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ものづくり技術 ~首都圏テクノナレッジ・フリーウェイ~ 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年01月17日(火) 10:00~13:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構
     埼玉県産業技術総合センター、
     神奈川県立産業技術総合研究所、
     山梨県産業技術センター、
     東京都立産業技術研究センター

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 材料

1)果樹残渣から作るバイオベースポリマーと補強材の複合体

発表資料

山梨県産業技術センター 材料・燃料電池技術部 化学・燃料電池科 主任研究員 芦澤 里樹

https://www.pref.yamanashi.jp/yitc/

新技術の概要

農業廃棄物となる果樹残渣(搾りかす)を利用してバイオベースポリマーと補強材を作り、それらを複合化させた材料を開発した。

従来技術・競合技術との比較

農業系廃棄物の有効活用が達成でき、循環型社会の形成に寄与できる技術であり農産物の廃棄成分の有効活用、カーボンゼロ、SDGsへの寄与が可能な有意義な技術。

新技術の特徴

・カーボンニュートラルに適した樹脂材料
・農業廃棄物のアップサイクル利用

想定される用途

・石油由来樹脂製品の代替

  • 10:30~10:55
  • 医療・福祉

2)喘息患者さんの服薬動作を「見える化」する判定システム

発表資料 プレゼン動画

神奈川県立産業技術総合研究所 研究開発部 次世代医療福祉ロボットグループ 常勤準研究員 高野 俊也

https://www.kistec.jp/r_and_d/project_res/labo_intro/shimono_group/

新技術の概要

喘息等の治療に用いられる薬剤吸入器の使用動作(傾き等)をセンサにより観測し、観測データをアルゴリズム解析する事で、動作の正確性を自動判定することが可能となるシステム。このシステムにより、医療従事者が薬剤吸入器の使用方法を指導する際に負担を軽減することができる。

従来技術・競合技術との比較

吸入器による効果的な吸薬治療においては、患者に対する医療従事者の綿密な対面指導が必要となるが、医療従事者の負担が問題となっている。本システムにより、患者が吸入器を正確に使用できているか自動判定し、また自宅等の医療従事者が介在しない離れた場所での使用状況も把握する事が可能になり、医療従事者の負担を軽減する事ができる。

新技術の特徴

・薬剤吸入動作のモニタリング
・動作に関する観測データのアルゴリズム解析による自動正誤判定
・既存の薬剤吸入器に取り付けるだけで使用可能

想定される用途

・気管支系疾患における薬剤吸入動作のモニタリング
・通院患者への適切な吸入指導の実現

関連情報

・デモあり
・展示品あり

  • 11:00~11:25
  • 環境

3)白金ナノスポンジ電極の作製とオゾン生成装置への応用

発表資料 プレゼン動画

神奈川県立産業技術総合研究所 川崎技術支援部 材料解析グループ 主任研究員 落合 剛

https://www.kistec.jp/bgnrs_gid/department/kd/

新技術の概要

新型コロナウイルスの感染拡大をうけ、オゾンを用いた感染対策が注目されている。本技術は、「電撃連打法」という簡便な手法で、高効率かつ低コストにオゾンを生成できる白金ナノスポンジ電極を作製した。さらに、安定して連続的にオゾンを生成できる装置も試作した。

従来技術・競合技術との比較

従来のオゾン発生方法として、気相中でのUV-C照射や放電、ホウ素ドープダイヤモンド(BDD)電極等を用いた液相中での電気分解によるオゾン水生成などが実用化されている。しかしながら、いずれも大きなエネルギーや高コストな材料を必要とする。本技術は、それら従来技術よりも高効率かつ低コストな方法となる。

新技術の特徴

・低コスト(白金ナノスポンジ電極に使用する白金は極微量)
・大面積化が容易(従来の電解法では大面積化は困難)
・省エネルギー(数W~数十W程度、従来の放電法などは数百W~kWオーダー)

想定される用途

・新型コロナウイルス感染症をはじめとした各種感染対策・消毒・殺菌
・オゾンの酸化分解力を活用した空気浄化・水処理
・オゾンの酸化分解力を活用した繊維製品の漂白

関連情報

・デモあり
・展示品あり

  • 11:30~11:55
  • 製造技術

4)樹脂3Dプリントとめっきで製造する通信用ミリ波帯導波部品

発表資料 プレゼン動画

東京都立産業技術研究センター 研究開発本部 物理応用技術部 機械技術グループ 副主任研究員 小林 隆一

https://www.iri-tokyo.jp/

新技術の概要

高周波信号の伝送には管状の導波管やアンテナが使用される。本技術では、樹脂3Dプリントとめっきを組み合わせることで導波部品を手軽に製造することができる。110GHzまでの周波数帯において、金属製の導波管と同等の性能を実現できる。

