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東京農工大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2021年09月16日(木) 13:30~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構 東京農工大学

発表内容詳細

  • 情報

1)少ないデータで安全なIoTを実現する技術

発表資料

東京農工大学 大学院 工学研究院 先端情報科学部門 准教授 中山 悠

https://web.tuat.ac.jp/~yu-nakayama/

新技術の概要

要求条件に応じてなるべく少ないデータを用い、低コストで安心安全なIoTを実現する技術を開発しています。具体的には、深層学習による誤りに強いデータ符号化、最小データでモニタ精度を保証する技術、LEDとカメラを用いたセキュアな可視光通信技術などについてご紹介します。

従来技術・競合技術との比較

昨今のトレンドである大量データの収集・処理では、設備コストや消費電力の増大や、ユーザのデータ収集への抵抗感などが課題になります。本技術は、データ処理と通信との融合的なアプローチにより、この課題を解決に導くものです。

新技術の特徴

・深層学習による誤りに強いデータ圧縮転送
・モニタ精度を保証するデータ間引き技術
・LEDとカメラを用いたセキュアな可視光通信

想定される用途

・水中など極限環境でのデータ転送
・カメラやセンサを用いた遠隔モニタリング
・可視光チャネルを利用したデバイス認証

  • 医療・福祉

2)高次脳機能障害患者のリハビリテーションを促進・支援するヒューマンインタフェース

発表資料

東京農工大学 大学院工学研究院 先端情報科学部門 教授 近藤 敏之

https://www.livingsyslab.org

新技術の概要

没入型VRとウェアラブルセンサを組み合わせて1人称視点から仮想身体を操作できるシステムを開発し、幻肢痛の治療や片麻痺患者の運動リハビリテーションに応用しています。また、片麻痺患者の日常生活下における麻痺側手指の使用量を定量評価するために、無拘束で指運動を計測するウェアラブルセンサを開発しています。

従来技術・競合技術との比較

VRリハビリテーション装置では、前腕の回内・回外動作を再現することで、仮想身体への没入度を高める手法を提案した。ウェアラブル手指運動計測装置では、日常生活下でも長時間自然に装着し続けられることを考えて指輪型のデバイスを考案した。

新技術の特徴

・日常生活下の手指使用量を無拘束に長時間計測・記録することでリハビリテーション介入の効果を定量評価できる
・幻肢痛患者のミラーセラピーにおけるテレスコーピング現象(幻肢が伸長/短縮するように認知される問題)に対応できる

想定される用途

・回復期リハビリテーション病院における患者の運動機能評価
・幻肢痛治療介入(ミラーセラピー)
・エクサゲーム(体を動かして遊ぶビデオゲーム)

  • 計測

3)物体に取り付けて歪み計測ができる光ファイバ触覚システム

発表資料

東京農工大学 大学院 工学研究院 先端電気電子部門 准教授 田中 洋介

http://web.tuat.ac.jp/~ytanalab/

新技術の概要

光ファイバ上の任意の一箇所または複数箇所に加わる引っ張り歪みについて、その大きさと位置を同時に計測する「光ファイバ型引っ張り歪み触覚」、および光ファイバがどの方向にどれだけ曲がっているかを計測する「光ファイバ型曲げ触覚」を紹介します。光ファイバは細径、軽量、柔軟なため様々な物体に取り付けて利用できます。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では、高速計測や測定系の簡素化を高精度計測と両立することが困難でした。新技術の光ファイバ型引っ張り歪み触覚は、複数の周波数からなる光を用いることでこれらの両立に成功しました。また、光ファイバ型曲げ触覚は受光素子の非線形応答を利用することで、よりシンプルな構成で3次元方向の曲げ計測ができます。

新技術の特徴

・高精度計測が簡素な受信信号処理系で実現する。
・計測に際し、複雑な調整を必要としない。
・光通信用に量産されているデバイスで構築可能。

想定される用途

・橋梁、トンネル、ビル、航空機のような大型構造物の状態監視
・製造現場や医療ロボットで用いるロボットアームの触覚用途
・カテーテル等医療用器具の曲げや引っ張り歪みの計測

  • 環境

4)多様多種な微生物への生体分子の導入は膜透過性ペプチドが有効!

発表資料

東京農工大学 大学院 工学研究院 生命機能科学部門 准教授 モリ テツシ

http://web.tuat.ac.jp/~moritets/index.html

新技術の概要

環境から新たに分離された有用性微生物を効率的応用するには、有効的な生体分子導入技術が求められているが、微生物種においてはその導入技術の確立が困難である。本技術は多様多種な微生物に生体分子を簡便かつ高効率に輸送できる、新規膜透過性ペプチドを開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来、生体分子を細胞内に導入するには、煩雑な最適化行程、低効率そして限定された細菌種のみに利用可能が課題となっている。本技術は膜透過性ペプチドの性質を活かし・改良することで、これらの技術より簡便かつ迅速にそして多様多種な微生物に生体分子を導入できる技術を開発した。

新技術の特徴

・従来手法より簡便かつ迅速に生体分子を導入可能
・多様多種な微生物、新規分離した微生物に対しても利用可能

想定される用途

・芽胞の検出
・新規微生物への効率的な生体分子の導入

  • アグリ・バイオ

5)バイオマイクロカプセル封入技術

発表資料

東京農工大学 大学院 工学研究院 応用化学部門 教授 村岡 貴博

https://www.muraoka-lab.com

新技術の概要

ウイルスなどのナノ〜サブマイクロメートルサイズ生命体、生体高分子を効率的、能動的に封入するマイクロカプセル作成技術。

従来技術・競合技術との比較

従来の静置水和法などによるベシクル作成を利用した封入化に比べて取り込み効率が高い。表面電荷や抗原抗体認識を利用した選択的取込が可能。これらの点が従来技術より優位である。

新技術の特徴

・ウイルスや生体高分子を活性なまま捕獲、封入することが可能
・封入することで感染性の抑制と保存が可能
・容易にマイクロカプセルを分解し、取込物を活性な状態で再回収することが可能

想定される用途

・体内など夾雑環境への生体高分子(ファージなど)の輸送
・感染性微生物・ウイルス、毒性蛋白質検体の活性なままでの非感染状態での保存
・凝集性の高い物質のマイクロカプセル封入による分散化

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

東京農工大学 先端産学連携研究推進センター
TEL:042-388-7550
Mail:suishin アットマークml.tuat.ac.jp
URL:https://www.rd.tuat.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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