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【オンライン開催】鳥取大学 新技術説明会

日時:2021年03月02日(火) 13:00~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鳥取大学

発表内容詳細

  • アグリ・バイオ

1)微生物遺伝子工学の新開拓

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 工学部 化学バイオ系学科 准教授 鈴木 宏和

http://www.bio.tottori-u.ac.jp/~kino1/index.html

新技術の概要

成功の可否を安価に青白判定できる新たなクローニングベクターを開発した。そのコストは従来比で約1/100となる。加えて、熱に強い改変タンパク質を簡便に創り出す技術や、任意タンパク質を大量に生産(分泌も可能)する新技術も併せて紹介する。

従来技術・競合技術との比較

本ベクターは、青白判別コストを従来品の約1/100に削減できる。改変タンパク質を創り出す技術は、従来技術よりも革新的に容易である。タンパク質生産技術は、競合技術が多いが、培地コストや生産レベルから判断すると、選択肢の1つとなりえる。

新技術の特徴

・クローニングコストを大きく削減できる
・タンパク質を頑丈にできる
・タンパク質を大量生産できる

想定される用途

・大規模なクローニングのサポートツールとして販売
・市場価値のある酵素触媒の寿命改変
・市場価値のあるタンパク質の大量生産

  • アグリ・バイオ

2)細胞膜透過性ペプチドを模倣したグアニジル化キトサン

発表資料

鳥取大学 工学部 化学バイオ系学科 准教授 井澤 浩則

http://saimotolab.sakura.ne.jp/index.html

新技術の概要

キトサンは、自然界に存在する唯一のカチオン性多糖であるが、その特異な溶解性など扱いにくさが原因で有効に活用できているとは言えない。本研究では、キトサンのカチオン性を強化したグアニジル化キトサンとさらにPEG基を導入したPEGグラフトグアニジル化キトサンを紹介する。

従来技術・競合技術との比較

従来のキトサンは、中性領域では析出するので、生体環境下での利用には工夫が必要であったが、グアニジル化キトサンやPEGグラフトグアニジル化キトサンは中性領域で利用できる。また、中性領域においてもDNAなどのアニオン性物質と良好に複合体を形成する。

新技術の特徴

・中性領域で利用できるキトサン誘導体
・大量合成可能

想定される用途

・DDS
・生体接着剤

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

3)化学合成糖鎖で筋ジストロフィーを治す

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 農学部 生命環境農学科 教授 田村 純一

http://muses.muses.tottori-u.ac.jp

新技術の概要

遺伝子の欠損や活性低下により筋肉を構成する糖鎖が生合成できなくなると筋ジストロフィーが発症します。正確に化学合成した代替糖鎖をバイパス的に用いることで筋組織を再構築できると考えました。本技術は当該糖鎖の効率的な合成法を提供します。

従来技術・競合技術との比較

筋組織の再構築に必要な糖鎖(マトリグリカン)の従来法による立体選択的な精密化学合成は困難だが、モノマーとなる二糖の溶解特異性を見出し、立体異性体の混合物の分離を初めて可能にした。繰返し二糖のオリゴマー化にも世界に先駆けて成功した。

新技術の特徴

・合成難度の高い繰返し糖鎖(αXyl-βGlcA)の選択的合成とオリゴマー化
・ジアステレオマーの溶解特異性による分離
・工業的なスケールアップが可能

想定される用途

・医薬品

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

  • アグリ・バイオ

4)ラクトフェリンによる精子細胞死の抑制と胎児発生の向上

発表資料

鳥取大学 農学部 共同獣医学科 教授 竹内 崇師

http://muses.muses.tottori-u.ac.jp

新技術の概要

細菌汚染による精子の細胞死をラクトフェリンにより抑制し、精子の生存率を改善すると共に、受精率、着床率等を向上させる。精子の細菌汚染への対策として抗生物質の内服が挙げられますが、耐性菌の出現等の問題が生じる。一方ラクトフェリンはヒト等哺乳類の体内に存在しており、使用に際しての危険性は低い。

従来技術・競合技術との比較

精子の細菌汚染への対応策として従来抗生物質の内服が行われるが、耐性菌の出現等の問題が生じる。また細菌が死滅しても、菌体成分は精液中に残る。一方でラクトフェリンはヒト等哺乳類の体内に存在しており、使用に際しての危険性は低い。

新技術の特徴

・細菌汚染による精子の細胞死をラクトフェリンの摂取により抑制する
・ラクトフェリンの摂取により精子の生存率を改善する
・ラクトフェリンの摂取により受精率、着床率および胎児の発生率を向上させる

想定される用途

・不妊治療
・不妊予防

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

5)きのこ廃菌床の新たな使い道

発表資料

鳥取大学 農学部 生命環境農学科 講師 大崎 久美子

http://muses.muses.tottori-u.ac.jp

新技術の概要

食用きのこのほとんどは菌床を用いて栽培されています。きのこを収穫した後は、使用済みの菌床(廃菌床)の多くは捨てられ、捨て場所に困っています。捨てられる廃菌床の量はわが国全体で年間200万トンと見積もられています。本技術はきのこ廃菌床の新たな使い道を模索する中で発見した、抗菌剤として利用する技術です。きのこ廃菌床から放出される香り成分を突き止め、その成分を抗菌剤として農業場面や我々の生活に役立てることが期待されます。

従来技術・競合技術との比較

従来の合成化合物である抗菌剤よりも天然物由来である本技術は、消費者に安心・安全を提供できます。また、廃棄物である廃菌床を再利用するため、ごみ消費量を大幅削減(年間200万トンがゼロへ)に貢献できる。

新技術の特徴

・天然物由来成分であるため、安全性が高い
・廃棄物のリサイクル
・揮発性抗菌成分であるため、残留性が低い

想定される用途

・農産物の病害に対する抗菌剤
・室内での防菌・除菌剤
・書類や文化財などの保存における防カビ剤

  • アグリ・バイオ

6)きのこ抽出物ライブラリーからの植物成長調節物質の単離

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 農学部 生命環境農学科 教授 石原 亨

http://muses.muses.tottori-u.ac.jp

新技術の概要

鳥取大学きのこセンターが保有している「きのこ抽出物ライブラリー」から、レタスの根の伸長を促進する物質を探索した。シワタケ液体培養ろ液から、新規のセスキテルペン化合物フレラクトンAおよびBを単離した。これらの化合物は、30~1000 ppmの濃度でレタスの根の側根の形成・伸長を促進した。

従来技術・競合技術との比較

植物の成長促進剤の多くは、活性本体が明確でない。また、活性本体が明らかにされているものは、合成化合物であるが、本物質はきのこ由来の天然物であることを特徴とする。側根の形成・伸長を促進する物質はほかに知られていない。

新技術の特徴

・きのこ由来の天然物である。
・レタスの側根の形成・伸長を促進する。

想定される用途

・作物の成長促進剤
・芝生・花きなどの活着の促進

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鳥取大学 研究推進機構
TEL:0857-31-5703 FAX:0857-31-5571
Mail:sangakucdアットマークml.cjrd.tottori-u.ac.jp
URL:https://orip.tottori-u.ac.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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