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ライフイノベーション 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2021年10月26日(火) 09:55~14:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、 静岡県立大学、
横浜市立大学、名古屋市立大学、岐阜薬科大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 医療・福祉

1)新概念創剤研究によるユーザーフレンドリーな薬物療法開発を目指して

発表資料

静岡県立大学 薬学部 薬学科 教授 尾上 誠良

https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/yakuzai/

新技術の概要

臨床での薬物療法において、その服用性の問題から医療・介護上の大きな負担となっているものがある。本研究では新剤形として迅速吸収性点鼻粉末剤を開発し、これによって (1)高い保存安定性、(2)経口投与よりも優れた生物学的利用率、(3)速やかな血中曝露、(4)在宅治療を可能にする簡便な投与を同時に達成することが出来た。

従来技術・競合技術との比較

従来、経口投与製剤や坐剤として活用されてきた治療薬に対し、初めて非侵襲的投与ルートを提示したことによって薬物治療が容易となり、医療従事者や介護者の負担軽減をもたらす。また、迅速吸収性点鼻剤とすることによって薬物吸収の観点からも著しい改善を達成し、速やかな薬効発現が期待できる。

新技術の特徴

・速やかな薬効発現が期待できること
・医療従事者や介護者が投与しやすいこと
・在宅治療を可能にすること

想定される用途

・嚥下困難な状況での薬物療法
・腸管吸収不能な状況での薬物療法
・介護者による簡便な薬物投与

  • 10:30~10:55
  • 創薬

2)マルチターゲット型新規去勢抵抗性前立腺がん治療薬の開発

発表資料

岐阜薬科大学 薬学部 生命薬学大講座生化学研究室 准教授 遠藤 智史

https://www.gifu-pu.ac.jp/lab/seika/

新技術の概要

AKR1C3はアンドロゲン合成に加えて、酸化ストレス時に生成される反応性アルデヒドの解毒反応を触媒することで、前立腺がん細胞の増殖と生存に関与し、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)において発現亢進することが知られる。新規AKR1C3阻害剤は前立腺がん細胞の増殖を抑制し、さらにはCRPC治療薬の作用を増強した。

従来技術・競合技術との比較

強力なAKR1C3阻害活性を有し、前立腺がん細胞株や担癌マウスを用いた評価系において抗がん活性を示した。また、CRPC治療薬に対して耐性獲得した前立腺がん細胞株において感受性回復効果を併せ持つ。

新技術の特徴

・合成が容易な低分子阻害剤である
・AKR1C3を強力な阻害する
・多様ながん種で抗がん剤との併用効果が期待される

想定される用途

・研究試薬としてのAKR1C3阻害剤
・がんアジュバント薬
・AKR1C3が関与する疾患の治療薬

  • 11:00~11:25
  • 医療・福祉

3)COVID-19患者の死亡リスクを予測する方法

発表資料 プレゼン動画

横浜市立大学 医学部医学研究科 救急医学 助教 酒井 和也

http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~er-urahp/

新技術の概要

COVID-19患者の検査値を複数組み合わせることにより、長期的な臨床経過を予測し、重症患者が劇症化して死亡するリスクや人工肺治療の必要が生じるリスクを予測することができる。

従来技術・競合技術との比較

既存のバイオマーカーは直近の切迫した臨床経過の予測に限定されているが、新技術では長期的な臨床経過、特に重症患者の劇症化を早期に予測することが可能である。

新技術の特徴

・COVID-19の長期的な臨床経過を予測可能
・特に重症COVID-19患者の劇症化を早期に予測可能

想定される用途

・COVID-19患者の重症化を予測するバイオマーカー
・COVID-19治療薬または治療薬候補の効果判定
・COVID-19患者を対象とした臨床試験における効果判定

  • 11:30~11:55
  • 医療・福祉

4)無滅菌室における清潔操作用簡易ドレープ

発表資料 プレゼン動画

名古屋市立大学 大学院医学研究科 視覚科学分野 教授 安川 力

http://ncu-ganka.jp/

新技術の概要

現在、加齢黄斑変性などの治療に不可欠な硝子体内注射に関して高齢者疾患で通院困難で
治療断念というケースがあり、在宅医療などの普及にともない、清潔環境でないところでの
硝子体内注射を行うためのキットを開発する。

従来技術・競合技術との比較

現在、病院施設でのみ硝子体内注射は行われ、稀だが注射時の細菌の眼内迷入による
眼内炎の合併症は失明に関わる。そのため、手術室で実施する施設と、外来で行う場合も
空気清浄機を設置するなど感染には細心の注意が必要で、病院外では施行されていない。

新技術の特徴

・簡易キットで無菌空間を確保する。
・外部からフィルター付き吸引口から空気を注入することでキットを膨らませ空間を確保することができる。
・手袋型の部分から外部から無菌空間内の注射用機器セットを用いて硝子体内注射を施行できる。

想定される用途

・手術室を用いない外来での硝子体内注射(眼内炎のリスクをより減らすため)
・在宅医療において、施設や自宅、移動車内での硝子体内注射
・災害時避難所での処置、COVID-19など感染者への対応などで有用

