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情報・通信 新技術説明会

日時:2018年11月08日(木) 10:25~12:25

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)、 一般社団法人中国経済連合会

後援:特許庁、関東経済産業局、島根大学、公立鳥取環境大学、岡山県立大学、広島工業大学

発表内容詳細

  • 情報

1)高齢者のためのコミュニケーション支援技術

広島工業大学 情報学部 知的情報システム学科 教授 安部 伸治

新技術の概要

本発明は、家族が独居高齢者に向かって話し掛ける様子を立体像として遠隔地の独居高齢者宅に伝送・再現する装置(特開2016-163086)の立体像表示装置部分を利用し、この立体像に対して高齢者が直接操作を可能とする。それにより、高齢者が遠隔地の孫の頭をなでたり、頬に触れたりする感覚を立体映像上で再現する仕組みを構築する。

従来技術・競合技術との比較

本技術は遠隔地に自分の存在感を伝達する技術である(遠隔存在感伝達技術)。従来技術は主にロボット技術によって存在感を伝達するものであった。本技術は半透明・半円筒型スクリーンに後方から投射するプロジェクションマッピング技術により2.5次元映像を伝達する。装置構成が簡単で普及のためのコストが安価である。

新技術の特徴

・半透明・半円筒型スクリーンに後方から投射することにより2.5次元映像を伝達する疑似立体像伝送
・装置構成が単純なので安価に普及できる。

想定される用途

・独居高齢者向けコミュニケーション支援

関連情報

・サンプルあり

  • 通信

2)高分解能光パワーメータ

島根大学 学術研究院理工学系 大学院自然科学研究科 教授 増田 浩次

新技術の概要

フォトダイオードなどの光電変換デバイスの前段に、光増幅帰還形の光回路を配置するという新原理で動作する光パワーメータである。前記光回路は、レーザ発振閾値近傍以下で動作する。本提案の光パワーメータの光パワー分解能は、従来技術の10~100分の1程度である。

従来技術・競合技術との比較

従来技術の光パワーメータにおける光パワー分解能は、フォトダイオードモジュールなどの光電変換デバイスモジュールの光・電気特性によって制限されており、その典型値は0.01dB程度である。一方、本提案の光パワーメータの光パワー分解能は、従来技術の10~100分の1、すなわちその典型値は0.001~0.0001dB程度である。

新技術の特徴

・光パワーの極めて小さな変化を検出可能である。
・光増幅帰還形の光回路において波長変換が行われるため、多点一括計測が可能である。
・全光形の光回路によって構成される光パワーメータのセンサヘッドが構築可能である。

想定される用途

・光通信システムにおける超高分解能の光パワーメータなどの光計測器
・バイオ・医療分野などにおける超高分解能の光検出器
・波長多重型の多点センシングシステム(センシングポイント数は最大で100程度)

  • 情報

3)瞳は口ほどにものをいう

岡山県立大学 情報工学部 人間情報工学科 助教 瀬島 吉裕

新技術の概要

本技術は、コミュニケーションにおける人間の瞳孔反応特性に基づく情報処理を行うことができる。そのため、個人認証等のセキュリティ技術や福祉情報技術等、幅広い分野における様々なインタフェース設計に応用展開できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の瞳孔計測を用いた技術は、ユーザの興味やストレス度合いの推定といった、入力刺激に対する人間の内部状態を推定するものがほとんどである。本技術は、コミュニケーション時における瞳孔反応を入力として、情報伝達を支援する技術であり、発想そのものが異なる。また、安価な計測装置で運用できることも特徴である。

新技術の特徴

・コミュニケーション時における瞳孔反応を入力
・安価な計測装置で導入・運用が可能
・AI(人工知能)と組み合わせることで、高信頼性化

想定される用途

・個人認証等のセキュリティ技術
・ケアロボット等の福祉情報技術
・VR技術やAR技術を駆使したエンタテイメントや教育ICT技術

  • 情報

4)健康づくりに向けた緑地の「癒し効果」を気象学的観点から検証!

公立鳥取環境大学 環境学部 環境学科 准教授 重田 祥範

新技術の概要

森林セラピーを楽しめる「森林セラピー基地」と「セラピーロード」および都市内の大規模緑地を対象として、緑地内で気温や大気圧、騒音など環境情報を取得し、環境負荷さらには緑地内を歩行することによる運動負荷が人の自律神経バランスにどのように作用するのかを定量的に明らかにする。

従来技術・競合技術との比較

バイタルサインと微気象に関する研究は、従来まで1日あたりの救急搬送者数や来院者数とその日の平均気温の関係を明らかにする程度にとどまっていた。しかしながら,新技術を活用することにより、「環境変化・環境負荷があったときに、どのような生体反応が起こったのか」について時系列かつ個人毎に追うことが可能。

新技術の特徴

・バイタルサインの情報が取得可能
・治療(ストレスの軽減)や健康づくりにも利用可能
・生気象×IoT技術(センサ)を使った新たな分野の創出

想定される用途

・老人ホーム、福祉施設での健康管理
・健康づくりなどクアオルト(Kurort)療法の基礎資料として
・観光地における自然の力(セラピー効果)を利用した誘致

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)事務局

TEL:086-251-7151 FAX:086-251-8442
Mail:infoアットマークsangaku-cons.net
URL:http://sangaku-cons.net/

島根大学 地域未来協創本部 産学連携部門

TEL:0852-60-2290 FAX:0852-60-2395
Mail:crcenterアットマークipc.shimane-u.ac.jp
URL:http://www.crc.shimane-u.ac.jp/UICD/

公立鳥取環境大学 企画交流推進課

TEL:0857-38-6704 FAX:0857-32-9053
Mail:kikakuアットマークkankyo-u.ac.jp
URL:http://www.kankyo-u.ac.jp/research/contract/

岡山県立大学 地域共同研究機構 産学官連携推進センター

TEL:0866-94-2205 FAX:0866-94-2206
Mail:rcr-secアットマークad.oka-pu.ac.jp
URL:http://www.oka-pu.ac.jp

広島工業大学 地域連携推進室

TEL:(082)921-4222 FAX:(082)921-8963
Mail:kyo-kikoアットマークit-hiroshima.ac.jp
URL:http://www.it-hiroshima.ac.jp/research/office/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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