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鳥取大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年03月07日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鳥取大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 創薬

1)ストロビルリンXによる細胞増殖抑制作用

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 農学部 共同獣医学科 准教授 高橋 賢次

http://muses.muses.tottori-u.ac.jp/faculty/tohta/

新技術の概要

農薬として開発されたストロビルリン化合物の新たな可能性として抗腫瘍作用が注目されつつある。本研究では、これまでほとんど着目されていなかったストロビルリンXの抗腫瘍薬への可能性について検討した。

従来技術・競合技術との比較

ストロビルリン化合物は抗菌作用を利用して農薬への展開がなされたのみであり、抗腫瘍薬への展開はほとんどなされておらず、ストロビルリンXの可能性は皆無であり、特許申請を達成した。

新技術の特徴

・抗腫瘍作用
・ドラッグリポジショニング

想定される用途

・抗腫瘍薬
・免疫抑制薬

  • 10:30~10:55
  • 医療・福祉

2)声帯の振動を超音波で解析し声帯病変を診断する新しい手法の開発

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 医学部 医学科 感覚運動医学講座 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 准教授 福原 隆宏

https://www.med.tottori-u.ac.jp/otolary/

新技術の概要

超音波のドプラ効果を利用し、声帯振動を直接解析することで、左右の声帯振動差を明視化して、声帯の病変を診断する。超音波の焦点距離を調整し、経皮的に声帯に焦点を当てることで、ほぼ侵襲無く左右の声帯振動を別個に解析可能である。

従来技術・競合技術との比較

従来は内視鏡を挿入し、声帯を直接観察することで声帯病変を診断している。内視鏡を挿入する侵襲がある上に、見る能力(診断能力)が必要であった。しかし、本技術では侵襲無く、誰でも声帯病変を診断できる。

新技術の特徴

・レーザードプラを使用した遠距離生体情報取得装置
・超音波ドプラによる睡眠時無呼吸診断装置

想定される用途

・診療所での使用
・検診での利用
・専門病院での使用

関連情報

・展示品あり

  • 11:00~11:25
  • 医療・福祉

3)腎臓病の原因障害を診断するためのデータを収集する方法および組成物

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 医学部附属病院 消化器・腎臓内科 講師 高田 知朗

https://intmed2.med.tottori-u.ac.jp/

新技術の概要

糖尿病性腎臓病と糸球体腎炎は腎不全の原因上位を占める重要な疾患である。治療方法は全く異なるにも関わらず、診断には侵襲的な検査である腎生検を必要とするため、簡便な鑑別の確立が課題である。本研究では尿中バイオマーカーを探索した結果、(1)尿中酵素活性が判別指標となることおよび(2)尿中酵素活性を簡便かつ非侵襲的に検出する新たな手法を発見した。

従来技術・競合技術との比較

従来は、尿蛋白と尿潜血の定性あるいは定量が参考になる程度で、非侵襲的な鑑別法が存在しないのが現状であった。本手法で用いる尿中酵素活性の検出は正確な診断に繋がるのみではなく、短時間かつ非侵襲で実施できる利点を生かして、診療所や検診でのスクリーニングなどへの応用も想定される。

新技術の特徴

・糖尿病性腎臓病と糸球体腎炎の正確な診断に繋がる
・非侵襲かつ短時間に実施できる
・検診や診療所などで場所を選ばす簡易に実施できる

想定される用途

・専門施設での診断の補助として
・検診で腎臓病のスクリーニングとして

  • 11:30~11:55
  • 製造技術

4)水素化触媒を利用したアミノ酸からグリーン化学品の製造

発表資料 プレゼン動画

鳥取大学 大学院工学研究科 化学・生物応用工学専攻 准教授 菅沼 学史

https://researchmap.jp/satoshisuganuma

新技術の概要

糖類の発酵により安価に製造できるアミノ酸を水素化し、高分子材料・医農薬の化学品原料を合成する技術を開発した。Ru、 Pt、 Rhを担持した固体触媒を用いて、100-160℃、水素圧20気圧以下という比較的温和な条件で水素化を行う技術が利用される。

従来技術・競合技術との比較

従来技術では石油資源から多段階プロセスを通して化学品原料が製造されている。特に含窒素化合物の製造ではアンモニアを用いて石油由来の原料に窒素挿入反応を行っているが、エネルギー負荷が大きい。本技術では窒素挿入反応を必要とせず、少ないプロセスで化学品原料を製造するためグリーンプロセスが実現可能である。

新技術の特徴

・アミノ酸の水素化
・固体触媒プロセス

想定される用途

・生分解性ナイロン
・金属分散剤

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鳥取大学 研究推進機構
TEL:0857-31-5609  
Mail:sangakucd アットマークml.cjrd.tottori-u.ac.jp
URL:https://orip.tottori-u.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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