  • 13:00~13:25
  • 医療・福祉

5)中枢神経原発悪性リンパ腫細胞株の紹介

発表資料 プレゼン動画

横浜市立大学 医学部医学研究科 脳神経外科学 講師 立石 健祐

https://ycuneurosurgery.jp/

新技術の概要

中枢神経原発悪性リンパ腫(PCNSL)患者の病態を高率に再現できるモデルを構築可能な細胞株の樹立に成功した。これにより、PCNSLの維持・悪性化機構の解明や治療標的分子の探求が可能となり、本病態に対する安全性・有効性の高い治療法の開発に貢献しうる。

従来技術・競合技術との比較

世界最多の細胞株数であること、また組織学的検討、網羅的な遺伝子解析、代謝評価などの
詳細な解析により、患者の病態を忠実に再現し、また薬物感受性の再現も可能であることを見出した。

新技術の特徴

・病態解明に大きく寄与するモデルである
・非ヒト動物脳内で異種移植腫瘍を形成する能力を有し、一部はIn vitroでの長期培養が可能な細胞株である

想定される用途

・抗腫瘍効果を有する新規治療薬の開発
・新規治療法の開発
・リキッドバイオプシーの新規方法開発

  • 13:30~13:55
  • 創薬

6)血管障害を伴う疾患の再生医療基盤技術

発表資料

名古屋市立大学 大学院薬学研究科 臨床薬学分野 講師 坡下 真大

https://www.ncu-rinsyo.jp

新技術の概要

ヒトiPS細胞から、セルソーターなどを使わない非常に簡便な方法で、純度の高い血管内皮前駆細胞(EPC)を作製することに成功した。また、このEPCを自己増殖させる低分子化合物についても発見し、さらには異種由来成分不含条件下で作製する方法も確立した。

従来技術・競合技術との比較

これまでに開発されてきたiPS細胞から血管内皮細胞を構築する方法においては、セルソーターや継代を数回繰り返すことで純度を上げる煩雑な方法がとられており、また自己増殖させる化合物も見つかっていない。

新技術の特徴

・非常に簡便な方法でヒトiPS細胞から血管内皮前駆細胞を分化誘導し、純化することが可能
・いくつかの低分子化合物の組み合わせで、血管内皮前駆細胞を自己増殖させることが可能
・異種由来成分不含条件下でヒトiPS細胞から血管内皮前駆細胞を分化誘導することが可能

想定される用途

・創薬研究
・再生医療
・人体の器官を模倣した薬物スクリーニングモデル

  • 14:00~14:25
  • 創薬

7)増殖抑制と薬剤抵抗性改善作用をもつ大腸がん治療薬

発表資料

岐阜薬科大学 薬学部 生命薬学大講座生化学研究室 教授 五十里 彰

https://www.gifu-pu.ac.jp/lab/seika/

新技術の概要

生体内でがん細胞は生存に有利な環境を形成する。我々は大腸がん組織に細胞間接着分子のクローディン-14が高発現し、細胞増殖と凝集塊のバリア形成に寄与することを見出した。本発明ではクローディン-14の発現を低下させる薬剤を同定し、細胞増殖・遊走の阻害作用と抗がん剤抵抗性改善作用を実証した。

従来技術・競合技術との比較

抗がん剤治療における治療抵抗性の原因として、薬物排出ポンプの誘導、代謝酵素の誘導などが報告されているが、効果的な治療抵抗性改善薬は未開発である。また、種々クローディン抗体が開発されているが、本発明はクローディン-14への結合、発現抑制、抗がん作用が実証された世界初の低分子化合物である。

新技術の特徴

・胆汁性胆管炎の治療薬の開発
・カルシウム代謝異常の治療薬の開発

想定される用途

・クローディン-14が高発現するがん細胞に対する増殖・転移の予防薬
・クローディン-14が高発現するがん細胞に対する抗がん剤抵抗性の改善薬
・クローディン-14の発現増加が関与するがん以外の疾患に対する治療薬

  • 14:30~14:55
  • アグリ・バイオ

8)ワクチン製造等に利用可能なウイルス増殖促進技術

発表資料

静岡県立大学 薬学部 薬学科 助教 紅林 佑希

https://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/biochem/intro.html

新技術の概要

本発表技術は、発表者らの行ってきたインフルエンザウイルス感染機構の解析に基づく発見であり、本技術は特定の細胞シグナル阻害物質を添加することでインフルエンザウイルスの増殖を促進させる技術である。ワクチン製造やウイルス研究における培養効率を高め、低コスト化や培養時間の短縮につながることが期待される。

従来技術・競合技術との比較

一般的にワクチン製造を含むウイルスの培養においては、細胞の種類や培地の組成、培養の条件等の検討によりウイルス増殖に最適な条件を求めることが行われている。本発表技術は添加剤によりウイルス増殖を促進させるため、既存の最適化された培養条件に試薬添加でさらなるウイルス増殖の亢進を可能とすることが期待される。

新技術の特徴

・添加剤を加えるのみでウイルスの増殖を促進させることができる。
・添加剤自体は合成委託等で誰でも合成が可能な構造であり、添加剤自体の供給量等による制約はほとんどない。

想定される用途

・ワクチン製造におけるウイルス増殖促進剤
・ウイルス研究におけるウイルス増殖促進試薬

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〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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