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北東北三大学~計測・材料~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年03月14日(火) 10:00~14:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、
     岩手大学、弘前大学、秋田大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 材料

1)正方晶の鉄コバルトを主成分とする永久磁石の創成

発表資料

秋田大学 大学院理工学研究科 物質科学専攻 材料理工学コース 准教授 長谷川 崇

新技術の概要

正方晶(bct)の鉄コバルト(FeCo)を主成分とする新規な永久磁石の創成を目指した研究です。一般的には軟磁性材料として知られる立方晶(bcc)のFeCo合金の結晶構造を正方晶(bct)化して硬磁性材料に変化させようとする研究です。本特許技術は結晶構造をbct化する技術であり、硬磁性化は今後の課題です。

従来技術・競合技術との比較

現在の世界最強の商用磁石はネオジム磁石であり、磁石性能の指標として最も一般的に用いられるBHmax値は、理論最大で約500 kJ/m^3です。それに対して本技術の正方晶FeCoは、理想的な組織制御ができた場合には、BHmax値はネオジウム磁石の約2倍が見込まれます。

新技術の特徴

・強力磁石
・レアアースフリー
・高キュリー温度

想定される用途

・モーター
・磁気記録媒体
・磁気センサー

  • 10:30~10:55
  • 材料

2)固い表面にある微小な傷とうねり凹凸を簡単に検出できる触覚メタマテリアル

発表資料 プレゼン動画

弘前大学 大学院理工学研究科 機械科学科・機械科学コース 助教 竹囲 年延

https://www.st.hirosaki-u.ac.jp/takei/

新技術の概要

指と金属でできた工業製品の表面の間に介在させてなぞるだけで、その表面にある傷やうねり凹凸のなぞり触感を増幅させることができる。また、このデバイスは電気およびアクチュエータはいらない。

従来技術・競合技術との比較

金属でできた工業製品の表面にある傷や凹凸を検出するために従来は視覚と触覚が使われている。触覚の感度をあげるために従来ではトレーニングを受けた職人が軍手を使用していた。軍手は微小なうねり凹凸を検出できるが、微小な傷を見つけることは容易でない。また、訓練をうけていない人間には十分な触感の増幅効果は得られなかった。それに対して、本発明は、訓練を受けていない人間でも大きな触感の増幅効果が得られ、微小なうねり凹凸と傷についても増幅することができる。

新技術の特徴

・表面にある微小な凹凸と傷のなぞり触感を増幅する

想定される用途

・表面の凹凸や傷の検査

関連情報

・デモあり

  • 11:00~11:25
  • 材料

3)高効率充放電を実現する新規のリチウム空気二次電池用電解液

発表資料 プレゼン動画

岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 化学コース  教授 竹口 竜弥

http://www.chem.iwate-u.ac.jp/labo_web/inorg_electro/top.html

新技術の概要

次世代蓄電池の一つとして期待されるリチウム空気二次電池に使用する電解質に関するものです。
電解質として有望視される無機系レドックスメディエーター(以下RM)は、イオン液体への溶解が困難でしたが、RMを錯イオン化しイオン液体への溶解性を向上させることができました。本技術により、有機溶媒系電解質と同様に充電過電圧が劇的に低減し、エネルギー効率の向上を達成することが可能です。

従来技術・競合技術との比較

リチウム空気⼆次電池⽤電解液材料として、難揮発性、難燃性等の特異な性質からイオン液体(IL)が注目されていますが、充電時過電圧を下げる効⼒を持つレドックスメディエーター(RM)能を持つLi塩はILに溶解しにくく、充電過電圧が⾼いという課題があります。
本技術は、Li塩に有機溶媒を配位させて錯体化し、溶解し易い改質RMLi塩を調整しました。充電時過電圧抑制効果を持つ、新規のリチウム空気⼆次電池⽤RM含有IL電解液です。

新技術の特徴

・イオン液体(ILガラス基…)に溶解しづらいRM能を持つLi塩に有機溶媒を配位させることで錯体化
・溶解しやすい改質改質RMLi塩を調整し充電時過電圧抑制効果
・RM含有IL電解液による⾼効率を実現

