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北海道大学 新技術説明会

日時:2019年11月21日(木) 10:00~14:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、北海道大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • 材料

1)酸素発生電極用超耐久性炭素ナノファイバー

発表資料

北海道大学 大学院工学研究院 応用化学部門 教授 幅崎 浩樹

http://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/elechem/

新技術の概要

亜鉛-空気二次電池などの次世代高エネルギー密度電池の空気極では充電反応が酸素発生反応であり、導電助剤として使われる既存の炭素材料ではその酸化消耗が著しい。高温熱処理したプレートレット構造の炭素ナノファイバーが酸素発生環境下でもほとんど消耗が起こらず、優れた高耐久性電極材料となることを見出した。

従来技術・競合技術との比較

アルカリ電解液中における酸素発生電極として高耐久性の炭素材料は全く見いだされておらず、蓄電型空気電池の開発において必須材料となりうるとともに、アルカリ水電解用の電極にも応用が期待される。

新技術の特徴

・アルカリ電解液中の酸素発生条件下で消耗しない初めての炭素材料・プレートレット構造というユニークな構造を持った炭素ナノファイバー

想定される用途

・亜鉛-空気二次電池
・アルカリ水電解

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • 材料

2)高輝度発光・高耐久性を示す赤色ユーロピウム発光体

発表資料

北海道大学 化学反応創成研究拠点(ICReDD) 特任講師 北川 裕一

https://www.eng.hokudai.ac.jp/labo/amc/

新技術の概要

高熱耐久性を示し、紫外光励起で強く発光するEu錯体が報告されてきた。新技術では高熱耐久性と有機溶剤への高い分散性を同時に示すEu錯体の開発に成功した。さらに紫外光だけでなく青色光励起で強く赤色発光を示すEu 錯体の開発に成功した。

従来技術・競合技術との比較

比較?|:従来技術-発光体に高熱耐久性を付与、本技術-発光体に高熱耐久性と有機溶剤への高分散性を付与→高い耐久性を維持したままポリマー分散が可能。比較?}:従来技術-紫外光励起で強く光るEu発光体の創成、本技術-青色光励起で強く光るEu発光体の創成→青色LEDで励起できる線幅の狭い赤色発光を創出可能。

新技術の特徴

・高熱耐久性・有機溶剤へ高い分散性を示す。
・紫外光-青色光を色純度の高い赤色に変化できる。
・本技術で用いた物質設計理論は低エネルギー光を利用するための増感剤創成において幅広く応用できる。

想定される用途

・マイクロLED用蛍光体(紫外励起、青色励起LED +本開発の赤色発光体)
・セキュリティインク
・波長変換フィルム

関連情報

・外国出願特許あり

  • 材料

3)レーザー積層造形法で造形可能なNi基超合金

発表資料

北海道大学 大学院工学研究院 材料科学部門 准教授 林 重成

http://labs.eng.hokudai.ac.jp/labo/AHTM/

新技術の概要

積層造形法により製造したNi基超合金は、特有の組織を持つとともに、有害相の顕著な析出により高温における機械的特性が低下する。本発明では有害相の析出を抑え、従来法で製造した場合に匹敵する強度を持つ合金組成を提案する。

従来技術・競合技術との比較

これまでに、積層造形法により製造したNi基合金の高温強度向上に関する技術は殆ど報告されていない。本発明は、積層造形法により従来材を製造する場合には、専用の合金組成を開発すること、特に製造時に混入する酸素や窒素等の不純物の無害化が必要であることを提案している。

新技術の特徴

・有害相の析出を防止するための合金設計
・積層造形時の脱酸素手法の提案
・高温耐環境性の向上

想定される用途

・航空機エンジン材料
・その他耐熱合金部材

  • アグリ・バイオ

4)RNA切断による植物DNAのメチル化抑制技術

北海道大学 大学院農学研究院 生物資源科学分野 教授 増田 税

http://plantvirus.lsv.jp/wordpress/

新技術の概要

DNAメチル化の引き金となるscaffold RNAを切断することによって配列特異的に切断・消去することにより、DNAのメチル化を抑制する技術。プロモーターのメチル化を解除することによって、ターゲット遺伝子の転写後型(PTGS)および転写型(TGS)特異的に制御が可能となった。

従来技術・競合技術との比較

植物は機能性成分(代謝成分)の蓄積レベルの調節をエピジェネティクス制御に依存している。有用成分を植物に高レベルに蓄積させるためには、このエピジェネティクスを自在に操る技術が必要であるが、その制御は複雑であり、ターゲットとなるDNAのメチル化を特異的に解除することは不可能であった。

新技術の特徴

・植物の新たな遺伝子編集技術
・植物での有用タンパク質生産や機能性成分の蓄積レベルの向上

想定される用途

・植物による機能性成分の生産
・植物の育種技術

関連情報

・外国出願特許あり

  • 材料

5)柔らかくて加工が容易な高性能分子性強誘電結晶

発表資料

北海道大学 大学院理学研究院 化学部門 准教授 原田 潤

https://www2.sci.hokudai.ac.jp/faculty/researcher/jun-harada

新技術の概要

今回、2016年7月に発表した柔粘性/強誘電性結晶の特性を改良し、小さな電場で分極反転可能な新しい強誘電性結晶を開発した。本材料は多結晶体でも強誘電性、圧電性、および、非常に高い焦電性を示す。また、粉体を加圧することで様々な形状に加工できる。

