【開催中止】材料 新技術説明会
日時:2020年03月10日(火) 10:00~11:55
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、関西大学、龍谷大学、大阪産業大学、大阪工業大学
後援:特許庁、関東経済産業局
発表内容一覧
発表内容詳細
- 材料
1)【発表中止】含金属共役高分子の焼結による高触媒活性材料の創成
関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 教授 三田 文雄
新技術の概要
金属はナノ粒子にすることで優れた触媒機能や電気特性を示すようになる。金属錯体部位を主鎖に有するポリフェニレンエチニレン等の共役高分子を、1000 ℃程度で焼結すると、配列が高度に制御されたナノ構造の金属-炭素ハイブリッド材料が調製され、これまでに類を見ない髙い触媒機能と優れた電気特性が期待される。
従来技術・競合技術との比較
制御された構造の金属ナノ粒子の製造は困難であり、髙い触媒活性は望めなかった。本手法では、金属を含む共役高分子を焼結することで、平面幾何学構造だけでなく立体積層構造の構築が可能となり、得られた金属ナノ粒子は優れた触媒活性を示すと期待できる。さらに光学活性を有する金属錯体高分子を焼結することで、金属の配列自身に不斉情報を転写する可能性も広がる。
新技術の特徴
・簡便で大量調製が可能なナノ粒子の製造法
・平面幾何学構造と立体積層構造を制御可能なナノ粒子製造法
・触媒機能と電気特性に優れたナノ粒子
想定される用途
・種々の反応に用いられる高性能な触媒
・電極用炭素材料
・ガス吸着材料
関連情報
・サンプルあり
- 材料
2)【発表中止】バインダーを必要としない炭素繊維三次元構造体の高速形成
龍谷大学 理工学部 機械システム工学科 講師 森 正和
http://young.mecsys.ryukoku.ac.jp/faculty_and_staff/mori/public_html/index.html
新技術の概要
炭素繊維は優れた電気的特性および熱的特性を有する。本新技術は、炭素短繊維を真空中で多孔質基材に吹き付けるだけで、炭素繊維三次元構造の形成が可能である。構造体形成時にバインダーを必要とせず、炭素繊維の優れた材料特性が容易に発現する。また、PAN系のみならず、Pitch系の炭素繊維にも応用可能である。
従来技術・競合技術との比較
従来技術(金型成形など)による炭素繊維構造体の形成には、バインダーが必ず必要である。そのため、乾燥工程に長時間必要であること、炭素繊維表面にバインダーが残留するために表面反応を阻害することが課題であった。本技術は、従来技術の課題を解決可能なポテンシャルを有している。
新技術の特徴
・バインダー(結着材)が不要であり、ごく短時間にて炭素繊維構造体の形成が可能
・繊維長制御による形成効率・密度制御が可能
・熱的特性に優れたPitch系への展開も可能
想定される用途
・電極材料
・水質浄化剤
・繊維強化複合材料
関連情報
・サンプルあり
・展示品あり
- 材料
3)【発表中止】発展途上国における石炭ストーブ用硫黄酸化物対策システムの提案
大阪産業大学 デザイン工学部 環境理工学科 教授 濱崎 竜英
新技術の概要
地下水の浄化法の一つに鉄酸化細菌(鉄バクテリア)を用いた鉄バクテリア法がある。この浄化過程において、鉄を多く含む汚泥が生成され、産業廃棄物として処分されている。これを乾燥させて硫黄酸化物含有の排ガスを通過させると、硫黄酸化物を除去することができる。
従来技術・競合技術との比較
硫黄酸化物を除去する方法は石油精製などに用いられる脱硫装置や石灰、水酸化マグネシウムを用いた方法などがあるが、本技術は、その除去剤が産業廃棄物で処分される浄水汚泥を利用する点で、コスト面で優位と推察される。今後は、フィルター等への加工法の検討が必要である。
新技術の特徴
・産業廃棄物を利用しており、コストで優位である。
・地下水浄化(鉄、マンガン、ひ素、アンモニア)技術と併せて提案ができる。
想定される用途
・現在も石炭ストーブを使用し、大気汚染問題となっている発展途上国
・発展途上国の中でも特に石炭ストーブ以外の選択肢がない貧困層
関連情報
・サンプルあり
- 材料
4)【発表中止】町工場でもできる!薄肉軽量化ダイカストイノベーション
大阪工業大学 ものづくりセンター 技師 布施 宏
新技術の概要
過共晶Al-25%Si合金を材料とすることにより、既存の低速ダイカストマシンでも銅と線膨張が近い「耐食性・軽量化・放熱性・低線膨張」の4大ニーズを同時に満足する世界初の「革新的超薄肉次世代アルミダイカスト」が実現可能。
従来技術・競合技術との比較
本技術により、超高速ダイカストマシンでは作製が困難な肉厚1mm以下の薄肉化製品が既存の低速マシンで製造可能となる。また、安価な化成処理を施すことで既存のダイカスト製品には無い高耐食性を実現できる。さらに、アルマイト処理を施すことで放射率0.9以上を達成でき、高放熱性が実現可能である。
新技術の特徴
・既存のダイカストに比べ格段に良好な湯流れ性を示し薄肉フィン形状への充填性が極めて良い。
・肉厚1mm以下の薄肉化が実現可能であり,30%以上の軽量化例がある。
・ヒートシンクでは1mm以下の薄肉フィンであっても既存合金には無い高放熱性と軽量化を同時に満足できる。
想定される用途
・船舶機器用ダイカスト部品
・屋外用筐体,屋内外ヒートシンク
・車載用,民生用LED並びにレーザーランプ用ヒートシンク及び筐体など
関連情報
・サンプルあり
・外国出願特許あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
関西大学 社会連携部 産学連携センター
TEL:06-6368-1245 FAX:06-6368-1247
Mail:sangakukan-mmml.kandai.jp
URL:http://www.kansai-u.ac.jp/renkei/industry/index.html
龍谷大学 知的財産センター
TEL:077-543-7832 FAX:077-544-7263
Mail:chizaiad.ryukoku.ac.jp
URL:http://chizai.seta.ryukoku.ac.jp/
大阪産業大学 地域社会連携課
TEL:072-875-3001 FAX:072-875-6551
Mail:sangakucnt.osaka-sandai.ac.jp
URL:https://www.osaka-sandai.ac.jp/
大阪工業大学 研究支援・社会連携センター
TEL:06-6954-4140 FAX:06-6954-4066
Mail:OIT.Kenkyujosho.ac.jp
URL:http://www.oit.ac.jp/japanese/sangaku/index.html
新技術説明会について
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