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熊本大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2022年10月06日(木) 13:30~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、熊本大学

発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 材料

1)塩ビポリマー/CNF複合球状粒子の開発〜表面分散から内部分散複合造粒まで

発表資料 プレゼン動画

熊本大学(熊本県産業技術センター) 熊本創生推進機構 客員教授 永岡 昭二

新技術の概要

溶媒蒸発相分離法により、CNFと合成高分子とくに塩ビポリマーとの複合造粒を検討し、溶媒の添加効果により、CNFの粒子内分散あるいは表面分散の制御に成功した。

従来技術・競合技術との比較

【従来の技術】ポリ塩化ビニルはモノマーの高圧懸濁重合法によって、得られる。しかしながら、真円性の高い粒子を得ることはできない。複合粒子化も困難である。
【本技術】常圧の溶媒蒸発相分離造粒法によって、真円性が高く、簡単に球状粒子化できる技術を確立した。ポリ塩化ビニルとセルロースナノファイバーとの特異的な相互作用を利用して、粒子内でのCNFの分布制御にも成功した。

新技術の特徴

・One-STEP常圧造粒技術
・塩素-セルロース相互作用(ハロゲン結合)
・粒子表面分散型粒子、粒子内部分散型粒子

想定される用途

・高強度化を目的としてプラスチック補強材
・住宅資材、樹脂サッシ等

関連情報

・サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • 材料

2)メタンからホルムアルデヒドへの直接酸化に活性を示す触媒

発表資料

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 先端工学第一分野(環境材料化学分野) 准教授 大山 順也

https://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~lab0/machida/

新技術の概要

分子状酸素を酸化剤としてメタンからホルムアルデヒドを直接酸化に活性を示す担持コバルト触媒および銅複合酸化物を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来、メタンからホルムアルデヒドの直接酸化に有効な触媒として、V触媒やFe触媒が知られてる。今回新たに、SiO2担体上に担持した単核Co種や銅-タングステン複合酸化物などがこの反応の触媒として有効であることを見出した。

新技術の特徴

・炭化水素の部分酸化

想定される用途

・部分酸化触媒

関連情報

・サンプルあり

  • 14:30~14:55
  • 材料

3)高純度・多種多様なイオン液体のワンショット合成法

発表資料 プレゼン動画

熊本大学 大学院先端科学研究部 基礎科学部門 化学分野 教授 大平 慎一

http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~ohira/

新技術の概要

イオン液体の純度は、その物性を大きく左右する。一方、イオン液体の精製は困難である。本技術では、電気透析により陰イオンを置換する方法により、従来にない高い純度でイオン液体を合成する手法を提供する。また、多様な陽イオンと陰イオンの組み合わせを容易に実現することができる。

従来技術・競合技術との比較

イオン液体の合成は、除去可能な沈殿や水を副生成物とする置換反応や副生成物を生じない反応系で行われている。しかし、これらの方法では対象が限定される。また、イオン交換樹脂によるイオンの置換では、疎水性イオンの樹脂への吸着や不十分なイオン交換が課題である。

新技術の特徴

・カチオン種・アニオン種を限定しないユニバーサルな合成法
・原料種が限定されないため、多様なイオン液体の合成が可能
・高純度なイオン液体が合成可能

想定される用途

・電子産業など高い純度が要求されるイオン液体の合成
・高純度なイオン液体や混合イオン液体などで安定した物性が必要な産業
・試験・研究用途の多種小ロット生産

関連情報

・デモあり

  • 15:00~15:25
  • 環境

4)CO2とH2からギ酸の合成

発表資料 プレゼン動画

熊本大学 大学院先端科学研究部 物質材料生命工学部門 助教 芳田 嘉志

https://www.chem.kumamoto-u.ac.jp/~lab0/machida/

新技術の概要

基質の親水性や溶解度、金属触媒の特性など反応速度に影響を及ぼす様々な因子を複合的に利用した特殊反応場を構築し、限りなくゼロエネルギーに近い反応条件においてCO2を有用物質に化学変換する技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

メタノールやホルムアルデヒド、ギ酸などの有機液体を目的生成物とするCO2水素化において、気相反応ではCOやCH4の副生が、液相反応では平衡制約がそれぞれ課題となる。本発明ではCOやCH4が副生しない上に平衡制約も受けず、また光や熱、電気などの外部エネルギーを用いないために工業面で優位である。

新技術の特徴

・CO2や水など低環境負荷な物質を用いた反応場構築
・外部エネルギーを用いることなく温和な反応条件でCO2化学変換を実現
・CO2膨張液体を反応場として様々な多相系触媒反応に応用可能

想定される用途

・CO2固定発生源におけるCO2排出量低減
・ギ酸によるH2キャリア
・工業触媒反応への応用

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

熊本大学 熊本創生推進機構 イノベーション推進部門
TEL:096-342-3145
Mail:liaison アットマークjimu.kumamoto-u.ac.jp
URL:https://kico.kumamoto-u.ac.jp/contract/jresearch/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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