従来技術・競合技術との比較

現在広く用いられているセラミクス強誘電体は、柔軟性が低く、また、通常は不透明である。今回開発した強誘電体は高温で加圧により伸びて拡がるため、粉体から容易に透明なペレットやフィルムを作製できる。また、赤外線センサ材料として広く用いられているPZTに比べて1桁近く大きな焦電性能指数を示す。

新技術の特徴

・粉体を加圧することで、透明なフィルムやペレットなど様々な形状に加工可能。
・柔らかく、溶媒に可溶で、溶液プロセスでの加工も可能。
・温度変化で分極量が大きく変化する高い焦電性能を示す。

想定される用途

・赤外線センサ
・圧電材料
・エナジーハーベスティング

関連情報

・サンプルあり

  • 創薬

6)HLA分子を介して副作用を誘発する薬物の新規同定法の開発

北海道大学 大学院薬学研究院 創薬化学部門 教授 前仲 勝美

http://convallaria.pharm.Hokudai.Ac.jp/bunshi/

新技術の概要

紹介する技術は、HLAタンパク質と薬物の結合度合いを評価する新規の方法に関するものである。本技術の使用により、特定のアバカビルとHLA-B*57:01多型の相関に代表されるようなHLAタイプに起因する薬剤の副作用の有無について、スクリーニング段階での評価を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

HLAタンパク質と低分子化合物の結合を評価する従来技術としては、細胞内構成された複合体を熱分解し、分解後の低分子画分中の被験物質の有無を評価する技術(特表2013-523176)が公知であるが、本技術はHLAタンパク質、被験物質、結合ペプチドをそれぞれ取得し、細胞外で再構成し、結合を評価するもので、構成要件が異なっている。また、HLAタンパク質への被験物質の直接の結合を評価することができる点で異なる。

新技術の特徴

・HLAタンパク質に直接結合する薬物を評価できる
・スクリーニングが迅速かつ簡便である
・医薬品開発だけでなく化粧品やアレルギー判定などHLAタンパク質が関わる全ての分野に応用できる

想定される用途

・医薬品の開発段階でのスクリーニング
・化粧品開発における安全性の評価
・個別の医療診断

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • 創薬

7)体内の異常を観察できる、色の変化を利用した光音響イメージング剤

発表資料

北海道大学 大学院薬学研究院 医療薬学部門 講師 高倉 栄男

https://www.pharm.hokudai.ac.jp/bunseki/

新技術の概要

体の深い位置でも外から簡単に観察できる光音響イメージングが注目されている。本発明では光音響イメージングに利用できる新しい色素を開発した。この色素は周りの環境によって色が変わるため、その変化に応じた光音響信号を利用して体の奥の病気や異常を見つけることができる。

従来技術・競合技術との比較

光よりも散乱しにくい音を検出信号として利用するため、蛍光イメージングよりも深い位置からのシグナルも検出できる。従来では環境によって色が変わる光音響イメージング剤はほとんど知られていない。本イメージング剤を用いて疾患や病態に関する情報を得て、病気や異常を発見することが期待される。

新技術の特徴

・疾患の環境等で変化する色素
・体の奥のイメージングが高感度で可能

想定される用途

・インビボにおける分子イメージング
・光音響イメージングによる病態診断

  • 創薬

8)高度な選択性と親和性を有する抗体断片多量体分子

北海道大学 大学院薬学研究院 創薬科学研究教育センター 特任助教 田所 高志

https://japanese-apricot.pharm.hokudai.ac.jp/

新技術の概要

従来の癌治療用の抗体医薬品の問題点として挙げられる組織浸透性の低さやOn-targetの副作用などを解決できるような、高度な標的選択性及び親和性を有するとともに低コストで調整が可能な抗体断片多量体分子の作製方法とその分子としての特徴を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

既存の抗体医薬品や低分子抗体等のほとんどは標的親和性を高めることを主眼としているが、本技術では一価あたりの親和性を低減することでOn-targetの副作用を低減することを特徴としている。また、多価化することにより分子として十分な選択性と親和性を維持するだけでなく従来の低分子抗体の問題点である糸球体ろ過を受けにくくする分子量を念頭に設計している。

新技術の特徴

・抗体断片一価あたりの結合能を低下した分子を用いてOn-targetの副作用を低減する
・多価化によるアビディティ効果で高度な標的選択性及び親和性を有する
・タンパク質工学的に改良が容易である

想定される用途

・抗腫瘍剤
・自己免疫疾患治療薬
・抗体薬物複合体のキャリア

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

北海道大学 産学・地域協働推進機構
TEL:011-706-9561 FAX:011-706-9550
Mail:jigyoアットマークmcip.hokudai.ac.jp
URL:http://www.mcip.hokudai.ac.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519 Fax:03-5214-8399

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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