ライフサイエンス系 新技術説明会
日時:2019年09月12日(木) 11:00~15:25
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、中央大学、上智大学、東洋大学、中京大学
後援:特許庁、関東経済産業局
発表内容一覧
発表内容詳細
- アグリ・バイオ
上智大学 理工学部 物質生命理工学科 教授 神澤 信行
新技術の概要
本技術では、繊維状の水酸アパタイトとカーボンピースを適度に配合し、細胞培養の三次元足場材料(スキャフォールド)を作製した。細胞の種類により、カーボンピースのサイズや配合比を変えることで、各細胞に適した3次元培養環境を用意し、抗がん剤等の薬剤開発のためのスクリーニングに用いる。
従来技術・競合技術との比較
足場を用いた細胞の三次元培養にはコラーゲンや合成ポリマーを用いたヒドロゲルが用いられる。本技術で用いる繊維状アパタイトは無機材料で生体親和性が高く、多孔質であることが特徴で、均質かつ長期の細胞培養が可能である。特に、薬剤添加後の培地の浸透が容易であり、繰り返し評価に適した足場材料である。
新技術の特徴
・無機足場材料
・多孔質材料
・タンパク質吸着材料
想定される用途
・抗がん剤開発
・心毒性評価
・疾患モデル組織
関連情報
・展示品あり
- 医療・福祉
東洋大学 理工学部 生体医工学科 助教 吉田 崇将
http://ris.toyo.ac.jp/profile/ja.49ce7e9f9582deae9e652d6f174158e5.html
新技術の概要
実験小動物の微細な震え(振戦)を客観的に検出するために、振戦検出装置ならびに検出アルゴリズムを開発しました。これによって目視では判別しにくい微細な振戦も検出することができました。
従来技術・競合技術との比較
振戦を引き起こす病態モデルとして原因遺伝子を操作した遺伝子組換えマウスなどの実験小動物が用いられますが、客観的かつ系統的にその振戦を検出・評価するシステムは存在していませんでした。
新技術の特徴
・これまで識別できなかった遺伝子改変や薬剤投与で生じる微小な振戦を検出可能
・装置が簡便であるため、安価に大規模な検査システムが構築可能
想定される用途
・医薬品等の開発段階での副作用の有無の評価
・遺伝子改変による神経機能への影響の定量解析
・小動物のさまざまな行動(歩行、驚愕反応、ストレス性振戦など)の定量解析
- 医療・福祉
中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 准教授 諸麥 俊司
新技術の概要
睡眠時における気道開通性の高い頭部姿勢及びその分布を1回の終夜試験を通して測定可能なヘッドキャップ型装置である。本装置には頭部の3次元位置・角度を測定する機能、口と鼻との呼吸の総流量を測定する機能、エアバッグの駆動により頭部の高さと角度をプログラムどおりにゆっくりと変化させられる機能、を備えている。
従来技術・競合技術との比較
発明者らは無呼吸症候群の治療手段として睡眠の質を低下させることなく頭部姿勢を変化させられるヘッドキャップ型装置を開発してきた。これに新たに呼吸流量センサと頭部3次元位置センサを組合せ、心地よく頭部位置姿勢を変化させながら測定することで、個人の気道開通姿勢マップを作成できる。同様な装置は他にない。
新技術の特徴
・手軽に個人の気道開通姿勢とその範囲を特定可能
想定される用途
・鼾の軽減を目的としたオーダーメイド枕
・睡眠時無呼吸症候群の治療を目的としたオーダーメイド枕
・鼾や睡眠時無呼吸症候群の治療ための医師の診断支援情報提供
関連情報
・展示品あり
- 医療・福祉
中京大学 国際教養学部 国際教養学科 准教授 渡邊 航平
新技術の概要
複数の電極を用いた多チャンネル表面筋電図法により、生体を傷つけることなく広範囲で詳細な神経活動データの記録と評価を可能とした。さらに、骨格筋の活動状態を評価するための筋状態測定シートを開発、筋疲労の定量化と可視化により筋疲労状態を評価する新たな手法を確立した。
従来技術・競合技術との比較
従来の「表面筋電図法」による疲労の評価では、それが「中枢神経」によるものなのか(中枢性疲労)、「筋肉」自体によるものなのか(末梢性疲労)を特定することができなかった。「多チャンネル表面筋電図法」に「骨格筋電気刺激」を組み合わせた本発明では、これらを分離し、「筋肉」自体の疲労を抽出する点が特徴である。
新技術の特徴
・複数の電極を二次元平面上に配列した電極グリッドで皮膚の上から広範囲で詳細な神経活動データを収集
・神経活動データの解析により運動神経の働きを客観的に評価
・筋肉の運動疲労度を評価できる
想定される用途
・高齢者や疾病者などのリハビリの効果検証並びに収集データに基づきより良い支援機器の開発や評価支援
・自動車運転、労務作業などの疲労評価
・筋肉疲労度評価デバイスの開発
関連情報
・外国出願特許あり
