【オンライン開催】岩手県立大学 新技術説明会
日時:2021年02月16日(火) 13:30~15:25
会場:Zoomビデオウェビナーによるオンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、岩手県立大学
発表内容一覧
発表内容詳細
- 医療・福祉
1)婦人科内診用超音波検査トレーニングシステム
発表資料岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 ソフトウェア情報学科 教授 土井 章男
新技術の概要
経腟法による骨盤内部の3次元超音波画像の断層画面を3次元CGで生成・表示する経腟超音波検査用教材モデルシステムである。生体模型に挿入したプローブの動きに対応して、プローブに設置された位置センサーによる位置状況を計算し、その位置に相当する超音波画像の断層画面をリアルタイムに表示する。
従来技術・競合技術との比較
経腟法による検査では、経腟プローブを、腟腔内部に挿入させる必要があるが、人体を用いたトレーニングは困難であった。この問題を解決するためにマネキンモデルと3次元CGを併用した超音波検査トレーニングを開発した。
新技術の特徴
・位置センサーを用いた経膣プローブによるリアルタイムな超音波断層表示
・シリコン、塩化ビニル、ポリウレタンにより成型される生体模型
・骨盤内部の3次元超音波画像の断層画面を3次元CGによって生成・表示
想定される用途
・医師、看護師の教育・検査トレーニング
・経膣法のスクリーニング検査技術の習得と確認
・母体内で発育している胎児の成長度合いや異常の有無をシミュレーション可能
- 情報
岩手県立大学 ソフトウェア情報学部 ソフトウェア情報学科 准教授 鈴木 彰真
新技術の概要
単眼カメラを利用し、カメラと画像処理技術を利用して既存の白枠線及び枠内の障害物の有無を検出すると共に、大きさ及び位置を算出する。カメラの位置を原点として駐車枠に対する車両の向き、距離、角度を推定し、確実に駐車枠へ自動誘導する技術である。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では、駐車場等の構成図や駐車位置の配置図の読み込み、複数のカメラを用いた誘導白線の設置、複数センサ等が必要とされる。本システムでは、既存の白枠線を目印として利用し、単眼カメラのみを用いて駐車枠を検出、枠に対する位置と方向の推定を行うことで駐車枠への誘導を可能とする。
新技術の特徴
・単眼カメラのみを用いて駐車枠を検出し誘導することが可能
・追加のインフラが不要(既存の白枠線を利用)
・枠線間や角が一部欠損していても検出可能
想定される用途
・自動運転への応用
・ガソリンスタンドにおける自動誘導
・駐車場の自動運転による出庫システム
- 情報
岩手県立大学 研究・地域連携本部 特任教授 柴田 義孝
新技術の概要
多様なIoTセンサによる異種規格の無線多重による車車間・路車間通信方法を用いて相互に交換・伝達することで、車同士が道路状況を事前に把握し、危険個所を共有、リアルタイムに注意喚起を行うことが可能となり、加えて、広域に道路状況を予測することが可能になる道路状況ビッグデータGISシステムである。
従来技術・競合技術との比較
従来のシステムでは、1つのセンサで限定的な道路表面状態を特定するものが殆どであり、定性的な判断と定量的な測定が同時に出来ない。本技術により、リアルタイムで信号処理、解析、判定して路面状態を定性的に判定するとともに、その程度を同時に定量化し、これらの路面状態を判断し、注意喚起することが可能となる。
新技術の特徴
・多彩なセンサから成る車載センサ群により路面状況のリアルタイム判定を実現
・路面状況を6種類に定性的に分類し、機械学習による路面判定の精度向上可能なアルゴリズムを実現
・寒冷地域における路面状態を考慮した自動運転技術への応用
想定される用途
・積雪・凍結時の注意喚起システム
・除雪運行管理・除雪財散布管理システム
・積雪寒冷地域向け自動運転システム
関連情報
・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり
- 医療・福祉
4)赤外線ステレオ全方位カメラを用いた複数人同時行動解析システム
発表資料岩手県立大学 研究・地域連携本部 プロジェクト研究員 今渕 貴志
新技術の概要
赤外線ステレオ全方位カメラを用いて、ベッドから起き上がる、ベッドから離れる、倒れる、さまよう等、病室における典型的な患者の行動を自動的に検知するモニタリングシステムを提案する。赤外線全方位カメラを利用することで、複数の患者を同時に、昼夜を問わず幅広い範囲でのモニタリングを可能にする技術である。
従来技術・競合技術との比較
環境内のオブジェクトの座標と人物の関節の位置関係、あるいは各関節の時系列情報に対して機械学習によって特徴量を求めることにより、人物の特定行動を検知する。また、事前に人体の主要関節の特徴から個人を特定する。これにより、従来の顔認証では困難になることもあるうつ伏せ状態の転倒者の個人認証等も可能となる。
新技術の特徴
・1セットの機材で複数人の同時行動解析が可能
・全方位赤外線カメラを採用することにより、昼夜を問わず、広範囲をモニタリング可能
・顔が見えない状況でも関節特徴量に基づいた認証により個人の特定が可能
想定される用途
・医療機関における病室内でのモニタリング
・介護施設での見守り
・工場等の施設における従業員の行動解析
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
岩手県立大学 研究・地域連携室
TEL:019-694-3330 FAX:019-694-3331
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URL:https://www.iwate-pu.ac.jp/research/
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