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【オンライン開催】医療系 新技術説明会

日時:2021年03月04日(木) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、秋田大学、弘前大学、岩手大学

後援:ひろさき産学官連携フォーラム、岩手ネットワークシステム、秋田科学技術協議会

発表内容詳細

  • 医療・福祉

1)3次元血管画像認識装置

発表資料

岩手大学 理工学部 システム創成工学科 助教 盧 忻

新技術の概要

本技術は、近赤外線領域の撮影が可能な複数台のカメラに任意の波長の赤外線を透過するフィルターを取り付け、血管の三次元的な深さ方向を可視化し、注射する際の針の差し込み角度の予測や、静脈の深さ方向を正確に検知することができます。血管三次元画像を皮膚表面に投射し、注射作業の効率化を可能とします。

従来技術・競合技術との比較

従来は、血管の平面的な位置を撮影して腕表面にその画像を投影してカテーテルなどの注射の訓練や注射が困難な静脈をもつ患者への注射に用いられている装置が国内外で市販されている。しかしながら、血管は三次元的な深さ方向に配置されていることから、注射をする際の針の差し込み角度の予測が難しかった。

新技術の特徴

・注射穿刺時の血管部位に対する3波長モニタリングにより三次元的な深さ方向を正確に探知可能
・安価な装置として提供可能
・注射部位の皮膚表面に血管投影可能

想定される用途

・注射穿刺補助装置
・血管形状疾病診断装置

関連情報

・デモあり

  • 医療・福祉

2)プライバシーに配慮した日常生活行動モニターシステム

発表資料 プレゼン動画

岩手大学 研究支援・産学連携センター 客員准教授 金 天海

新技術の概要

本技術は、高齢者等の日常生活行動を市販の二値センサによりセンシングし、遠隔地からリアルタイムに見守ることを可能とする。画像データを使用しないため、見守り対象者のプライバシーに配慮した見守りが実現できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の見守りシステムは、日常生活動作のセンシング情報から正常値と異常値の閾値を見出す作業を要しリアルタイム解析は困難だった。本技術は、動作のON/OFFのログを使用するため、データ加工不要でノイズに強く、処理速度が従来に比べて格段に速い。よってリアルタイムかつ安価な見守りシステムの実現を可能とする。

新技術の特徴

・市販の二値センサ(ドア開閉センサ等)による動作のON/OFFのログを使用
・ADLモデルの生成(リアルタイム自動学習)
・画像処理を行わないため、見守り対象者のプライバシーに配慮

想定される用途

・在宅医療患者のリアルタイム見守りシステム
・一人暮らしの高齢者のリアルタイム見守りシステム
・子どもや室内ペット等のリアルタイム見守りシステム

関連情報

・サンプルあり

  • 医療・福祉

3)正確に脊椎棘突起を縦割するためのガイド装置の発明

発表資料 プレゼン動画

秋田大学 大学院理工学研究科 共同ライフサイクルデザイン工学専攻 准教授 髙橋 護

新技術の概要

高齢化の進行とともに腰部脊柱管狭窄症の患者は増加し、現在、最も多く行われている脊椎脊髄手術は本症の手術である。この際、手術成績を安定させるためにも棘突起の縦割を患者の骨形態や術者の経験に関係なく正確に行うためのデバイスの開発が望まれる。そこで、正確に脊椎棘突起を縦割するためのデバイスを開発した。

従来技術・競合技術との比較

棘突起を縦割する際、棘突起の形態や矢状面からの傾きは個人差が大きいため、マイクロサジタルソーの先端を棘突起の中央に導くことができず、思うように縦割できないことがある。この際、棘突起の縦割を正確に行うためのデバイスの開発が望まれるが、検索し得た限りでは、これまで、このようなデバイスは存在していない。

新技術の特徴

・相対的な角度を変化できる2つのハンドルとハンドルの回動により縦割すべき棘突起を挟むように配置可能
なピンを有する。
・ハンドルの回動の大きさに基づいて傾倒するスリットを備えるガイド部材を有する。
・ピンが棘突起を挟む姿勢において、スリットの貫通方向が棘突起の突出方向となる、棘突起縦割ガイド装置
である。

想定される用途

・腰部脊柱管狭窄症における脊椎脊髄手術
・後方アプローチで行う他の脊椎脊髄手術

関連情報

・サンプルあり

  • 医療・福祉

4)みえない労力を評価する-携帯型の筋かたさ計測デバイス-

発表資料

弘前大学 大学院理工学研究科 機械科学科 准教授 藤﨑 和弘

http://www.mech.hirosaki-u.ac.jp/~fujiwax/

新技術の概要

運動時の筋活動の可視化はスポーツ、リハビリテーション分野で重要な役割を持つ。また、力加減の定量化は熟練者の動作解析においても有用である。本技術は筋のかたさ変化から運動時の発揮力を推定するもので、軽量かつ長時間計測が可能なセンサを開発したことで、ウェアラブルな筋活動モニタリングを実現した。

従来技術・競合技術との比較

装着型の筋活動計測手法として表面筋電位計測があるが、微弱な電気信号を検出するため、測定環境に制約があり、発汗などの影響から長時間計測も難しい。本センサシステムは手軽に長時間の計測を実現できる。

新技術の特徴

・いつでも、どこでも、いつまでも
・携帯性と装着性
・長期計測

想定される用途

・運動時筋活動の計測
・リハビリテーションの効果検証
・労力の可視化

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 医療・福祉

5)フレキシブルな応力センサフィルムの開発と生体医工学分野への応用

発表資料 プレゼン動画

弘前大学 大学院理工学研究科 機械科学科 助教 森脇 健司

http://www.mech.hirosaki-u.ac.jp/~sasagawa/labhp/

新技術の概要

薄くフレキシブルな圧力センサフィルムを開発している。曲面に貼ることも可能で、三次元的な力の向きと大きさの多点計測ができる。これまでカテーテル機器力学評価用モデル血管や、細胞の凝集力・接着力検出用培養チップなど主に生体医工学分野で応用を進めてきた。

従来技術・競合技術との比較

一般的な圧力センサフィルムは圧縮力しか検出できないため、フィルム面に垂直な力が作用する状況でしか正確に計測できない。一方、我々が開発しているセンサフィルムは構造の工夫により引張力や滑り方向の力(せん断力)も検出可能であるため、どのような向きの力でもその向きと大きさを評価できる。

新技術の特徴

・フレキシブルなため曲面の圧力分布が計測可能
・粘着・牽引などの引張力が計測可能
・力の向きと大きさが把握可能

想定される用途

・メカノバイオロジーなど生体医工学分野での力計測
・ロボットハンドなどに組み込むハプティックセンサ
・粘着剤・接着テープなどの品質評価

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

秋田大学 産学連携推進機構 知的財産部門
TEL:018-889-3020 FAX:018-837-5356
Mail:chizaiアットマークjimu.akita-u.ac.jp
URL:https://www.akita-u.ac.jp/crc/

弘前大学 研究・イノベーション推進機構
TEL:0172-39-3178 FAX:0172-36-2105
Mail:chizaiアットマークhirosaki-u.ac.jp
URL:https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/

岩手大学 研究支援・産学連携センター 知的財産ユニット
TEL:019-621-6494 FAX:019-604-5036
Mail:ipttアットマークiwate-u.ac.jp
URL:http://www.iwate-u.ac.jp/kenkyu/index.html

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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