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鳥取大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2022年03月08日(火) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鳥取大学

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 製造技術

1)アクティブな微小振動で対象を見分けるロボットハンド

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 工学部 機械物理系学科 講師 中谷 真太朗

http://www.mech.tottori-u.ac.jp/crlab/

新技術の概要

2本指のロボットハンドが物体を把持します。片方の指には加速度センサ、もう片方の指には圧電アクチュエータが取り付けられており、把持中に物体の振動伝達特性の計測と機械学習を利用した物体識別を行います。

従来技術・競合技術との比較

通常、ロボットハンドにおける物体認識はカメラや圧力センサを利用します。カメラは把持物体の見た目が異なる必要があり、圧力センサは把持物体の柔らかさに応じてセンサを変更する必要があります。本技術は圧電アクチュエータを様々な周波数で微小振動させ,把持物体の見た目や柔らかさによらない多様な識別を可能とします。

新技術の特徴

・持つだけで生卵とゆで卵を区別できる
・柔らかいもの(アスカーC1)から硬いもの(ショアA90以上)まで対応
・時間による構造変化も検出可能

想定される用途

・多品種少量生産における自動化のさらなる促進
・農業・水産等の分野における自動仕分け機能の高度化
・製造現場におけるロボットハンドに対する不良品検出機能の付加

関連情報

・デモあり

  • 14:00~14:25
  • 創薬

2)経口投与による新規薬剤の育毛・養毛効果

発表資料

鳥取大学 医学部 医学科・病理 准教授 加藤 雅子

https://www.med.tottori-u.ac.jp/pathology/toppage.html

新技術の概要

キサンチン酸化還元酵素阻害剤の経口投与により、老齢から若年のマウスの被毛をつやつや・いきいきと保つ効果が認められた。薬剤投与群は対照群と比較して毛包の数が保たれていることが確認された。当該薬剤は既存治療薬であり、安全性は確認されている。男女に使用でき、副作用の少ない育毛剤が提供される。

従来技術・競合技術との比較

発毛剤・脱毛症治療薬ミノキシジルは血管拡張剤として毛根の血流を増加させ毛根への栄養補給効果を謳っているが、血管拡張の副作用のため外用薬で使用される。また同様の治療薬フィナステリドは5α-レダクターゼを阻害する抗アンドロゲン薬の内服薬で男性のみ適応である。対して本剤は男女を問わず経口投与を可能とした。

新技術の特徴

・この育毛剤は医薬品である
・従来の育毛剤と作用機序が全く異なる
・男性にも女性にも適用できる

想定される用途

・育毛剤・養毛剤
・加齢による脱毛予防
・女性型脱毛・男性型脱毛予防

  • 14:30~14:55
  • 創薬

3)ペプチドによる微小管の構造安定化への基盤技術の開発

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 工学部 化学バイオ系学科 准教授 稲葉 央

http://www.chem.tottori-u.ac.jp/~matsuura/

新技術の概要

細胞骨格の一種である微小管は細胞の形状・運動・分裂などの生命の根幹に重要な役割を果たしている。本研究では、独自に開発した微小管内部に結合するペプチドを用いて微小管の構造を安定化する技術について紹介する。

従来技術・競合技術との比較

微小管を安定化する薬剤としてタキソール(パクリタキセル)が広く知られているが、低い水溶性や複雑な構造による拡張性の低さが課題であった。本技術はペプチドやペプチドを融合したタンパク質に基づくため、高い水溶性に加え、配列を変えて微小管安定化能を改変できる可能性がある。

新技術の特徴

・ペプチドおよびペプチド融合タンパク質による微小管安定化
・高い水溶性、設計性

想定される用途

・抗がん剤
・医薬品

関連情報

・サンプルあり

  • 15:00~15:25
  • 計測

4)全方位飛砂量計測システムの開発

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 乾燥地研究センター 環境保全部門 特命助教 劉 佳啓

http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/staff103/

新技術の概要

飛砂現象を適切に制御するためには、地表面における飛砂の運動特性を詳細に検出する必要がある。本発明では、高精度の超音波センサーに使用されている圧電振動子を用いた飛砂計測システムを試作、開発した。特に鉛直方向の飛砂量を全方位で計測が可能な小型・軽量化の飛砂測定システムの実現に至った。

従来技術・競合技術との比較

本発明により提案する多点飛砂計は、従来の提案技術に比べて、野外観測における飛砂の発生方位と高さ毎の飛砂量を同時に測定できる。さらに、小型・軽量化を実現できたことに新規性がある。

新技術の特徴

・直径0.65 mのコーン型共振子装着で任意の風速条件で飛砂粒子数を高精度測定可能
・ポテンショメータとスリップリングの連動で風向記録の確保と外部電源供給可能な設計
・野外観測や風洞実験も利用できる小型・軽量の汎用的測定システム

想定される用途

・砂漠化要因の「土地の受食性」を、現地で土地劣化監視に特化した砂漠化計測システムとして利用
・風食状況の予測、適切な飛砂防止対策構築に向け、飛砂の舞い上がり過程のデータ収集システムとして利用
・各地の砂丘で、道路などへの飛砂侵入を解決する砂防構造物(堆砂垣・防砂林)の有効性評価装置として利用

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 15:30~15:55
  • 情報

5)記載必要項目の抽出と文章作成支援

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 大学院工学研究科 情報エレクトロニクス専攻 教授 村田 真樹

http://unicorn.ike.tottori-u.ac.jp/murata/index-j.html

新技術の概要

情報抽出と頻度情報を利用して、文書群において記載必要項目を好適に検出できる技術を構築した。辞書に基づく方法で、数種類の記載必要項目の欠如を0.6から0.8の精度で検出できることを示した。本技術は情報の整理にも利用できる。

従来技術・競合技術との比較

誤字の修正・適切な語の選択、語順の修正、語と語の係り受けの誤りおよび複雑性の修正に関する従来技術は多数あるが、必要項目の記載が欠如した文章の改善に資する研究はあまりなされていない。項目を事前に指定せずに情報を表に整理する研究はあまりなされていない。

新技術の特徴

・文書群の情報を表に整理できる。
・記載必要項目の検出、記載必要項目の記載の欠如した文章を検出できる。
・文書群において記載必要項目の内容・欠如を一覧できる表を示し、文書作成を支援できる。

想定される用途

・文書群の情報を表に整理できるシステム
・記載必要項目の検出、記載必要項目の記載の欠如した文章を検出するシステム
・文書群において記載必要項目の内容・欠如を一覧できる表を示す文書作成支援システム

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鳥取大学 研究推進機構
TEL:0857-31-5546
Mail:sangakucd アットマークml.cjrd.tottori-u.ac.jp
URL:https://orip.tottori-u.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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