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九州大学 新技術説明会

日時:2017年10月19日(木) 10:30~15:30

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、九州大学

後援:特許庁

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)超好熱性アーキアは遺伝子工学技術開発の金山である!

発表資料

九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 生物機能分子化学講座 蛋白質化学工学分野 教授 石野 良純

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/pce-web/

新技術の概要

発表者は長年、超好熱性アーキアを資源として、種々の特性を有する DNA関連酵素開発を行ってきた。本発表ではその成果の一つとして、ウラシル、ヒポキサンチン、脱塩基などの損傷塩基を認識して、 DNA鎖を切断する性質を有する新規耐熱性酵素について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

これまでの塩基除去修復研究から、様々な損傷塩基関連酵素が知られているが、一本鎖及び二本鎖DNA中の損傷塩基を含むヌクレオチドの5'-側を切断し、また耐熱性、耐塩性の高い酵素はこれまでになかった。この酵素を用いて種々の遺伝子工学技術開発への応用が期待できる。

新技術の特徴

・DNA鎖の損傷塩基部位を特異的に認識して結合する
・DNA鎖の損傷塩基部位を特異的に切断する
・耐熱性、耐塩性に優れており、遺伝子工学に適している

想定される用途

遺伝子工学用試薬
 ①正確性の向上した遺伝子増幅キット
 ②DNA損傷部分の検出キット

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • アグリ・バイオ

2)ラビリンチュラ類の多重遺伝子改変方法

発表資料

九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 生物機能分子化学講座 海洋資源化学分野 助教 石橋 洋平

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/kaishika/

新技術の概要

DHAやセラミド、植物ステロールといった機能性脂質、バイオ燃料になる脂肪酸や炭化水素を高レベルで生産・蓄積することからラビリンチュラ類が近年注目を集めている。このラビリンチュラ類の有用物質生産性を向上するような代謝改変を行う際に必要となる多重遺伝子の改変方法。

従来技術・競合技術との比較

ラビリンチュラ類の形質転換には選択マーカーが必要であるが、その数には限りがあり、従来は遺伝子操作を行う回数に制限があった。本方法により選択マーカーをリサイクルすることが可能となり、形質転換回数の制限が撤廃できる。

新技術の特徴

・ラビリンチュラ類で初となる実践的な選択マーカーリサイクル法
・URA3欠損株などの作製不要
・プラスミドベクターなどの一過性発現方法が未開発の微生物に対しても利用可能

想定される用途

・機能性脂質の生産性向上
・バイオ燃料の生産性向上
・飼料の生産性向上

  • アグリ・バイオ

3)生細胞を用いる超高感度膜蛋白質分析法

発表資料

九州大学 大学院工学研究院 応用化学部門 教授 片山 佳樹

http://www.chem.kyushu-u.ac.jp/~katayama/

新技術の概要

膜タンパク質は、細胞の特定に必須の対象であるが、大半が1000分子以下しか存在しないため、細胞を破壊せずにそれを定量化する方法がなかった。今回、これを超高感度、かつ簡便に定量化できる方法を開発した。本法は、これまで良い方法がなかったがんコンパニオン診断や再生医療における細胞の分画、純化に応用可能である。

従来技術・競合技術との比較

本法は、フローサイトメトリー(FCM)などの方法に適しているが、従来技術では1万分子以上発現していないと検出できず大半の膜タンパク質には適用不可能であった。しかも定量化や多色化も不可能であった。

新技術の特徴

・生細胞でこれまで検出不可能であった大半の膜タンパク質の定量検出が可能
・多色化が可能で、複数の膜タンパク質を一度に検出可能
・細胞へのダメージがない

想定される用途

・抗がん剤の投薬の可否を判定するコンパニオン診断
・造血幹細胞などの純化、分化の予測
・再生医療における幹細胞などの品質管理

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

4)ポリフェノールの新たな機能性とその機能性増強法

発表資料

九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門食料化学工学講座 食糧化学分野 教授 立花 宏文

新技術の概要

①ウーロン茶ポリフェノールの新たな機能性を発見。②緑茶カテキンやウーロン茶ポリフェノールに組み合わせることで、これら機能性成分の活性を増強する食品成分を発見。

従来技術・競合技術との比較

ウーロン茶ポリフェノールは脂肪吸収抑制成分として利用されているが、本技術により前記以外の機能性を有した機能性食品の提供が可能となる。また、緑茶カテキンやウーロン茶ポリフェノールの機能性を発揮させるためには高濃度摂取が必要であるが、本技術によりこれらの量を増量することなく、機能性を増強可能である。

新技術の特徴

・ウーロン茶ポリフェノールの新たな機能性
・メカニズムベースのポリフェノール機能の増強法

想定される用途

・ウーロン茶ポリフェノールを関与成分とする機能性食品
・緑茶カテキン、ウーロン茶ポリフェノール等を関与成分とする高機能性食品

  • アグリ・バイオ

5)入手容易な天然物を用いた発毛・育毛促進化合物

発表資料

九州大学 大学院農学研究院 生命機能科学部門 システム生物工学講座 細胞制御工学分野 准教授 片倉 喜範

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/crt/katakura/Site2/TOP.html

