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会津大学 新技術説明会

日時:2019年12月17日(火) 13:25~15:25

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、会津大学

後援:特許庁、関東経済産業局

発表内容詳細

  • 情報

1)車載単眼カメラからの3次元動画像の再構成と動く物体の距離領域画像抽出

発表資料 プレゼン動画

会津大学 コンピュータ理工学部 理事長兼学長 岡 嶐一

新技術の概要

我々は動的視差法(Motion-Parallax-Method)方式を開発している。その手法にシーンのcalibration手法を導入し、車載単眼カメラ撮影の動画像から物理距離を表す3次元動画像を再構成した。また、カメラ搭載の車と相対的動きのある先行車や対向車や歩行者や静止物等の距離領域画像も自動的に抽出できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の3次元計測は、Lidar、超音波、赤外線、ミリ波等の能動センサーによる距離点群抽出が主流である。また、(unsupervised learningの)深層学習による試みもある。 従来の手法では、距離の点群と画像テクスチャの対応の課題、先行車、対向車、歩行者等の動く対象物の領域距離画像が困難であった。これらを解決した。

新技術の特徴

・3次元動画化できる対象は建物などの静止物に限らず、車の前方や側方の動く他車、対向車、歩行者を含む動的シーンである。 
・車の走行時および停車時に、動く歩行者、動く自転車、動く他車など対象物の距離領域画像も自動的に抽出する。
・アルゴリズムが簡単で、実装しやすい。提案手法は、Deep Learning のような学習を必要としない。

想定される用途

・動画像から再構成される3D動画像は、自動運転や操作ロボットやドローンの3D視覚を実現する。
・3D動画像の全ピクセルは本来的にRGBと距離情報の双方からなり、それらを対象物識別に利用できる。
・市街地や室内の稠密な3次元地図作成、建築物の3D表現作成は3D動画の各3D画像を3D地図空間にtexture付きで貼り付ける。

関連情報

・デモあり

  • 情報

2)深層学習に基づくカバー画像の生成と利用方法

発表資料 プレゼン動画

会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科 教授 趙 強福

新技術の概要

ステガノグラフィーは情報の存在を隠す技術で、暗号化と併用すれば、情報のセキュリティを向上できる。提案技術は、情報を隠すためのカバー画像を「無尽蔵に」生成することができ、しかも、カバー画像とステゴ画像の正当性を認証でき、ステガノグラフィー技術のセキュリティ強度を向上することができる。

従来技術・競合技術との比較

深層学習や画像モーフィングに基づくカバー画像生成技術がすでに提案されている。しかし、既存方法は、生成されたカバー画像の自然さを無視しているので、情報を隠すどころか、逆にその存在がばれてしまう恐れがある。提案技術は、このような問題を解決する一手法を提供する。

新技術の特徴

・カバー画像を無尽蔵に生成できる。
・カバー画像の正当性を認証できる。
・ステゴ画像の正当性を認証できる。

想定される用途

・(インターネットにおける)秘密情報の通信
・(クラウドにおける)秘密情報の保存
・ICカードをベースにした個人認証

  • 情報

3)人工知能を用いた大腸内視鏡検査補助システム

発表資料 プレゼン動画

会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科 上級准教授 朱 欣

新技術の概要

本技術は人工知能を用い、大腸内視鏡設備のビデオ出力端子のビデオストリームからリアルタイムで大腸ポリープを検出でき、専門医並みの検出感度及び低い誤認識率を実現する。本技術は大腸内視鏡検査において、大腸ポリープの見逃し率の低減、検査医師の精神・肉体的な負担を軽減、検査時間の短縮を果たす。

従来技術・競合技術との比較

医師による従来の目視検査においては6-27%の大腸ポリープが見逃され、加えて医師の精神及び肉体ストレスも大きい。競合技術は大腸ポリープ検出感度が高い一方、誤検出が多いため、医師にストレスも大きく、確認時間もかかる。本技術は専門医並みの検出感度を持ちながら、より低い誤検出率を実現し、臨床応用に適用可能であり、今年末から三つの医療施設で臨床試験を行う予定がある。

新技術の特徴

・リアルタイム大腸ポリープ検出可能
・大腸内視鏡専門医並みの大腸ポリープ検出感度かつ低い誤検出率
・大腸内視鏡設備に依存しない、ビデオ端子に接続できれば使用可能

想定される用途

・大腸内視鏡検査を行う際に、ポリープ自動検出を行い、医師の診断を補助し、ポリープの見逃しを防止
・大腸内視鏡検査時間を短縮し、内視鏡医・受診者の精神的・肉体的負担を軽減。
・医学生・研修医に向け大腸内視鏡検査教育実習、スキルアップ

関連情報

・展示品あり

  • 情報

4)野生動物をより早く安全に検出するシステム

発表資料 プレゼン動画

会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科 上級准教授 齋藤 寛

新技術の概要

本システムは、野生動物をより早く安全に検出することを目的としたシステムです。センサーをトリガーに、カメラ撮影を行い、機械学習にて野生動物の有無を自動で検出します。検出した場合、サーバーを経由して、インターネットやメールを通じて検出情報を周知します。また、屋外での使用を想定して、バッテリーで駆動することが可能です。

従来技術・競合技術との比較

従来・競合技術として、電気柵による野生動物の捕獲やドローンによる野生動物の検出が挙げられます。前者と比較して、安価で安全です。個数を多くすることで、より広い範囲で野生動物を検出することが可能となります。後者は今のところ人が操縦しなければならないため、常時監視することが困難です。また、気象条件、時間帯、燃費に大きく左右されます。

新技術の特徴

・野生動物の自動検出
・自動検出から早期周知
・バッテリー駆動

想定される用途

・遊歩道や登山道における野生動物との遭遇回避
・畑や家畜小屋から野生動物を守る
・線路や高速道路での早期検出

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

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Mail:scettアットマークjst.go.jp

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