- 医療・福祉
5)がん細胞の増殖を阻害する蛍光性分子
発表資料上智大学 理工学部 物質生命理工学科 准教授 鈴木 由美子
新技術の概要
がん細胞増殖阻害活性をもつキナゾリン誘導体PVHD121は、紡錘体構造の形成を妨げ、細胞周期をM基で停止させる。チューブリンの重合阻害活性をもつが、既存のチューブリン阻害剤とは作用機序を有することが実験にて示唆されている。PVHD121の誘導体として、IC50値が数nMである高活性な誘導体PVHD303、および蛍光性を有するPVHD277を見出した。
従来技術・競合技術との比較
PVHD303は既存の抗がん剤タキソールに匹敵する高い活性を有する。蛍光性誘導体PVHD277が速やかに細胞に取り込まれ、細胞内の器官に分布していく様子は、蛍光顕微鏡を用いて観察することができる。蛍光性は、体内分布の把握や、血中濃度測定などを容易にするものと考えられる。
新技術の特徴
・抗がん剤として新しい骨格
・非常に高い活性
・蛍光性と抗がん作用の両立
想定される用途
・抗がん治療薬
・チューブリン重合阻害試薬
・蛍光プローブ
- 医療・福祉
東洋大学 生命科学部 応用生物科学科 教授 根建 拓
新技術の概要
我々は骨格筋に新規工学技術を応用することで、多数の骨格筋分泌因子を新規同定してきた。これらの骨格筋分泌因子の一部は、運動あるいは熱中症などで発現濃度し、血中濃度に反映されるためバイオマーカーとしての利用が可能である。
従来技術・競合技術との比較
骨格筋は生体内最大の器官であるとともに、内分泌器官としての機能も保持していることが分かっている。我々は、骨格筋細胞に対して擬似生理刺激(運動や暑熱刺激)を負荷する独自のin vitro系を保持しており、さらにバイオマーカー探索に有用な研究ストラテジーの開発に成功している。
新技術の特徴
・骨格筋分泌因子をバイオマーカーとして使用
・分泌因子の組み合わせにより、より精密なバイオマーカーとして使用可能
・バイオマーカー探索ストラテジーとしての可能性
想定される用途
・熱中症の重症度を測定するバイオマーカー
・運動強度を測定するバイオマーカー
・骨格筋疲労度などの指標となるバイオマーカー
- 医療・福祉
中央大学 理工学部 物理学科 教授 田口 善弘
新技術の概要
従来の教師ありの機械学習は膨大な数の教師データが無くては学習が不可能であった。この点を改善するために、教師データを必要としない教師無し学習を用いた方法を提案する。この方法は非常に多数の変数があるにも関わらず少数個のサンプルしか手に入らない場合でも適用可能である。
従来技術・競合技術との比較
従来の教師あり学習は、学習に用いたデータに特化した学習を行うため、新規に得られたデータに対して同じ性能が得られない場合がある(過学習)が、提案手法は教師データを用いないので過学習が起きにくい。また、繰り返し学習を行わないので、計算時間が短い。
新技術の特徴
・多数の変数があるのに少数個しかサンプルが得られない場合も適用可能
・教師データを必要としないのでデータの人力によるアノテーションが要らない
・計算時間が短い
想定される用途
・遺伝子などゲノムデータの解析(変数が遺伝子数で数万個あってもサンプルは数十個しかとれない)
・故障原因の追究などレアデータの解析(多数のセンサーを用意しても故障は多数回は起きないので少数サンプル)
・遺伝子発現プロファイルを用いた創薬(教師データ=既存薬なしに創薬が可能)
関連情報
・デモあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
中央大学 研究推進支援本部
TEL:03-3817-1603 FAX:03-3817-1677
Mail:cliptamajs.chuo-u.ac.jp
URL:http://www.chuo-u.ac.jp/research/industry_ag/clip/
上智大学 学術情報局 研究推進センター
TEL:03-3238-3173 FAX:03-3238-4116
Mail:g_rant-cosophia.ac.jp
URL:https://www.sophia.ac.jp/
東洋大学 研究推進部 産官学連携推進課
TEL:03-3945-7564 FAX:03-3945-7906
Mail:ml-chizaitoyo.jp
URL:https://www.toyo.ac.jp/research/industry-government/ciit/
中京大学 教学部 研究支援課 産学連携係
TEL:052-835-8068 FAX:052-835-8042
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URL:https://www.chukyo-u.ac.jp/
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