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【一部オンライン開催】法政大学 新技術説明会

日時:2020年12月24日(木) 13:25~15:25

会場:Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催および本Webサイトでの技術の紹介

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、法政大学

発表内容詳細

  • 機械

1)【オンライン開催】広く大きな可動範囲を持つ運動機構による立体造形物への加飾印刷

発表資料 プレゼン動画

法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 教授 田中 豊

http://hams.ws.hosei.ac.jp/

新技術の概要

従来の運動機構に比べ、極めて広い可動範囲の運動性能をコンパクトに実現できる、新発想の平面運動形三脚パラレルメカニズムを用いた運動機構と、その機構を用いた立体造形物への加飾印刷装置の技術である。

従来技術・競合技術との比較

現在普及しているプリンタや塗装装置は可動式彩色用ヘッドが一般的である。しかし高品質な多色印刷は常に動くヘッド部分に複数のインクタンクやヘッドが必要で可動負荷が大きい。本技術は塗料吐出用ヘッド部を固定し、造形物を設置したステージが運動機構を用いて大きく可動することで、皿のような立体造形物の縁や表面などに加飾印刷するシステムに関する技術の紹介である。

新技術の特徴

・広い可動範囲を持つ運動機構
・立体造形物への印刷
・彩色ヘッドが固定された加飾印刷

想定される用途

・三次元印刷・付加造形・塗装や研磨用ステージの可動機構
・ロボットマニピュレータ
・フライトシミュレータや遊戯装置などの運動シミュレータ用モーションステージ

関連情報

・サンプルあり

  • 機械

2)【オンライン開催】歯車効率試験機

発表資料

法政大学 理工学部 機械工学科 准教授 相原 建人

http://aihara-lab.ws.hosei.ac.jp/

新技術の概要

新しい原理によりはすば歯車の伝達効率を測定する試験機に関する発明である。はすば歯車は動力を伝達する際、歯がねじれていることによりスラスト力が発生するが損失によりそのスラスト力が変化する。その変化に着目し、スラスト力を計測することで歯車の伝達効率を高精度に算出することを可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来、歯車の伝達効率測定には駆動、被動側それぞれに回転数計とトルク計を設置したもの、動力循環を利用した装置が実用化されているが装置自体が高額かつ大型になり、事業者が簡単に導入することができないものとなっている。それに対し本発明装置ではスラスト力を計測するだけであるから安価に小型で高精度な計測装置を提供することが可能である。

新技術の特徴

・安価で小型,高精度にはすば歯車の伝達効率を測定することが可能

想定される用途

・歯車の伝達効率測定

  • デバイス・装置

3)【オンライン開催】フルダイブVRの現実解としてのMotion-Less VR

発表資料 プレゼン動画

法政大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 中村 壮亮

http://s-nakamura-lab.ws.hosei.ac.jp/

新技術の概要

実環境の制約を受けない没入型VRシステムとして、運動自体の発生を抑制しながらも運動意図を抽出してそれに応じた運動感覚を提示するMotion-Less VRに取り組んでいる。本技術は、身体を機械的に拘束した状況において、動きに伴う筋電センサや拘束具に取り付けたトルクセンサの値から運動意図を抽出し、運動した感覚を錯覚提示するものである。

従来技術・競合技術との比較

本技術はNeuralink社のような脳と直接信号のやり取りをするものではなく安全でありながらも、実際の運動を伴わないため(意図のみ抽出)同様に実環境の制約を受けないため、フルダイブVRの現実解となり得る。国内外で唯一、電通大の梶本らが同様のアプローチで技術開発を行っているが、運動意図抽出において我々がリードしていると考えている。

新技術の特徴

・身体運動を伴わずにVR空間で運動が可能
・高い安全性
・基本的にはセンサがほとんどであり、高価なモータ類は用いないため比較的安価

想定される用途

・フルダイブVR
・身体不自由者のためのリハビリ
・病院などで特定部位のみの筋力トレーニング

関連情報

・デモあり

  • アグリ・バイオ

4)【オンライン開催】ゼオライト複合体培地及びシートを使った葉物野菜の栽培

発表資料

法政大学 生命科学部 環境応用化学科 教授 渡邊 雄二郎

新技術の概要

我々は水供給のみで植物必須元素の徐放が可能かつ再利用可能なゼオライト複合体を用いた培地及びシートを開発し、葉物野菜の栽培に成功した。本発表では複合体培地及びシートの作製方法、肥料成分徐放能、複合体培地による葉物野菜生育に関する最新成果を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

