情報・通信 新技術説明会
日時:2019年11月14日(木) 14:00~15:55
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)、一般社団法人中国経済連合会
後援:特許庁、関東経済産業局、鳥取大学、岡山理科大学、福山大学、近畿大学工学部
発表内容一覧
発表内容詳細
- 情報
香川県立保健医療大学 保健医療学部 臨床検査学科 講師 大栗 聖由
新技術の概要
練習者がシミュレータの頭部模型上に設置する脳波電極位置を指で押すと、その位置を感圧センサで同定し、基準位置からのずれに対応した脳波波形を出力する。練習者は脳波波形を見ながら、電極位置の正確さを把握できる。また、位置ずれの程度も出力するので、練習者はずれの程度を定量的に把握できる。
従来技術・競合技術との比較
現在、脳波教育の現場で脳波検査教育に活用できるシミュレータは存在しない。そのため、脳波実習は教員の指導のもと学生同士で行っている。脳波検査練習用シミュレータにより学生が自主的にかつ繰り返し対人練習を思い浮かべて練習することができる。
新技術の特徴
・脳波検査を行う教育機関や学会などでの脳波検査練習用シミュレータとして実現できる
・脳波判読能力養成のための統一した教育カリキュラムとして使用できる
・脳波検査の精度や正診率の向上に寄与できる
想定される用途
・脳波検査を行う教育機関、研究機関および学会などでの脳波検査練習用シミュレータ
・脳波検査の技術試験
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- 通信
岡山理科大学 工学部 電気電子システム学科 講師 荒井 伸太郎
新技術の概要
本送信機は、カメラを受信機に用いた可視光通信の課題の1つ「通信速度がカメラの撮影速度に依存する」問題を解決するために開発しました。LED送信機を撮影速度以上の速さで回転させることで、LEDの高速点滅をバーコードのような明暗パターンとして捉えられるようになり、可視光通信の高速化を実現できます。
従来技術・競合技術との比較
送信機を回転させることにより、従来手法よりも、今回の試作では従来の約40倍の通信速度向上させることに成功した。この数値は、送信機上のLED数等のパラメータを変化させることでさらに向上可能である。
新技術の特徴
・水中等、電波による無線通信が困難な場面で利用可能
・少ないLEDと配線で構成できるため、設置面積に制限がある場面でも利用可能
・受信機はどの方角からも同じ明るさの画像を撮影可能=どの方角からもデータ受信可能
想定される用途
・回転式3Dディスプレイとの併用(ディスプレイによる視覚情報に加え、可視光通信による動画データ等の送信が可能)
・水中ドローンのプロペラ等を利用した電波が使えない環境での無線通信
・その他、回転機構を有する物との併用(プロペラ、タイヤ、回転灯など)
- 情報
福山大学 工学部 スマートシステム学科 准教授 伍賀 正典
http://www.fukuyama-u.ac.jp/smart-system/facultyMember/goka-masanori.html
新技術の概要
周囲360度の画像を取得するため、安価に入手できる半球ミラーの外周部を切除したものを用いる全方位カメラ装置を提案する。この半球ミラーによって得られる画像は従来の半球ミラーによって得られた画像より歪みが少なく、双曲面ミラーによって得られた画像より撮像範囲が広い。
従来技術・競合技術との比較
切断半球ミラーを用いた全方位カメラシステムは、双曲面ミラーを用いた全方位カメラより、低価格で実現可能であり、その形状から設置場所周辺の映像を重点的に取得できるという利点がある。単純な半球ミラーを用いた全方位カメラと比較して、映像の歪みが少なく、小型化することが可能である。
新技術の特徴
・全方位カメラシステムを低価格で実現
・自律移動ロボットの広域な視野確保が可能
想定される用途
・移動ロボットに搭載する小型化が求められるカメラシステム
・監視カメラ・環境計測用カメラ
関連情報
・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり
- 計測
近畿大学 工学部 電子情報工学科 准教授 廿日出 好
新技術の概要
今回紹介する技術は、遠方まで伝搬する超音波ガイド波が、磁性材料の磁歪効果により送受信できることに着目し、鉄などの強磁性材料の配管を均一に磁化し、非接触で超音波ガイド波を送受信できる技術である。受信部に高感度磁気センシング技術を組み合わせることで、従来の方法より遠方の欠陥を非接触でリモート検出可能となる。
従来技術・競合技術との比較
配管の超音波ガイド波検査では、従来、磁化したニッケルなど磁歪効果の大きな材料やコイルと磁石を組み合わせた磁歪式ガイド波送受信部を、配管に直接貼り付けるもしくは押し当てる必要があった。今回開発した新技術は、接触することなく磁性配管を磁化させてガイド波の送受信を行うため、断熱配管などへも適用可能である。
新技術の特徴
・均一に磁性配管の一部を磁化する。
・均一な分布のT(0, 1)モード超音波ガイド波を送受信できる。
・全てを非接触で行うことができる。
想定される用途
・発電所、プラントなどの長距離配管や大型配管の検査
・高所の橋梁、電力設備などの検査
・断熱配管、断熱ガス管などの検査
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)事務局
TEL:086-251-7151 FAX:086-251-8467
Mail:infosangaku-cons.net
URL:http://sangaku-cons.net/
岡山理科大学 研究・社会連携部
TEL:086-256-9730 FAX:086-256-9732
Mail:renkeioffice.ous.ac.jp
URL:https://www.ous.ac.jp/
福山大学 社会連携センター
TEL:084-936-2111 FAX:084-936-2023
Mail:renkeifukuyama-u.ac.jp
URL:http://www.fukuyama-u.ac.jp/rcosr/
近畿大学 次世代基盤技術研究所
TEL:082-434-7005 FAX:082-434-7020
Mail:riithiro.kindai.ac.jp
URL:https://kuring.hiro.kindai.ac.jp/
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