芝浦工業大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2021年09月07日(火) 13:25~15:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、芝浦工業大学
発表内容一覧
発表内容詳細
- エネルギー
芝浦工業大学 工学部 応用化学科 教授 野村 幹弘
新技術の概要
ゼオライト膜に、各種置換基を導入する技術を開発した。導入する置換基性質により、ゼオライトの分子ふるい性、吸着特性を微細に制御することが出来る。その結果、二酸化炭素、炭化水素などガス分離膜としての利用可能性が大きくなった。
従来技術・競合技術との比較
ゼオライトは、分子ふるい性能や特殊な吸着性などをもち、分離膜素材として注目されている。しかし、工業的な利用が検討されているゼオライト膜は数種と非常に少ない。本技術では、開発済みのゼオライト膜の透過性能を微細に制御できるため、応用範囲を飛躍的に拡大できる。
【新技術の特徴】
新技術の特徴
・センサー表面処理
・吸着材改質
・触媒改質
想定される用途
・二酸化炭素分離膜
・炭化水素分離膜
・廃液処理膜
- デバイス・装置
芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 田邉 匡生
新技術の概要
プラスチックの種類によりテラヘルツ光源の反射率、透過率、吸収率が違う。この違いを活用してプラスチックを選別する。
従来技術・競合技術との比較
従来はテラヘルツ光の、透過率・反射率を用いてリサイクル対象のプラスチックを識別してきた。しかしこの方法ではプラスチックが水に塗れていたり、劣化していた場合も考慮し膨大なデータベースを持つ必要があった。
新技術の特徴
・選別対象のプラスチックに合わせて周波数を選択する。
・透過光の変化率を使うことにより最少のデータベースで対応する。
想定される用途
・プラスチックの選別現場
・プラスチック窓の劣化診断
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- 材料
芝浦工業大学 工学部 材料工学科 教授 湯本 敦史
http://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/engineering/materials/lab/atsushi_yumoto.html
新技術の概要
超音速フリージェットPVDは、ガス中蒸発により生成させたナノ粒子を、5km/s以上の超音速ガス流により加速させ、基板にナノ粒子を堆積させることで膜を形成する新規成膜技術である。本法は高い成膜速度で厚膜の形成が可能で有り、優れた膜特性を発現する。本法の成膜原理と実用化に向けた可能性について紹介する。
従来技術・競合技術との比較
真空蒸着やスパッタリング法などの従来のPVD技術と比べ高い成膜速度で膜形成させることが可能で有り、室温近傍の低温環境下で欠陥の無い高品質ナノ結晶膜を成膜することが可能である。また、ノズルを用いたスキャニングデポジションであるため任意の場所に、必要な形状の皮膜を、膜厚を制御して形成させることができる。
新技術の特徴
・ナノ結晶厚膜
・高い成膜速度
・パターン成膜
想定される用途
・全固体電池
・磁性材料
・パワー半導体
- エネルギー
芝浦工業大学 工学部 材料工学科 教授 苗 蕾
新技術の概要
本研究では、有限要素シミュレーションを用いて、実用化のための糸口となる要素を見つけ出し、最適なw-TEGを設計しました。超低熱伝導率(0.03W/mK)のメラミンスポンジを封止材として用いることで、冷却用ヒートシンクを使わず、優れた曲げ耐久性、軽量性、通気性、低コスト性を実現した新しいπ型w-TEGを作製しました。
従来技術・競合技術との比較
熱電材料の発電効率が悪いこと、着用時の温度差が小さいこと、重いこと、柔軟性が必要であることなどが、w-TEGの応用を妨げています。また、従来の数値解析に基づく構造設計では、強制冷却を用いたため、横方向の熱伝達が無視されていました。
新技術の特徴
・計算機シミュレーションによる熱電対の形状と充填率の設計及びメラミンスポンジの断熱効果で温度差の安定維持を実現
・5K温度差で静止時7μW/㎠、歩行時(風速1m/s)29μW/㎠の出力密度を実現
・面積:3.61㎠、 厚み:5mm、重さ:1.75g、曲げ張力:0.03N、コスト:6.5US$
想定される用途
・IOH用の自立電源
・電子冷却システム
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- デバイス・装置
芝浦工業大学 工学部 電気工学科 教授 吉見 卓
http://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/engineering/electrical/lab/takashi_yoshimi.html
新技術の概要
施工現場における監視カメラの映像に対して、テンプレートマッチングと深層学習をベースとした画像処理により重機を認識し、カメラを自動追従させる技術。無人化施工におけるカメラ操縦者作業の自動化を可能とする。
従来技術・競合技術との比較
テンプレートマッチングと深層学習を組み合わせた画像処理を行うことで、重機を従来よりロバストに認識可能とすることができる。
新技術の特徴
・屋外において、天候や時間帯などの環境の変化にロバストな対象物認識追従が可能。
・対象物の姿勢が変化し、見た目が劇的に変化しても、認識追従が可能。
・対象物とカメラとの距離が変化し、画面に映る対象物のサイズが大きく変化しても、認識追従が可能。
想定される用途
・屋外環境において動き回る機械装置の自動認識
・屋外環境において自動認識した機械装置のカメラによる自動追従
関連情報
・展示品あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
芝浦工業大学 研究推進室 研究企画課
TEL:03-5859-7180
Mail:sangaku ow.shibaura-it.ac..jp
URL:https://www.shibaura-it.ac.jp/research/
新技術説明会について
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
Mail:scettjst.go.jp