想定される用途

・次世代⼤容量蓄電デバイス ①⾃動⾞・輸送機器⽤(⼤容量×移動型)
・次世代⼤容量蓄電デバイス ②分散エネルギーシステム・定置⽤(⼤〜超大容量×定置型)
・次世代⼤容量蓄電デバイス ③モバイル機器用(小容量×移動型)

関連情報

・サンプルあり

  • 11:30~11:55
  • 材料

4)優れた力学特性を有する超軽量マグネシウム合金

発表資料 プレゼン動画

弘前大学 大学院理工学研究科 機械科学科・機械科学コース 准教授 峯田 才寛

https://hue2.jm.hirosaki-u.ac.jp/html/200000553_ja.html

新技術の概要

本技術では、実用構造用金属材料中で最も密度の小さいMg-Li基合金の力学特性を改善した。Liを適量添加することで、汎用Mg合金を超える軽量化を達成した。また、加工と熱処理を組み合わせた微細組織制御により、本合金は高い強度と加工性を両立することに成功した。

従来技術・競合技術との比較

室温において汎用Mg合金はわずかな変形でも破壊に至るのに対し、本合金は99%の冷間圧延を施しても破壊に至らない加工性を有している。また、Mg合金やAl合金といった他の軽金属材料に匹敵する強度を有している。その一方で、密度はAl合金の約0.5倍、Mg合金の0.8倍程度であり、軽量性に優れている。

新技術の特徴

・従来の軽金属材料よりも更に低密度
・汎用Mg合金を超える変形能
・超々ジュラルミンを超える比強度

想定される用途

・自動車・航空宇宙機器用材料
・生体インプラント材料
・PC筐体用材料

  • 13:00~13:25
  • 計測

5)ヒト血清アルブミンの酸化修飾を活用した放射線の線量評価

発表資料 プレゼン動画

弘前大学 大学院保健学研究科 放射線技術科学領域 特任教授 柏倉 幾郎

https://personal.hs.hirosaki-u.ac.jp/kashiwakura/

新技術の概要

インドネシアの高線量自然放射線地域(33~64 mSv/年,平均≒50 mSv/年)住民血液の解析から、線量依存的に血清アルブミンの酸化修飾が認められることを見出した。この発見は、これまで困難とされてきた100 mSv以下の生体応答を評価可能とする新たな生物学的線量評価の可能性を示唆している。

従来技術・競合技術との比較

放射線事故や原子力災害時での被災者の多くは線量計などを装着していないことが想定され、生体試料を用いた「生物学的線量評価」が必要不可欠である。現在リンパ球による「染色体異常解析」は最も信頼性の高い国際標準法であるが、この解析には高い専門性と数日の時間を要し、多数検体解析は困難であり、0.5 Gy以下の低線量域の評価には不向きである。

新技術の特徴

・放射線ばく露に特異的な血清アルブミンの酸化修飾ペプチドの存在
・これまで困難とされた100 mSv以下の低線量被ばくを検出可能(低線量バイオマーカー)
・新たなハイスループットな生物学的線量評価法の可能性

想定される用途

・生物学的線量評価における被ばくマーカー(特に100 mSv以下の被ばくの把握)
・強い酸化ストレスに曝された個体の評価・診断への活用
・放射線の生体応用を活用した新たな線量計の開発

  • 13:30~13:55
  • 計測

6)魚介類の鮮度判定用画像解析アプリ

発表資料

岩手大学 理工学部 システム創成工学科 知能メディア情報コース 助教 盧 忻

https://www.se.iwate-u.ac.jp/teacher/lu-xin/

新技術の概要

本アプリは、分析に時間を要する従来の化学的鮮度判定法と異なり、予め特定の魚介類の鮮度と画像撮影情報を基にDBを構築し、当該特定の魚介類の鮮度をその場での撮影画像からAIで鮮度判定が可能です。
これにより産地・消費地の卸売市場や輸送中の魚介類商品の鮮度の簡便な判定ができ、ブランド化・高品質化に貢献できます。

従来技術・競合技術との比較

従来の「官能評価」の指標である外観、匂い、色等では評価時の個人差が大きい。また、「生化学分析」(ATP関連化合物の組成値のA.E.C値、k値、pH値等)では専門知識が必要であり、分析に時間がかかり、その場での鮮度判定が困難です。本アプリはそのような現場での課題を解決します。

