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ものづくり技術 新技術説明会 ~中国地域公設試~【オンライン開催】

日時:2021年11月30日(火) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鳥取県産業技術センター、広島県立総合技術研究所、山口県産業技術センター

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 計測

1)光切断法による非接触振動分布測定技術

発表資料 プレゼン動画

鳥取県産業技術センター 電子・有機素材研究所 電子システムグループ 上席研究員 吉田 大一郎

https://tiit.or.jp/

新技術の概要

振動状態の測定対象物の振動分布を非接触で可視化できる技術です。振動分布を可視化することにより、測定対象物の共振箇所を容易に特定できます。振動試験時に試験体の共振箇所を特定するだけでなく、工場内の加工装置の異常振動をモニターするなどの利用が考えられます。

従来技術・競合技術との比較

従来からの非接触振動計測技術には、レーザードップラー振動計(LDV: Laser Doppler Vibromter)などがありますが、それらは一度の計測で1点のみの計測が可能です。本技術では複数分岐したライン状のレーザー光を用いるため、一度に面内の振動振幅分布が計測可能です。

新技術の特徴

・計測分野で用いられている光切断法を振動振幅計測に用いた点
・星の撮影などで用いられる長時間露光を用い、高い周波数まで対応した点

想定される用途

・振動試験における共振箇所の特定
・遠隔の工場の加工機等の異常監視

  • 14:00~14:25
  • デバイス・装置

2)50%以上の減農薬の実現! LEDの特性を活用したエコ栽培技術

発表資料 プレゼン動画

広島県立総合技術研究所 農業技術センター 次長 石倉 聡

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/30/

新技術の概要

持続可能な農業生産を目指す取組とこれに伴う農薬削減の動きは今や世界潮流となりつつある。農業と工業の領域横断的な融合により新開発したエコ栽培技術は、LEDの特性を最大限活用することで「害虫の飛来なし」「農作物に光害なし」「ヒトに不快感なし」の3つを同時に実現するとともに50%以上の減農薬を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来技術の「黄色連続光」で夜間照明すると、たとえ防除対象害虫(ヤガ類)は防げても、光に敏感な農作物(ホウレンソウ等)には悪影響を及ぼした。新技術の「黄色点滅光」では、あらゆる農作物に悪影響を及ぼすことなく適用可能で、優れた防除効果を発揮するとともにランニングコストも従来の1/5~1/3に低減可能。

新技術の特徴

・農薬が効きにくい害虫(ヤガ類)に対する有効な防除技術として適用することで農薬使用量の50%以上の削減を実現
・LEDの特性を最大限活用した点滅光を採用することで優れた害虫防除効果と低ランニングコストを高いレベルで両立
・あらゆる農作物に対してその生育・品質に悪影響(光害)を及ぼすことなく適用可能

想定される用途

・害虫防除用の照明技術(観光資源としての用途を含む)
・国内外で推進されている様々な農作物の減農薬栽培及び有機栽培における支援技術
・国内外における持続可能な農業生産と農産物の輸出入拡大のための支援ツール

  • 14:30~14:55
  • 情報

3)種子の画像情報から花の形状(ストックの八重咲き)を判定

発表資料 プレゼン動画

広島県立総合技術研究所 農業技術センター 栽培技術研究部 研究員 時安 美奈

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/30/

新技術の概要

切り花や鉢花として親しまれているストックは、同一品種でも遺伝的に八重咲きと一重咲きの2種類の個体がほぼ50%ずつ出現する。本技術は、種子(タネ)のデジタルカラー画像から色などの特徴量のわずかな違いを解析することで、八重咲きと一重咲きの鑑別を可能とした。

従来技術・競合技術との比較

生産現場では、小さな苗の段階で目視により八重咲きと一重咲きとを判断し、商品価値の高い八重咲きを残す作業(八重鑑別)が行われているが、手作業で非効率であり、作業者の熟練が求められる。対して開発技術は、この作業をタネの段階で自動化し、大幅な省力化を実現する。

新技術の特徴

・デジタルカラー画像だけで判別が可能であり、特殊な装置は不要
・タネの段階で従来の八重鑑別と同等以上の精度を実現
・幅広い品種に対応

想定される用途

・種子選別機の開発・製造
・鑑別済み種子の生産・販売

  • 15:00~15:25
  • 材料

4)シラン還元法による金属ナノ粒子の量産合成技術の開発

発表資料 プレゼン動画

山口県産業技術センター 企業支援部 環境技術グループ グループリーダー 岩田 在博

https://www.iti-yamaguchi.or.jp/group/005/index.html

新技術の概要

金属イオンを還元して金属ナノ粒子を合成する工程において、還元剤としてトリエチルシランなどのヒドロシランを使うことを特徴とする。還元反応による発熱が少ないため、高濃度の条件でも比較的温和に銀ナノ粒子分散液を得ることができる。

従来技術・競合技術との比較

金属ナノ粒子は、これまで希薄な金属イオン溶液を還元して合成されていたため、バルクの金属と比較すると高価であるという問題があった。本技術では、還元剤にヒドロシランを使うことで、従来の方法と比較して銀イオンの濃度が1500倍以上と非常に高濃度の条件で金属ナノ粒子を合成できる。

新技術の特徴

・還元剤にトリエチルシランなどのヒドロシランを使う。
・銀ナノ粒子分散液を高濃度で合成できる。
・特殊な反応装置を必要としない。

想定される用途

・金属ナノ粒子分散液を利用した導電性ペースト
・反応触媒
・吸着剤

関連情報

・サンプルあり

  • 15:30~15:55
  • 医療・福祉

5)睡眠時の簡易呼吸モニタリングシステムの開発

発表資料 プレゼン動画

山口県産業技術センター 企業支援部 副部長 松本 佳昭

https://www.iti-yamaguchi.or.jp//

新技術の概要

無呼吸症候群の多くは閉塞性のため胸や身体の揺動を監視する間接的検知方法では無呼吸を正確に監視できない。そこで、中高年に聞こえにくい10~15kHz程度の高周波音を発するサイレントホイッスルを鼻部に装着することで、呼吸による空気の流れを音として発生させ、就寝中の呼吸状態を非拘束に監視するシステムに関する。

従来技術・競合技術との比較

10~15kHzの高周波音を発生させることで、周囲の雑音との識別も容易で、しかも呼吸による空気の流れを直接モニタリングできる。従来、呼吸に起因する空気の流れを直接検知するためには、専用のセンサデバイスを身体に装着する必要であった。本提案手法では、専用の電子デバイスを開発する必要がなく、ホイッスルに相当する呼気音発生器を装着するだけでよいため、簡便で安価にモニタリングすることができる。

新技術の特徴

・呼吸に由来する空気の流れを監視するため、無呼吸を正確に監視できる
・モニタリングするための専用のデバイス等を開発する必要がない。
・呼気音発生器とスマートフォンで手軽にセルフスクリーニングできる。

想定される用途

・無呼吸症候群のセルフスクリーニンググッズ

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鳥取県産業技術センター 企画・連携推進部
TEL:0857-38-6200
Mail:tiitkikaku アットマークtiit.or.jp

広島県立総合技術研究所 企画部
TEL:082-223-1200
Mail:sgkkikaku アットマークpref.hiroshima.lg.jp

山口県産業技術センター 経営企画室
TEL:0836-53-5051
Mail:info アットマークiti-yamaguchi.or.jp

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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