり、選択的な金属微細配線も形成できる。また、従来レーザー加工に比べても加工効率(速さ)がよく、高品質な加工を実現する。

新技術の特徴

・μ-TASなどのバイオチップ加工が簡単にできる。
・選択的な微細金属配線を形成できる。
・レーザーキャビテーションバブルを用いた高効率な微細加工が可能

想定される用途

・バイオチップ
・医用機器
・半導体基板応用

関連情報

・サンプルあり

  • 製造技術

4)放射能を帯びた超微粒子を安全に作る!

弘前大学 大学院保健学研究科 放射線技術科学領域 講師 細田 正洋

新技術の概要

天然に存在する放射性希ガスの物理的特性を利用して、放射能を有する超微粒子を作製できるシステムを構築した。さらにこのシステムでは特定の大きさの放射性微粒子を供給でき、放射線測定機器の性能評価のみならず、労働衛生分野において防護マスク等の除去効果の検証などへの利用も可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では安定的に特定の粒子径を有する放射性微粒子を製造できなかったが、今回開発した製造システムでは微分型静電分級器を取り入れることにより一定の大きさの放射性微粒子を安定的に供給することができるようになった。

新技術の特徴

・検知が難しい超微粒子を放射能を帯びさせることによって検出が容易になる
・一定の大きさの微粒子を安定的に供給できる
・製造システムは比較的小型で構築可能。

想定される用途

・労働衛生分野におけるマスク等の性能評価
・放射線機器開発・性能評価
・セキュリティ分野での防護効果の検証に役立つ

関連情報

・サンプルあり

  • 製造技術

5)回転円すいを用いた繊維の製造技術とその他の応用

秋田大学 大学院理工学研究科 システムデザイン工学専攻 教授 足立 高弘

新技術の概要

円すい頂角を下にして液体に浸し回転させると、円すいの外表面に沿って液が揚水される。液の粘度が小さい場合には膜状に揚水され、粘度が大きい場合には糸状に揚水される。粘度の大きなポリマー液を糸状に揚水し、周囲に放出された液糸を集めて固めることで繊維を製造することが可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来のノズルを用いた方法と比較するとノズルの径に依存することなく繊維の径を細くすることが可能である。さらに、ノズルの径に依存することなく繊維に抗菌剤などを混ぜることが可能となる。

新技術の特徴

・円すいを回転させるだけでシンプルな装置である。
・繊維の径は、回転数の大きさに依存しており、簡単に径の調整が可能である。

想定される用途

・抗菌剤を含む不織布の製布

関連情報

・デモあり

  • 製造技術

6)炭酸ガスを吹き込まずに純炭酸水を製造する方法及び製造装置

秋田大学 大学院理工学研究科 物質科学専攻 准教授 髙橋 博

新技術の概要

化学反応、物理吸収さらには脱塩操作を同時に行うことで純炭酸水を製造する技術の開発を行った。操作中バルク溶液では気泡の発生はほとんど観測されなかったことから、炭酸ガスの生成反応、及び物理吸収は、主にバイポーラー膜ゲル相内にて生成したごく小さな炭酸ガス分子により進行していると考えられる。

従来技術・競合技術との比較

炭酸水の製造方法は、ガス注入法や炭酸ナトリウム塩と酸との反応を用いる化学反応法等が代表的であるが、前者は高圧ガス容器を用いること、後者は塩や添加物が残存し純炭酸水が得られない等のデメリットがある。新規手法では高圧ガスを使用せずに、ナトリウムや有機酸を含まない純炭酸水の製造を簡便な装置によって実現する。

新技術の特徴

・高圧ガス(液化炭酸ガス)を使用せずに純炭酸水が製造できる点。
・常圧下で炭酸ガスの飽和溶液さらには過飽和溶液の製造が可能であり、得られる純炭酸水のpHは5.5程度。
・液相中の炭酸イオン、重炭酸イオンを炭酸ガス分子に転換することが可能。

想定される用途

・コスメクレンジング他、洗浄用
・飲用
・液相中に存在する炭酸イオンを炭酸ガス分子に転換し放散させ、炭酸塩スケールの析出を防止する技術

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

岩手大学 研究推進機構プロジェクト推進部門

TEL:019-621-6494 FAX:019-604-5036
Mail:ipttアットマークiwate-u.ac.jp
URL:http://www.iwate-u.ac.jp/kenkyu/index.html

弘前大学 研究・イノベーション推進機構

TEL:0172-39-3178 FAX:0172-36-2105
Mail:chizaiアットマークhirosaki-u.ac.jp
URL:https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/

秋田大学 地方創生・研究推進課

TEL:018-889-3020 FAX:018-837-5356
Mail:chizaiアットマークjimu.akita-u.ac.jp
URL:http://www.akita-u.ac.jp/crc/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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