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熊本大学 新技術説明会

日時:2018年11月15日(木) 13:30~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、熊本大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • 材料

1)数分で製造できるオール有機蛍光微粒子 高分散性・高安定性・高機能性!

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 有機高分子材料 教授 伊原 博隆

新技術の概要

ナフタレンやアントラセン誘導体等から簡単に製造できるオール有機系の蛍光微粒子作製法ならびに蛍光微粒子について紹介します。製造条件により、ナノサイズからサブミクロンサイズまで粒径を制御することができます。粒子は球状で単分散性が高く、また様々な溶媒に分散させることができます。

従来技術・競合技術との比較

本技術は、複雑な化学構造を有する有機系蛍光色素やレアメタル、強毒性の金属材料を利用しない粒子化技術となります。蛍光性成分がポリマー主鎖中に直接組み込まれるため、蛍光成分が溶出しません。使用時に、界面活性剤等による特殊な分散技術を必要としない微粒子です。

新技術の特徴

・メタルフリーのオール有機系球状微粒子、粒径の調節も容易
・蛍光成分の溶出がなく、界面活性剤フリーで分散する微粒子
・各種のポリマーやモノマーと相溶性が高く、簡単にブレンドすることが可能

想定される用途

・蛍光フィラー
・蛍光マーカー
・光吸収・光散乱剤

関連情報

サンプルあり

  • 材料

2)小型と高速処理を実現する超高セル密度触媒コンバータ

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 先端工学第一(環境材料化学) 特任助教 芳田 嘉志

新技術の概要

パルスアークプラズマ法を用いて耐熱性ステンレス箔上にRh薄膜層を析出し、成型自在な金属箔触媒を開発した。本材料は貴金属使用量が従来に比べてはるかに小さいが実用条件において優れた自動車排ガス浄化性能を発現する。また熱負荷に伴う活性低下を抑制する技術を付与することにより高い堅牢性と触媒寿命を有する。

従来技術・競合技術との比較

湿式プロセスを必要とする従来のハニカム触媒製造と比較して複数のプロセス省略が可能であり、また従来に比べてはるかに少量の貴金属使用により実用条件における自動車排ガス浄化性能を発現する。また従来技術では実現不可能な超高セル密度メタルハニカムが作成できる。

新技術の特徴

・金属箔のフレキシブル性を活かした成型加工における高い自由度
・析出金属を限定しない高い汎用性
・熱、摩擦、振動に耐える高い堅牢性

想定される用途

・自動車排ガス浄化
・工業用触媒
・マイクロリアクター

関連情報

サンプルあり

  • 製造技術

3)あらゆる素材、大面積、三次元曲面、に対応可能な表面パターニング法

熊本大学 大学院先端科学研究部 産業基盤部門 先端工学第三(医療材料) 教授 中西 義孝

新技術の概要

3Dマスキングとマイクロスラリージェットを組み合わせ、機械的除去加工でマイクロ・ナノ表面パターニングを実現したユニークな取り組みを紹介。①指紋が残りにくいガラス面、②耐折損性が向上したセラミックス、③摩耗特性のコントロール、④核沸騰が調整できる伝熱面、などの実施例なども紹介する。

従来技術・競合技術との比較

微細な表面パターンを付与するために、一般的に転写(硬質ローラー等を押しつける)やマスキング&腐食(電子回路の作成法に類似)が利用される。提案する方法は材料表面に直接パターンを付与することができ、腐食作用ではなく機械的除去加工を利用するので適用できる材料の制限がすくない。また後処理が不要で工程数もコストも削減できる。

新技術の特徴

・ゴム以上の硬度があれば、さまざまな材料表面に直接表面パターニング加工が可能
・材料表面に直接幾何学的デザインを創製、加工対象のサイズおよび形状に制限がすくない
・垂直方向ナノオーダー、水平方向マイクロオーダーの超精密加工が可能

想定される用途

・材料表面構造に起因する機械的強度・性質の向上
・材料表面の親/疎水性、防曇、審美性、質感の調整ならびに光透過・反射特性の変更
・金型表面や摺動部品のトライボロジー特性の向上

関連情報

サンプルあり

  • 材料

4)バルク金属から作り出すフレキシブル導電性Ⅳ族系酸化物半導体の開発

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 先端工学第二(構造材料物性学) 准教授 松田 光弘

新技術の概要

金属を大気中にて熱処理し酸化させる簡便プロセスにより、光エネルギーを電気エネルギーに変換するバンドギャップの小さな(可視光が取り込めるように目標値:1.6 eV以下)導電性Ⅳ族系酸化物半導体を作製する。

従来技術・競合技術との比較

本プロセスによれば、出発材料として金属板や金属箔を用いるため、任意の複雑形状やミクロン単位の薄膜となるフレキシブル半導体が作製可能である。さらに表面酸化物の層厚を制御することで、金属―半導体の任意の厚さの傾斜機能材料や半導体板材・薄膜単体も作製できる。

新技術の特徴

・金属を大気中にて熱処理し酸化させる簡便プロセス
・フレキシブル半導体が作製可能
・金属-半導体の任意の厚さの傾斜機能材料や半導体板材・薄膜単体も作製可能

想定される用途

・太陽電池
・光触媒電極、光センサー
・表面コーティング技術

関連情報

サンプルあり

  • 材料

5)極短急熱・急冷による金属ナノ粒子の合成

熊本大学 パルスパワー科学研究所 パルスパワー基盤部門 准教授 浪平 隆男

新技術の概要

目的に対応する金属及び気体を封入したリアクタ内にて、電流値及び時間幅を制御したパルスアーク放電を形成することで、そのナノ粒子を合成する方法。

従来技術・競合技術との比較

急熱・維持・急冷時間を積極的に制御することで、合成されるナノ粒子の粒径や焼結度などのパラメータ制御が可能となる。

新技術の特徴

・簡易な装置によるナノ粒子の合成
・小粒径ナノ粒子の合成
・パラメータ制御されたナノ粒子の合成

想定される用途

・ナノ粒子の合成

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

熊本大学 熊本創生推進機構 イノベーション推進部門

TEL:096-342-3145 FAX:096-342-3300
Mail:liaisonアットマークjimu.kumamoto-u.ac.jp
URL:https://www.kumamoto-u.ac.jp/kenkyuu_sangakurenkei/sangakurenkei/kico
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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