従来技術・競合技術との比較

一般的に、導波管は金属の切削やろう付けによって製造される。本技術では、樹脂3Dプリントとめっきで製造できるため、軽く、安価な導波部品を入手できる。また、製法の特徴として比較的自由に形状を作れるため、機能を集約した複雑な部品も製造可能であり、今までにない部品やモジュールを製造できる。

新技術の特徴

・手軽な製造
・軽く、安価
・機能集約モジュールの製造が可能

想定される用途

・ミリ波帯導波管部品の製造(ねじれなど複雑形状可)
・機能検証用の試作手段として活用
・ロボットやドローンへの通信機能実装

関連情報

・サンプルあり 
・展示品あり

  • 13:00~13:25
  • エネルギー

5)マグネシウム蓄電池セルの実現

発表資料 プレゼン動画

埼玉県産業技術総合センター 生産技術・事業化支援室 電気・電子技術・戦略プロジェクト担当 主任研究員 栗原 英紀

https://www.pref.saitama.lg.jp/saitec/

新技術の概要

マグネシウム蓄電池は、リチウムイオン電池を凌駕する次世代電池の候補の1つである。しかしながら、正極、負極、電解液に課題がある。それぞれについて、課題を解決する新材料を開発し、蓄電池として構成することに成功した。

従来技術・競合技術との比較

正極、負極、電解液それぞれ課題を解決する新技術が開発されている。しかしながら、これらを組み合わせた蓄電池としては製品化されていない。弊所が中心となり製品製造を優先に各技術開発を進めた結果、蓄電池セルとして構成することができた。

新技術の特徴

・マグネシウムイオンを可逆的に挿入脱離できるバナジウム系正極材料
・電気化学活性を向上した新規マグネシウム合金
・負極不導体化を抑制できる無水コハク酸錯体電解液

想定される用途

・マグネシウム蓄電池

関連情報

・サンプルあり

  • 13:30~13:55
  • 電子

6)挟み込み構造を用いた位置ずれに強く低ノイズなワイヤレス給電

発表資料

東京都立産業技術研究センター 技術支援本部 多摩テクノプラザ 電子技術グループ 主任研究員 佐野 宏靖

https://www.iri-tokyo.jp/

新技術の概要

受電部を送電部で挟み込む構造により、送電部間の限定された空間の中で受電部が移動しても、安定した効率で給電が可能となる。さらに、コイルの電流方向を制御することで、高い効率を維持しながら遠方における漏えい磁界(EMC)が大幅に抑制される。

従来技術・競合技術との比較

本構造は、2つの送電コイルの間に2つの受電コイルを配置しているため、従来型の一対の送受電コイルを採用するよりも位置ずれに関してロバストな構造となり、距離方向では従来型より2倍の距離が許容される。また、10m距離における漏えい磁界は従来方法に比べて20dB以上の抑制効果を実測で確認した。

新技術の特徴

・限定された空間内を位置ずれがあったとしても高効率に給電可能
・効率を維持しながら遠方での放射磁界(EMC)が大幅に減衰
・複雑な制御が不要で回路がシンプル

想定される用途

・小型モビリティ(電動自転車、電動車いす、電動キックボード等)
・自立走行型ロボット
・ウェアラブル機器(バッテリー付き空調服、ARグラス等)

関連情報

・展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

埼玉県産業技術総合センター 企画・総務室 企画担当
TEL:048-265-1368
Mail:sien アットマークsaitec.pref.saitama.jp
URL:https://www.pref.saitama.lg.jp/saitec/

神奈川県立産業技術総合研究所 研究開発部 研究支援課
TEL:044-819-2035    
Mail:chizai アットマークkistec.jp
URL:https://www.kistec.jp/

山梨県産業技術センター 企画連携推進部 
TEL:055-243-6111  
Mail:yitc-cap アットマークpref.yamanashi.lg.jp
URL:https://www.pref.yamanashi.jp/yitc/

東京都立産業技術研究センター 企画部 連携企画室 産業交流係
TEL:03-5530-2134  
Mail:sangakuko アットマークiri-tokyo.jp
URL:https://www.iri-tokyo.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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