【Webサイトでの技術紹介】沖縄科学技術大学院大学 新技術説明会
日時:2020年07月07日(火) 00:00~00:00
会場:本Webサイトでの技術の紹介
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、沖縄科学技術大学院大学
発表内容詳細
- 計測
1)金属酸化物を利用したアセトンガスセンサープラットフォーム
発表資料沖縄科学技術大学院大学 ディーンズ・リサーチグループ ポスドク研究員 アレクサンダー・ポーコヴィッチ
新技術の概要
本技術はナノ粒子で修飾されたナノワイヤを利用したCMOS互換性を持つアセトンガスセンサープラットフォームである。このセンサーデバイスは、アセトン分子の吸着による電気抵抗の変化により、ppbレベルのアセトンガス濃度の計測が可能で、環境モニターや呼気中アセトンの計測による血糖値モニターへの応用可能性がある。
従来技術・競合技術との比較
従来のアセトンガスセンサーは、複雑な測定技術を要したり、高額な電気化学材料や光学部品が必要とした。本技術は安価な材料を用いたセンサーを使用し、シンプルな電気抵抗の測定により、従来技術では測定困難なppbレベルのアセトン濃度の測定が可能である。
新技術の特徴
・シンプルな電気抵抗の計測によるアセトン濃度測定
・超低濃度アセトンの濃度測定(ppbレベル)
・CMOSプロセス互換性をもつ製造法
想定される用途
・大気汚染モニタリングのための環境ガスセンサー
・糖尿病やその他の疾患を診断するためのポータブルヘルスケアデバイス
・多種類のガスの濃度を計測するためのセンサーアレイ
関連情報
・外国出願特許あり
- デバイス・装置
2)量子ビット読み出しのためのトンネルダイオードを利用したマイクロ波発信装置
発表資料沖縄科学技術大学院大学 量子ダイナミクスユニット ポスドク研究員 川上 恵里加
新技術の概要
本技術は量子ビットが動作する極低温冷凍機中に設置可能なマイクロ波発振装置で、外部との配線を大幅に削減することで冷凍機外部からの熱流入を抑制し、量子ビット読み出し精度の向上を可能にする。本技術は量子コンピューターの実用化に不可欠な量子ビット集積化への応用が想定される。
従来技術・競合技術との比較
従来のガンダイオードを用いたマイクロ波発信装置は、極低温冷却器中の量子ビットへ外部から同軸ケーブルで接続しなければならない。その配線スペースとそれに伴う熱流入は量子ビット集積化の大きな障害である。本技術はトンネルダイオードを用いた発振器を極低温冷凍機中に配置することで、配線スペースの大幅削減と外部からの熱流入を抑制した。
新技術の特徴
・極低温冷凍機中に配置可能な発熱量の少ないマイクロ波発信装置
・量子ビットの高集積化へ応用可能
想定される用途
・量子ビットの読み出し(半導体量子ビット、液体ヘリウム表面電子量子ビット、超伝導量子ビット)
関連情報
・外国出願特許あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
沖縄科学技術大学院大学(OIST)技術移転セクション
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