新技術の概要

化合物のテロメラーゼ発現増強活性を評価することのできるシステム構築と、新たな「発毛・育毛促進化合物」の紹介。

従来技術・競合技術との比較

これまで、上皮細胞におけるテロメラーゼの発現増強活性に着目した発毛・育毛促進化合物は探索されていなかった。本技術は、新たに上皮細胞におけるテロメラーゼの発現増強活性に着目した発毛・育毛促進化合物である。

新技術の特徴

・上皮細胞におけるテロメラーゼの発現増強活性に着目
・新たな観点での発毛・育毛化合物スクリーニング方法
・安全性が確保された天然物を使用

想定される用途

・発毛・育毛剤
・化粧品
・衛生用品

関連情報

・サンプルあり

  • 機械

6)人と接触するロボットのための安全な力制御技術

発表資料

九州大学 大学院工学研究院 機械工学部門 准教授 菊植 亮

http://rk.mech.kyushu-u.ac.jp/

新技術の概要

本技術は、関節摩擦が大きい産業用ロボット等に適用できる力制御技術である。力センサ部への接触に対しては所定の応答特性(慣性と粘性)で応答する。力センサ以外の部位への接触に対しては、所定の力で安全に降伏する。硬い物体に接触した際にも不安定化しにくい。

従来技術・競合技術との比較

従来の力制御技術では、力センサ以外の部位で外界に接触した場合や、モーターのトルクが制限値に達した場合(飽和した場合)の挙動を予め指定することができず、予期しない振動やオーバーシュートなどの危険がある。また、硬い物体に力センサを介して接触したときには不安定化しやすい。本技術ではこれらの問題が生じない。

新技術の特徴

・関節摩擦の大きい産業用ロボットにおいて、安全な力制御が実現できる。
・力センサ部接触に対する正確なインピーダンス制御と、力センサ外接触に対する従順な応答特性とを両立できる。
・モーターの発生トルクに制限を設けることができるので本質的に安全である。

想定される用途

・直感的なロボットティーチング
・人と作業スペースを共有する産業用ロボット
・人間と協調作業し、人間を支援するロボット

  • 機械

7)高温超伝導コイルを用いた鋼材非破壊検査

発表資料

九州大学 大学院システム情報科学研究院 電気システム工学部門 助教 笹山 瑛由

新技術の概要

高温超伝導線コイルを低周波励磁することで、鋼材表面のきず、裏面のきず、および内部欠陥の検出が可能となる。さらに、高温超伝導コイルにPulse Width Modulation(PWM)インバータを用いて大電流で励磁することにより、鋼材との距離が離れてもきずの検出が可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来の銅コイルを用いた渦流探傷法では高周波で検査する必要があり、その結果、表皮効果により鋼材表面の探傷に限られていた。一方、高温超伝導コイルは抵抗が非常に小さいため低周波で計測でき、鋼材裏面、および内部欠陥の探傷ができる。また、高温超伝導コイルに高電流を流せるため、鋼材とコイルとの距離が離れていても検査ができる。

新技術の特徴

・高温超伝導コイルの抵抗が小さいため高精度にインピーダンス変化を捉えられる
・高温超伝導コイルに大電流を通電できるため低周波の高磁場の生成が容易
・コイルでの損失が小さいため高効率

想定される用途

・構造物の劣化診断
・金属製品の異常検出
・金属の組成評価

  • エネルギー

8)温度差を必要としない熱-電力変換材料の薄膜化手法の開発

発表資料

九州大学 大学院工学研究院 材料工学部門 准教授 寺西 亮

http://zaiko13.zaiko.kyushu-u.ac.jp/

新技術の概要

昇温のみで起電力が得られるNarrow Band Gap効果による熱-電力変換素子が開発され注目されているが、これまでは数cm長の結晶サイズが必要とされていた。本発明では、わずか数umで同等の起電力を得る薄膜化技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来のゼーベック効果を用いた熱電変換では、素子に温度差を付与する必要が有るため高温部から低温部への熱流による変換効率の低下を招く。これに対して、温度差を必要としないNarrow Band Gap効果による熱-電力変換素子が開発され、高い効率での変換に期待されているが、数cmの試料サイズが必要とされていた。本発明では、わずか数umで同等の起電力を得る技術を開発した。

新技術の特徴

・温度差を必要としないため、原理的には熱源のあるところで電力を得ることができる
・薄膜材料であるため、省資源で効率よく材料作製できる
・幅広い基材上で熱-電力変換素子を作製できる可能性があり、廃熱を利用した発電技術の促進に貢献できる

想定される用途

・自動車のエンジンの廃熱を利用した電源
・メンテナンスが困難な高温廃熱の場所でのバッテリー不要なメンテナンスフリーの電源
・微小電力で駆動する小型のローカル電源

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

九州大学 学術研究・産学官連携本部 総括企画調整グループ

TEL:092-832-2127 FAX:092-832-2195
Mail:coordinateアットマークairimaq.kyushu-u.ac.jp
URL:https://airimaq.kyushu-u.ac.jp/
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