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JST研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)③ ~アグリ・バイオ~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2022年12月02日(金) 13:00~14:30

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構

発表内容詳細

  • 13:00~13:05

開会挨拶

科学技術振興機構 産学連携展開部 参事役 星 潤一

  • 13:05~13:30
  • アグリ・バイオ

1)タンパク質・化合物を大量に生産する微生物を高速・低コストにスクリーニングする

発表資料 プレゼン動画

金沢工業大学 大学院工学研究科 バイオ・化学専攻 教授 町田 雅之

https://wwwr.kanazawa-it.ac.jp/gbl/description/description_introduction.html

新技術の概要

100 µm程度のアガロース等で作製されたゲルマイクロドロップを用いて、物質生産量が向上した微生物・細胞を迅速・低コストにスクリーニングする方法を開発した。タンパク質、化合物、酵素活性による判別に対応し、10^6個の細胞を数時間以内にスクリーニングすることが可能である(培養時間を除く)。

従来技術・競合技術との比較

簡便、低コスト(数万円程度:機器を除く)、高速(数時間以内:培養時間を除く)であり、タンパク質・化合物のいずれにも対応する。このため、バイオテクノロジー分野全般に汎用に利用可能であり、従来は困難であったスクリーニング方法の一元化が実現される。

新技術の特徴

・微生物・細胞による物質生産および生産性の向上
・微細区画(ゲルマイクロドロップ)によるハイスループットスクリーニング
・汎用で、短時間・低コスト

想定される用途

・タンパク質、抗体などの生産
・代謝物、天然医農薬原料の生産
・酵素の生産

  • 13:35~14:00
  • 創薬

2)細胞個々のタンパク質発現情報をハイスループットに取得する技術

発表資料 プレゼン動画

熊本大学 大学院生命科学研究部 総合医薬科学部門 創薬科学分野 助教 増田 豪

https://ohtsuki-lab.jp/ja/

新技術の概要

プロテオミクスの前処理方法である、微量試料の吸着損失を大幅に抑制する油中液滴法を開発した。本方法を用いることで、1個の細胞で発現している700種類程度のタンパク質を一度に観察できる1細胞プロテオミクス技術を構築した。

従来技術・競合技術との比較

従来法では、試料溶液と容器との接面積が大きくタンパク質およびペプチドの回収率が低い。一方で、基盤技術である油中液滴法は試料溶液の形状が球体になり容器との接面積が小さくなり回収率が飛躍的に向上する。微量試料に適した方法である。

新技術の特徴

・タンパク質の吸着を抑えて前処理可能
・複数の1細胞をパラレルに前処理可能
・セルソーターで分取した細胞に適用できる

想定される用途

・腫瘍細胞の不均一性解析から薬剤の開発
・細胞分化に必須なタンパク質の発見
・希少細胞の発見とタンパク質発現プロファイルの観察

  • 14:05~14:30
  • 創薬

3)環状ペプチドの効率的合成方法

発表資料

北海道大学 大学院薬学研究院 教授 脇本 敏幸

https://www.pharm.hokudai.ac.jp/tennen/

新技術の概要

我々はこれまでに放線菌から新しいペプチド環化酵素を発見し、短鎖環状ペプチドの効率的合成に成功した。本研究では、幅広い種類の短鎖ペプチド基質に適用可能な環化酵素群をもとに、高効率かつ大量合成に適した生体触媒を開発した。本技術は、従来合成ができなかった短鎖環状ペプチドを低コストかつ大量製造を可能にする。

従来技術・競合技術との比較

従来の合成化学的方法によるペプチドの環状化は低収率や大量の廃棄物を生じる点で課題を残している。中でも10残基以下の短鎖環状ペプチドの合成は特に難度が高い。我々は短鎖ペプチドに特化したペプチド環化酵素PBP-type TEを基盤とした生体触媒を開発することで、環境調和性の高い効率的な環状ペプチド供給方法を開発した。

新技術の特徴

・酵素(生体触媒)を用いた環状ペプチド製造方法
・環境調和性の高い効率的な環状ペプチド供給方法

想定される用途

・ペプチド医薬品原料の合成
・ペプチド環化酵素(生体触媒)の供給

関連情報

・サンプルあり

  • アグリ・バイオ

4)【発表中止】抗体技術による微生物の迅速検査

北九州市立大学 国際環境工学部 環境生命工学科 教授 礒田 隆聡

https://isoken.work/

新技術の概要

我が国では2020年より、食品事業者に対し国際衛生基準HACCPに準じた食品管理が義務化された。現状の検査は試料を24h培養し菌数をカウントする方法であり時間とコストがかかる。本技術は培養工程が不用のため1.5hで検査が終了する。また携帯型センサで測定するため、食品加工の現場で検査が可能である。

従来技術・競合技術との比較

コロニーカウント法、PCR法、イムノクロマト法が従来技術であるが、どれも24h以上の培養工程が必要である。一方、本技術は細菌と抗体の反応を利用して、これをセンサ電極で検出する電気化学的方法である。そのため大幅な時間短縮が実現できた。

新技術の特徴

・細菌と抗体の反応を利用して前処理工程を大幅に短縮(24h培養⇒1.5hに)
・手のひらサイズのセンサ測定器で、いつでも、どこでも測定可能(測定10秒)
・測定データは専用サーバーにデータベース化⇒スマートフォンで閲覧

想定される用途

・スーパー、コンビニ、食品加工メーカー
・病院、学校、介護施設、給食施設
・食品流通、ホテル、旅館、大型商業施設

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

科学技術振興機構 産学連携展開部 研究支援グループ
TEL:03-5214-8994  
Mail:a-step アットマークjst.go.jp
URL:https://www.jst.go.jp/a-step/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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