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環境 新技術説明会

日時:2019年11月26日(火) 13:30~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、秋田大学、秋田県立大学

後援:特許庁、関東経済産業局、秋田県、秋田県商工会議所連合会、秋田科学技術協議会

発表内容詳細

  • 環境

1)基質添加が不要な新しいマンガン酸化菌培養系と利用技術

発表資料

秋田県立大学 生物資源科学部 生物環境科学科 教授 宮田 直幸

https://www.akita-pu.ac.jp/bioresource/dbe/eco/index.html

新技術の概要

従来技術では必要であった外部から有機性基質やアンモニウムイオンを供給しなくとも、マンガン酸化が進行する微生物培養系の開発とそれを使用した排水からの溶存マンガンの除去及びマンガン酸化物製造方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

従来からマンガン酸化菌を活用した排水処理方法が提案されているが、マンガン酸化菌は従属栄養性のため外部から有機性基質を供給することを前提としていた。新技術はこれを不要とするためコスト削減が図られ、更にプロセス制御を安定化させる。

新技術の特徴

・有機性基質、アンモニウムイオンを供給しなくともマンガン酸化が進行する微生物培養系であること
・マンガン酸化菌利用技術において有機物供給が不要となること
・金属廃水の効率的な処理が可能となること

想定される用途

・マンガンを含有する各種排水の処理
・マンガン酸化物材料の製造

  • 環境

2)圧延加工により導電性高分子複合材料を製造する方法

発表資料 プレゼン動画

秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 助教 境 英一

https://www.facebook.com/apu.polylab/

新技術の概要

本発明は、カーボン系フィラー(カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラフェンあるいはその組み合わせなど)を熱可塑性樹脂に添加した導電性高分子複合材料シートの圧延加工による製造方法に関するものである。

従来技術・競合技術との比較

高い導電性を得るには大量にカーボン系フィラーを添加する必要があるが、従来技術の多くは大量のフィラーの添加により導電性が向上する一方で材料の力学特性が大きく低下する。本発明では高い導電性を維持しつつ力学特性を高めることができる。

新技術の特徴

・強度や靱性に優れた導電性シートの製造方法である
・表面抵抗率が100Ω/sqをもつ導電性複合材料の製造方法
・シート成形工程へのインラインが可能であり、連続加工が可能である

想定される用途

・電磁波シールド材
・帯電防止ロール
・電子部品カバー

関連情報

・サンプルあり

  • 環境

3)高性能大面積光電変換デバイス用途の非単結晶基板上窒化ガリウム系ナノ柱状結晶の直接形成技術

発表資料

秋田大学 大学院理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻電気電子工学コース 准教授 佐藤 祐一

http://akitauinfo.akita-u.ac.jp/search?m=name&l=ja&s=1&n=%E4%BD%90%E8%97%A4%E3%80%80%E7%A5%90%E4%B8%80

新技術の概要

本技術は、高輝度長寿命の大面積面型照明や高表示性能ディスプレイなどの実現に必要な窒化物半導体ナノ柱状結晶を、通常用いられるサファイアなどの単結晶基板ではなく、ガラスやグラファイトなどの単結晶ではない材料からなる基板の上に直接形成する技術である。

従来技術・競合技術との比較

従来、非単結晶基板の上には結晶性の高い半導体単結晶膜を形成することは不可能であるが、ナノ構造とすることで単結晶に近い結晶を得ることが可能となる。本技術は基板が単結晶か否かにかかわらず、また下地層を必要とすることなく、窒化ガリウムベースのナノ柱状結晶を直接得ることが可能である。

新技術の特徴

・基板材料に依らず窒化ガリウムベースのナノ柱状結晶を直接得ることができる。
・単結晶ではない基板を用いているのにもかかわらずナノ柱状結晶の結晶性が高い。
・結晶成長時、瞬時にナノ柱状結晶の形状を変更可能である。

想定される用途

・高輝度長寿命大面積面型照明
・高表示性能超薄型ディスプレイ
・高効率低コスト太陽電池

  • 環境

4)効率よくラジカル化杉微粉末と非晶化米粉を製造する方法

発表資料 プレゼン動画

秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 准教授 高橋 武彦

https://www.facebook.com/honjoGII414/

新技術の概要

木質系バイオマスを粉砕する方法において、リング媒体を用いて高衝撃力を付加した機械的粉砕と容器内へのオゾン注入を同時に行った結果、ラジカル化リグノセルロース微粉末の生成時間が短縮され酵素糖化率が向上した。また、この装置を穀物の粉砕に応用したところ、従来より低温で非晶化米粉を製造することができた。

従来技術・競合技術との比較

従来、リング媒体を用いた粉砕装置により杉粉末を対象にバッチ処理を行い、60分かけて酵素糖化率60~70%の微粉末を得ていたが、本方式では半分の30分で同等の粉末を得ることが可能である。また、非晶化米粉の製造時は100~200℃でのせん断粉砕が好ましいとされていたが、本方式は70℃以下で製造できた。

新技術の特徴

・オゾン分解と乾式高衝撃粉砕による相乗効果を利用した新しい粉砕技術である
・従来の乾式粉砕に比べて、半分の時間で高い酵素糖化率となるラジカル化した粉砕粉末が得られる
・非晶化米粉製造時に、容器内を100℃以上に高温化する設備が不要で、省エネで効率よく製造できる

想定される用途

・木質バイオマスから木質飼料、糖生産
・ラジカル化微粉末からの新素材の開発
・米粉を利用したグルテンフリーの米粉パンや菓子類製造メーカー、及び製粉メーカー

関連情報

・サンプルあり

  • 環境

5)環境に配慮した液晶レンズアレイ照明装置の開発

発表資料

秋田大学 大学院理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻電気電子工学コース 准教授 河村 希典

http://www.ee.akita-u.ac.jp/~liquid-crystal/kawamura/

新技術の概要

本技術は、光照射対象とする展示物、商品等に備えられた無線タグからの信号を検知するセンサからの信号強度に基づいて無線タグの位置を特定し、位置情報に基づいて照明装置に取り付けた液晶レンズアレイにより光の配光方向を制御するものである。効率良く照射位置を制御することで光損失を抑え、環境に配慮した技術である。

従来技術・競合技術との比較

照明の前方に装着した集光レンズをモータ制御によって移動させることで、光の配向制御(照明目的位置や照明領域の変更等)を行う技術が知られている。しかし、人為的な操作によって光の配向制御を行うものであり、商品等の光照射対象の移動に合わせて照明位置を補正する追尾機能を有する照明とすることはできない。本技術ではそれが可能である。

新技術の特徴

・無線タグからの信号を検知
・液晶レンズアレイによる光の配光制御

想定される用途

・展示物、商品等への照明の配光制御
・高所照明の配光制御

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

秋田大学 産学連携推進機構 知的財産部門
TEL:018-889-3020 FAX:018-837-5356
Mail:chizaiアットマークjimu.akita-u.ac.jp
URL:https://www.akita-u.ac.jp/crc/

秋田県立大学 地域連携・研究推進センター
TEL:018-872-1557 FAX:018-872-1673
Mail:sticアットマークjakita-pu.ac.jp
URL:http://www.akita-pu.ac.jp/stic/index.htm

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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