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【オンライン開催】広島大学 新技術説明会

日時:2020年10月01日(木) 13:30~15:55

会場:Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、広島大学

発表内容詳細

  • 医療・福祉

1)表面プラズモン共鳴イメージングセンサによるアレルギー・がん診断法の開発

発表資料 プレゼン動画

広島大学 大学院医系科学研究科 皮膚科学 教授 秀 道広

http://dermatology.hiroshima-u.ac.jp/

新技術の概要

我々はこれまでに、センサチップ上の屈折率分布を無標識・リアルタイムに可視化できる、表面プラズモン共鳴イメージング(SPRI)センサを開発した。本発表では、SPRIセンサを利用して、生細胞応答に基づく即時型アレルギーとがん診断法として応用した例を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

アレルギー診断法としては、従来法よりも微量の血液から、迅速、正確な診断をすることができると考えられる。
また、がん診断法としては、がん細胞の刺激応答に基づく、新しい診断法を提供できると考えられる。

新技術の特徴

・低侵襲評価
・リアルタイム評価
・シングルセルイメージング

想定される用途

・アレルギー診断装置
・がん診断装置
・細胞機能解析用の研究機器

  • 医療・福祉

2)薬剤耐性遺伝子による耐性確立を抑える新規薬剤探索法

発表資料 プレゼン動画

広島大学 大学院統合生命科学研究科 講師 守口 和基

https://home.hiroshima-u.ac.jp/koutiku/

新技術の概要

薬剤耐性菌の耐性獲得は、自然突然変異によるものより耐性遺伝子の水平伝播によるものが多く、リスクも高い。IncP1型プラスミドの接合伝達は受容側大腸菌の変異の影響を受けにくく、伝達後に薬剤耐性遺伝子によって耐性が確立されるまでに関与する因子の変異体を、ハイスループットにスクリーニング可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来の抗生剤は、細菌の生命活動に必須な因子を抑制するものがほとんどであり、新規開発の行き詰まり感が高い。本技術では、薬剤耐性確立に関与する因子という新たな標的を見つけることができ、薬剤探索の幅を広げることができる。

新技術の特徴

・期待される新規薬剤は、対象とする抗生剤耐性遺伝子の水平伝播を抑制することができる。
・期待される新規薬剤は、耐性遺伝子により耐性獲得した場合でも、薬効がある程度維持される事が期待できる。
・期待される新規薬剤は、上記二つの特徴により既存の抗生剤の有効性(商品価値)を維持することができる。

想定される用途

・既存の抗生剤に対する耐性遺伝子の拡散を抑えるための標的因子のゲノムワイドな探索
・上記標的の機能阻害剤を用いた既存抗生剤との併用薬
・任意に導入した遺伝子の機能的な発現を促進/阻害する宿主因子(含菌類、古細菌)の迅速な探索

  • 材料

3)ポリオキソメタレートの回収再利用を可能にする担体固定化法

発表資料 プレゼン動画

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 応用化学プログラム 教授 定金 正洋

https://home.hiroshima-u.ac.jp/catalche/

新技術の概要

触媒や電子材料への応用が期待されるアニオン性金属酸化物クラスター(ポリオキソメタレート)を高分子担体に固定化することで、水溶性の触媒を不溶化し触媒の不均一化、分離・回収、再利用を容易にする。

従来技術・競合技術との比較

従来の方法は、POMのアニオン部分と担体のイオン相互作用により固定化するためにプロトンが保持されず、酸触媒活性が低下するが、本技術では、POMの触媒活性に影響を与えない部分との相互作用により固定化するので、プロトンが担体内に保持され触媒活性が低下しない。

新技術の特徴

・水溶性のポリオキソメタレートを不溶化することで、回収再利用を容易にする。
・高分子を架橋すれば、水中での使用も可能。
・固体化により可溶性のPOMでは不可能な、固液分離(濾過)による反応の停止が可能。

想定される用途

・不均一触媒
・レンズ
・有機電子デバイス

関連情報

・展示品あり

  • 材料

4)発光性ナノグラフェン材料

発表資料

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 教授 灰野 岳晴

新技術の概要

グラファイトの酸化分解により得られる非常に均一なナノグラフェンを修飾することで白色発光を創製することに成功した。

従来技術・競合技術との比較

金属を必要としない炭素のみからなる発光材料である。

新技術の特徴

・非常に均一なナノグラフェンの創製に成功した
・エッジ修飾方法を開発し,発光色やバンドギャップを制御できる技術を開発した

想定される用途

・炭素を基盤とした電子材料
・発光材料

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • アグリ・バイオ

5)細胞内でのRNA直接検出

発表資料 プレゼン動画

広島大学 大学院統合生命科学研究科 生物工学プログラム 教授 岡村 好子

http://www.okamuray.hiroshima-u.ac.jp/

新技術の概要

逆転写を介さないRNA直接検出法のため、DNA由来のノイズはありません。RNA分子を蛍光ドットとして標識するため、細胞内での局在の可視化や、コピー数の定量、生菌検出法に応用可能です。

従来技術・競合技術との比較

RT-PCRやRT-LAMPのような逆転写を伴う技術の問題であるDNA由来の偽陽性はありません。RNA直接検出法であるRNA-primed RCA法に比べて、標的配列は任意の位置でプローブ設計可能であるため、特異性を高められます。

新技術の特徴

・RNA抽出および逆転写反応不要
・等温反応のため、特殊な増幅装置は不要
・変性剤で固定化した細胞やウイルスのRNAも検出可能

想定される用途

・「生きている微生物」の検出
・培養法にかわる迅速な生菌検査
・病理検査、ウイルス検出

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

広島大学 産学連携推進部 産学連携部門
TEL:082-424-4302 FAX:082-424-6189
Mail:techrdアットマークhiroshima-u.ac.jp
URL:https://www.hiroshima-u.ac.jp/iagcc

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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