国士舘大学 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2022年08月09日(火) 13:30~15:25
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、国士舘大学
発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 医療・福祉
国士舘大学 理工学部 理工学科 機械工学系 教授 神野 誠
https://www.kokushikan.ac.jp/faculty/SE/professor/details_116007.html
新技術の概要
腹腔下手術手術支援用ロボットおよびデバイスの鉗子先端部の新たな非干渉関節機構とその機構を適用した手術支援ロボット・デバイスのシステムを考案し、従来の手術機器では困難であった術者の意図する把持力の調整や干渉トルクによる術者の意図しない動作の回避を可能とした。
従来技術・競合技術との比較
従来の腹腔鏡下手術支援用ロボットの鉗子先端機構に比べて大幅な部品点数の削減により、低コスト化と組み立て性の向上を可能とした。さらに、その先端機構を利用したロボット鉗子は、大幅な軽量化とコンパクト化を実現し、さらに姿勢の誘導や把持力の調整などの操作性を向上した。
新技術の特徴
・従来にない新たな発想のロボット手首関節の駆動機構
・ロボットの機構の小型化・軽量化・単純化
想定される用途
・腹腔鏡下手術支援用ロボットのインスツルメント
・腹腔鏡下手術支援用ロボット鉗子
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- 14:00~14:25
- 製造技術
2)管・中空部品の圧縮成形用充填物としての繊維強化氷の利用
発表資料国士舘大学 理工学部 理工学科 機械工学系 教授 大橋 隆弘
https://www.kokushikan.ac.jp/education/researcher/details_107004.html
新技術の概要
本技術は、中空構造部品の新しい成形技術である。パイプなどの中空素材に、短繊維で強化した氷による固体媒体を鉛の代替物として充填し、圧縮成形(側方押出し・鍛造)を行う。
従来技術・競合技術との比較
液体の圧力媒体を用いるTHF(チューブハイドロフォーミング)と比較すると、THFでは主として板厚減少(εn)を拡管(εθ)に転じさせるのに対し、本技術では、子午線ひずみ(εφ)の創出が拡管(εθ)に転じさせる。また、THFは引張場下で進行するが、提案するプロセスは圧縮場下で進行する。また、充填物としての繊維強化氷の採用は、鉛・低融点合金等と異なり安価で環境にやさしい。
新技術の特徴
・単にTHFの置き換えにとどまらず、THFでは得られないような大きな変形形状を持つ枝管の加工が可能。
・圧縮加工であることからTHFで困難な鋭い形状付け(例えば段にRがないような形状)に利用することができる。
・成形速度が速く、金型さえあればありふれた低出力のプレス機で実施でき、安価で環境にやさしい。
想定される用途
・THFでは困難な肉厚の中空部品。
・中空複雑形状部品のネットシェイプ加工。
・安価な継手類。
関連情報
・展示品あり
- 14:30~14:55
- エネルギー
国士舘大学 理工学部 理工学科 機械工学系 教授 大髙 敏男
新技術の概要
本技術は、冷却空気を必要とする冷凍・空調分野、動力・エネルギーシステム等に利用可能な流体装置に用いる流体膨張機及び流体膨張ユニットに関するものです。例えば、環境負荷を与えない冷却空気を効率よく提供する、あるいは、熱源の温度変動に対応した高効率の熱回生システムを構築することが可能となります。
従来技術・競合技術との比較
エアーサイクルシステムは、一般的に、流体の状態変化に応じて所望の冷却流体を得ることが困難です。本技術によれば、エンタルピ損失させずに、高効率な冷熱サイクルとして機能させることが可能となります。また、ランキンサイクルに応用すれば、これまでの熱源温度の変動に軸出力が影響を受ける問題が解消されます。
新技術の特徴
・環境負荷がない所望の冷却空気を恒常的に提供可能
・熱源温度が変動する廃熱の高効率なエネルギー回生
・コンパクトなユニット
想定される用途
・冷却装置
・空調装置
・廃熱回生装置
関連情報
・展示品あり
- 15:00~15:25
- 製造技術
国士舘大学 理工学部 理工学科 機械工学系 准教授 佐藤 公俊
https://www.mech.kokushikan.ac.jp/post_professor/%e4%bd%90%e8%97%a4%e5%85%ac%e4%bf%8a/
新技術の概要
フッ素樹脂は高撥水性であるが故にインクも弾いて定着性が悪く加飾印字のし辛い素材である。そこでレーザマーキングで対処するが、濃く発色するためには過度の発泡を起こさせる必要が有る。しかしフッ素樹脂は溶融から気化までの温度範囲が狭く、すぐに穴あきや切断に至って条件設定が難しい課題が残る。そこでフッ素樹脂部材のレーザ照射面にレーザ透過する固体を置き、その熱伝導放熱により樹脂部材で発生する熱を放散して過度の温度上昇を防ぐことにより表面変形を防ぐ一方、内部に発泡箇所を留め、加飾・印字を実現できる。
従来技術・競合技術との比較
インクも弾いて定着性が悪いフッ素樹脂の加飾・印字は技術的に難しく、印刷済み紙ラベル等を貼ることで従来対処していたが、本技術で直接印字できて消せないという高耐久性の印字手法となる。
新技術の特徴
・インクの載らない撥水性素材へ加飾印字を実現
・レーザマーキングによる製品トレーサビリティ付与
・レーザによる過熱損傷を冷却で防ぐ
想定される用途
・耐薬品容器の永久印字
・耐薬品容器や流体部品へのバーコード付与
・極薄フィルムへの印字
関連情報
・サンプルあり
・展示品あり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
国士舘大学 教務部学術研究支援課
TEL:03-5481-3306
Mail:kenkyu kokushikan.ac.jp
新技術説明会について
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
Mail:scettjst.go.jp