・ 土不要で低コストな野菜栽培方法
・ 水供給のみで栽培可能
・ 資源循環:培地の再利用

新技術の特徴

・利便性にすぐれた複合体シート
・効率的な肥料成分の徐放

想定される用途

・植物生育シート
・各種培地
・吸着材

関連情報

・サンプルあり

  • エネルギー

5)【Webサイトでの技術紹介】フレキシブルデバイスへの応用を目指したナノカーボン材料のキャリア制御技術

発表資料

法政大学 生命科学部 環境応用化学科 教授 緒方 啓典

http://www.hosei.ac.jp/seimei/kyoin/

新技術の概要

半導体特性を持つ単層カーボンナノチューブを電子デバイス、熱電変換素子等に応用する際には、安定かつ精密なキャリアドーピング制御技術が必要不可欠である。本技術は、ソルボサーマル法とボールミル法を組み合わせたカーボンナノチューブへの簡単かつ安定した化学ドーピングによる電荷極性の精密制御を行うものである。

従来技術・競合技術との比較

半導体特性を持つ単層カーボンナノチューブャリアドーピング制御技術として、有機化合物を用いた化学ドーピングおよび電界効果型ドーピングが報告されている。本技術は簡単で安定かつ精密なキャリア極性およびドーピング制御を可能にする化学ドーピング法である。

新技術の特徴

・カーボンナノチューブへの精密化学ドーピング制御技術
・簡単でスケールアップが容易
・低コスト

想定される用途

・フレキシブル熱電変換素子
・フレキシブル光デバイス
・フレキシブル透明電極

  • アグリ・バイオ

6)【Webサイトでの技術紹介】植物ウイルスの簡易・迅速診断キット

発表資料

法政大学 生命科学部 応用植物科学科 専任講師 鍵和田 聡

新技術の概要

植物ウイルスの免疫診断技術であるELISA法において、固相としてマイクロタイタープレート表面ではなく、マイクロビーズを用いることを新たに提案した。これにより、液相と固相の接触面積を増加させ、検出までの時間を短縮することが可能となった。

従来技術・競合技術との比較

従来、植物ウイルスの免疫診断検出技術としてELISA法が用いられてきたが、検出までに時間がかかるこの手法に比べ時間を短縮することができる。また、遺伝子診断技術では、高価な試薬や機器、多数の手順を要するが、これに比べて簡易にできるという利点がある。

新技術の特徴

・短時間で検出される植物ウイルスの免疫診断技術
・最小限の手順で検出が可能な簡易な植物ウイルス診断技術
・高価な試薬、機器を要しない安価な植物ウイルス診断技術

想定される用途

・農業生産者の現場での植物ウイルスの検出診断
・公的な機関(農業改良普及所等)における植物ウイルスの検出診断
・農産物の流通関係者による植物ウイルスの検出診断

  • 製造技術

7)【Webサイトでの技術紹介】新たなデータフォーマットによる次世代三次元造形方法

発表資料

法政大学 マイクロナノテクノロジー研究センター 兼任講師 田沼 千秋

新技術の概要

単位立体を組み合わせ構造物を作成する方法において、単位立体の表面と内部を最適な制御を行うことにより、構造物の内部まで、色彩や物性を制御する。

従来技術・競合技術との比較

三次元造形は、平面を作るデータにより薄い層を重ねて実現するが、単位立体を組み立て構造物を造形する方法は、例えば、構造物の内部も鮮やかな色彩をつけることができる。

新技術の特徴

・構造物内部を任意に設定できる
・内部にも鮮やかな色彩を付加することができる。
・物性無段階に変化する傾斜構造が実現できる。

想定される用途

・医療モデルの作成
・傾斜材料の作成
・切断可能なモデルの作成

関連情報

・外国出願特許あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

法政大学 研究開発センター 小金井事務課
TEL:042-387-6248 FAX:042-387-6335
Mail:liaisonアットマークml.hosei.ac.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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