説明会の
お申込み

農研機構 新技術説明会

日時:2019年02月26日(火) 13:25~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、農業・食品産業技術総合研究機構

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)農研機構発の脂質新素材、天然酵母がつくるポリオールオイル

農研機構 食品研究部門 食品生物機能開発研究領域 主任研究員 真野 潤一

新技術の概要

天然から発見したロドスポリジウム属酵母を用いてポリオールオイル(水酸化脂肪酸とマンニトール及びアラビトールとのエステル)を効率的に発酵生産できる。この脂質は、界面活性剤、潤滑油、ポリマーの原料として利用が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

ソホロリピッド、マンノシルエリスリトールリピッドなど、近年、洗剤や化粧品への利用が進められている微生物糖脂質の新素材を生産できる。この糖脂質は、微生物の菌体外に大量に分泌されて沈殿するため、培養液から分離回収が非常に簡易である。

新技術の特徴

・界面活性剤、潤滑油、ポリマー原料への利用が期待できる微生物糖脂質の新素材
・微生物菌体外に大量に分泌され、沈殿するため、分離回収が簡易で、効率的に生産可能
・廃棄物やバイオマスに含まれる糖質から生産することで資源循環型社会の構築に貢献できる

想定される用途

・界面活性剤・乳化剤
・潤滑油
・ポリマー素材

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

2)世界のカンキツを守れ! ~カンキツグリーニング病を世界で一番高感度に検査する方法~

農研機構 果樹茶業研究部門 生産・流通研究領域病害ユニット 上級研究員 藤川 貴史

新技術の概要

昨今、世界中のカンキツがグリーニング病という病害によって深刻な被害を受けています。この病害はリベリバクター属細菌と呼ばれる培養の難しい病原体によって引き起こされています。私たちは細菌ゲノムを解析し、培養効率を高めることに成功しました。さらに培養後に病原体を分子生物学的な手法で検出することで世界で最も高感度な検査法の開発に成功しました。

従来技術・競合技術との比較

従来、カンキツグリーニング病の検査は、カンキツの葉から抽出したDNAを用いてPCR法で行っていました。しかしこれでは感度は低く、潜伏感染しているような危険な樹を見つけることができませんでした。本技術はあらかじめカンキツの葉から病原細菌だけを選択的培養することができ、その後PCR法等によって高感度に検査することができます。

新技術の特徴

・これまで培養が実用化されていなかった細菌を高効率に培養できる培地を開発。
・植物を含む自然環境中の複雑な微生物叢から目的の細菌だけを選択的に培養し、ゲノム解析することが可能。
・高感度、高精度、高効率な植物病害検査を本技術をキット化することによって容易に提供可能。

想定される用途

・国内植物検疫や海外検査機関で利用できる植物病害の検査キット。
・難培養性細菌の大量培養化による新規天然化合物の探索。
・難培養性の新種遺伝資源の探索。

関連情報

・展示品あり

  • アグリ・バイオ

3)近赤外光を用いた非破壊モモ追熟度指標

農研機構 食品研究部門 食品分析研究領域 非破壊計測ユニット ユニット長 池羽田 晶文

新技術の概要

2波長の近赤外光を用い、収穫後のモモの追熟度(食べ頃)を非破壊的かつ客観的に数値化できる指標を開発しました。選果場等で用いる既存の近赤外糖度計に導入可能であり、熟度段階を揃えた出荷に利用できます。

従来技術・競合技術との比較

既存のクロロフィル量に基づく指標が主に収穫前の成熟度を表すのに対し、本指標はペクチンの加水分解に特徴的な吸収波長を利用するため、収穫後の追熟度(食べ頃)を表せます。

新技術の特徴

・客観化の難しいモモ熟度を非破壊で数値化できます
・加水分解に特徴的な波長を利用しています。

想定される用途

・既存の糖度選果機への導入(ソフトの書き換えのみ)
・LED光源による小型装置への応用

  • アグリ・バイオ

4)沿岸域の地下壁の止水機能を水位観測だけで評価する

農研機構 農村工学研究部門 地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット 主任研究員 白旗 克志

新技術の概要

帯水層内に構築された地下止水壁について、潮位変動の伝播などによって振動する地下水位の観測データを分析して、止水機能を評価する技術である。地下壁を挟む2地点での地下水位時系列観測データから地点間の水理定数を計算し、簡易に止水機能を評価する。

従来技術・競合技術との比較

沿岸域帯水層において海水の浸入を抑制し地下水資源を増強する地下止水壁である地下ダムの機能の確認では、帯水層の水質分布を測定して把握し、海水の浸入範囲を確認する方法が用いられている。本技術は、水質の測定によらず、地下水位の観測のみによって地下壁の止水機能を評価するものである。

新技術の特徴

・地下水位の時系列連続観測データを用いて地下壁の止水機能を評価
・トレーサー試験など地下壁両側の水質の連続性/不連続性の調査が不要
・地下水位の潮位伝播を利用する場合はポンプ揚水などの人為的水位操作(揚水試験)も不要

想定される用途

・利水のための地下壁(地下ダム)の機能の評価・長期的監視
・汚染地下水の移動を防ぐための地下壁の機能の評価・長期的監視

  • アグリ・バイオ

5)畜産脱臭排水の窒素負荷低減

農研機構 畜産研究部門 畜産環境研究領域 大気環境ユニット 主任研究員 安田 知子

新技術の概要

アンモニアを主体とした臭気を除去する生物脱臭装置の循環水の窒素濃度の上昇を緩和するために、循環水槽にチオ硫酸を添加することで、硫黄脱窒反応を促進させ、脱窒のための処理槽を別途設けずにアンモニアの除去と窒素の除去を同時に行う技術。

従来技術・競合技術との比較

有機物を利用した脱窒と異なり、残存有機物の処理が不要である。また、アナモックス反応を利用するためには、脱臭装置内で亜硝酸化を維持することが必要となるが、本技術で用いる硫黄脱窒細菌は硝酸、亜硝酸のいずれも電子受容体として利用可能であるため、硝酸化を抑制するための厳密なコントロールが不要である。

新技術の特徴

・脱窒処理のために別途脱窒槽を設ける必要がない。
・硝酸化を抑制するための窒素濃度の厳密なコントロールが不要である。

想定される用途

・アンモニアを主体とした臭気を処理する生物脱臭装置からの排水の窒素負荷低減

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

農研機構本部 知的財産部 知的財産課 特許ライセンスチーム

TEL:029-838-6465 FAX:029-838-8905
Mail:naro-kyodakuアットマークnaro.affrc.go.jp
URL:https://www.naro.affrc.go.jp/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top