新技術の特徴

・魚介類の鮮度変化に対する生化学的指標
・魚介類の死後変化に対する画像
・画像分析・深層学習技術

想定される用途

・魚介類の生産、輸送、販売時の信頼性担保のための鮮度判定
・魚介類の貯蔵条件の自動調節システム
・寿司店、スーパー等での魚介類商品の自動鮮度判定による廃棄商品の削減

関連情報

・デモあり

  • 14:00~14:25
  • 計測

7)時刻同期した人感センサによるプレフレイル予察システム

発表資料 プレゼン動画

秋田大学 大学院理工学研究科 数理・電気電子情報学専攻 人間情報工学コース 助教 内海 富博

http://tenju.ie.akita-u.ac.jp/

新技術の概要

インターネット上の時刻サーバと同期した小型の人感センサモジュールを用いることにより、無線の混信や処理遅延の影響を回避してセンサ間の時刻を同期することができる。このことにより、センサ間を歩行する高齢者の歩行速度が測定可能となり、継続的に歩行速度の変化を測定することで、プレフレイル(前虚弱)を推定する。

従来技術・競合技術との比較

従来の歩行速度測定では、手動測定や測定デバイス操作のための第三者が必要であり、さらにデバイス設置のため、ある程度広いスペースが必要である。身体活動量の測定では装着型のデバイスが多く、常時着用することは高齢者にとって負担となる。本技術では、小型の非接触型人感センサを使うことで、高齢者が自宅で日常生活を送るだけで計測が可能となる。

新技術の特徴

・時刻同期型人感センサによるセンサネットワーク
・非接触型の歩行速度計測
・非接触型の身体活動量計測

想定される用途

・屋内における高齢者の歩行速度の経時変化測定
・人感センサの検知回数と時系列データを用いた屋内における高齢者の行動範囲やパターンの推定
・見守りシステム

  • 14:30~14:55
  • 計測

8)細胞質受容体の細胞核移行検出・シグナル強度定量検出ライブカメラシステム

発表資料 プレゼン動画

岩手大学 理工学部 化学・生命理工学科 生命コース 教授 福田 智一

http://web.cc.iwate-u.ac.jp/~tomof009/cell_and_gene/Welcome.html

新技術の概要

細胞内の受容体とその抗体との反応を画像的に可視化し、細胞内の核移行を定量的に検出する。細胞の核内と細胞質の両方に存在する蛍光標識された分子の量を画像から測定することで核移行の状態を定量的に画像から判定する。本技術により核移行という生命現象を生きた細胞状態で連続的かつ定量的なデータの取得を可能にした。

従来技術・競合技術との比較

従来の細胞画像解析システムでは、特定した細胞の種類を認識可能なものや、細胞核の構造体を解析するためのイメージングシステムがあるが、本技術のように生きている細胞核を追跡するとともに定量的なライブイメージング解析を行うシステムは少ない。

新技術の特徴

・生きた細胞での核移行のライブイメージング
・低コストで定量化可能な自動ライブイメージングシステム
・利用者の操作熟練度に依存しない簡便な定量化イメージングシステム

想定される用途

・効率的に細胞核と細胞質それぞれのシグナル強度の時間的変化をライブイメージングで取得が可能
・大量の低分子化合物ライブラリーを用いて、特定の分子の核移行を阻害する化合物の開発が可能
・生きた細胞の核移行のスピードを算出し、核移行が遅延もしくは阻害されていることを定量的に検出することが可能

関連情報

・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

岩手大学 研究支援・産学連携センター 知的財産ユニット
TEL:019-621-6494  
Mail:iptt アットマークiwate-u.ac.jp
URL:https://www.ccrd.iwate-u.ac.jp/

弘前大学 研究・イノベーション推進機構 
TEL:0172-39-3178  
Mail:chizai アットマークhirosaki-u.ac.jp
URL:https://www.innovation.hirosaki-u.ac.jp/

秋田大学 産学連携推進機構 知的財産部門
TEL:018-889-3020  
Mail:chizai アットマークjimu.akita-u.ac.jp
URL:https://www.akita-u.ac.jp/crc/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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