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環境研究・技術開発 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2024年02月01日(木) 13:25~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、海洋研究開発機構、産業技術総合研究所、北九州市立大学、兵庫県立大学、関西大学、環境再生保全機構

発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

環境再生保全機構 環境研究総合推進部 部長 福山 賢一

  • 13:30~13:55
  • アグリ・バイオ

1)環境DNA解析のための現場大量ろ過システム

発表資料 プレゼン動画

海洋研究開発機構 地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター グループリーダー代理 藤原 義弘

https://www.jamstec.go.jp/bioenv/j/

新技術の概要

深海を含む水中において海水等の環境水を大量に濾過するシステムである。システムはポンプユニット、コントロールユニットより構成される。ポンプユニットを均圧構造とすることで軽量化するとともに、海洋最深部での大量濾過を可能としている。大量の水を汲み上げ濾過する必要なく環境DNAやメタゲノム解析用サンプルが取得できる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術ではポンプを均圧構造としていないため、大深度化が難しく、これまでに7千メートルを超える超深海からのサンプルリターンは実施されていない。また、躯体が大きく、重くなるため、小型の調査機器に搭載することができない。またコントロールユニット以外に耐圧構造を持たないことから、価格を安価に抑えることができる。

新技術の特徴

・大量の液体からの粒子のろ過が可能
・超深海での使用が可能であるにも関わらずコンパクトで小型ロボットにも搭載可能
・類似品に比して非常に安価

想定される用途

・環境DNA試料の採取
・マイクロプラスチックのろ過
・流圧を生かした可動部の駆動

関連情報

デモあり
展示品あり

  • 14:00~14:25
  • 機械

2)微小粒子の種類を自動で分類して摘出するロボット

発表資料 プレゼン動画

産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質情報研究部門 研究グループ長 板木 拓也

新技術の概要

マイクロマニピュレータを設置したコンピュータ制御のマイクロスコープと人工知能(AI)による自動分類機能を連携したシステム。雑多な粒子の中から特定の種類の粒子を判別し、自動で摘出・集積することが出来る。対象となる粒子のサイズは、数10マイクロ〜数ミリメートル程度の範囲である。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、画像解析によるルールベースの分類であったため、複雑な形状や特徴を持つ粒子に対しては正確な判別が困難であった。新技術は、分類ユニットに深層学習を用いることで高い精度で判別が可能となった。また、誤判定の原因になる粒子の重なりを軽減する技術も含まれている。

新技術の特徴

・雑多な粒子の組成を自動識別
・任意の種類の粒子を摘出、集積
・人が行う作業よりも正確で効率的

想定される用途

・質量分析等の前処理
・種子の選別
・不純物の摘出

  • 14:30~14:55
  • 環境

3)木質バイオマス燃焼灰の資源化技術

発表資料 プレゼン動画

北九州市立大学 国際環境工学部 建築デザイン学科 教授 高巣 幸二

https://www.kitakyu-u.ac.jp/env/faculty/d-design/introduction/koji-takasu.html

新技術の概要

浮遊選鉱法によって木質バイオマス燃焼灰から未燃炭素と重金属を除去する連続式改質パイロット装置を開発した。回収した未燃炭素も燃料として再利用できると共に回収した重金属も系外に排出しないクローズドシステムである。改質された木質バイオマス燃焼灰を材料としたジオポリマーコンクリートは二酸化炭素排出量を普通コンクリートより60%削減可能とする。

従来技術・競合技術との比較

燃焼灰から未燃炭素を除去する技術は、焼成による自燃技術と浮遊選鉱技術の2つである。浮遊選鉱技術の特徴は、燃料による焼成過程を有さず循環ポンプの動力と浮選剤のみを使用する技術であり極めて環境負荷が少なく、回収された未燃炭素も燃料としてリサイクルできる。

新技術の特徴

・木質バイオマス燃焼灰の未燃炭素と重金属を除去して無害化
・熱を使用しないシステムなので環境負荷が少なく廃棄物が発生しないクローズドシステム
・コンクリートの低炭素化を実現し、将来的にはコンクリートのカーボンニュートラル達成の可能性が高い

想定される用途

・ジオポリマーコンクリートのアルミナシリカ粉末
・コンクリート用混和材料およびセメント系建材
・熱量約19MJを有するリサイクル燃料

関連情報

サンプルあり

  • 15:00~15:25
  • 建築・土木

4)シリコン変性樹脂を用いたアスファルトクラックの充填による防草防虫に関する技術

発表資料 プレゼン動画

兵庫県立大学 自然・環境科学研究所 生態部門 講師 三橋 弘宗

https://www.hitohaku.jp/

新技術の概要

超低粘度の一液性シリコン変性樹脂を用いて、道路目地やコンテナヤードクラック、水路クラックの隙間を充填することで、防草およびアリなどの防虫、漏水の課題を解決する技術を解決した。安全性も高く、常温にて自然硬化するため、専門技術者でなくても、日常的にインフラメンテナンスが可能になる。

従来技術・競合技術との比較

防草の既存技術は、テープ貼りが主流ですが、職人による施工で、かつ資材費、施工時間がかかります。新技術では、現場発生土を目地に詰めて、一液性で極めて粘性が低い樹脂を流すだけの簡易な作業となる施工費を大幅に抑えることが出来ます。固形分が95%以上のため硬化しても痩せずに充填出来ます。

新技術の特徴

・一液性シリコン変性樹脂による簡易で迅速かつ強固なクラック充填剤
・アスファルト、コンクリートクラックの充填による防草および防虫対策
・施工が簡易なため地域や一般市民でも手軽に対策が可能であり、多目的に利用可能

想定される用途

・コンテナヤードや道路、工場等の防草および防虫(アリ)対策
・水路や建屋の漏水対策
・生物標本や木材等の含浸コーティング

関連情報

サンプルあり
展示品あり

  • 15:30~15:55
  • 材料

5)はつ油性と接着性を併せ持つ双性イオン型ポリエステル

発表資料 プレゼン動画

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 准教授 河村 暁文

https://wps.itc.kansai-u.ac.jp/sentan/

新技術の概要

正電荷と負電荷とを1ユニット内に併せ持つ双性イオン構造を導入した新規な双性イオン型ポリエステルを合成した。このポリエステルは、非常に良好なはつ油性を示し、水による洗浄のみで油を除去できる。また、接着剤としての応用も可能であり、接着した基材を弱酸性水溶液に浸漬させることで接着部を解体することができる。

従来技術・競合技術との比較

従来のフッ素系はつ油コーティング剤は、コーティングのみに着目されていたのに対して、本ポリエステルは、非フッ素系であることに加えて、コーティングによるはつ油性の付与だけでなく、弱酸性水溶液で簡単にコーティング膜を除去して基材を再生できる。また、この性質を応用して易解体性接着剤への応用も可能である。

新技術の特徴

・油の付着を抑制でき、水のみの洗浄で油汚れの除去が可能
・エポキシ接着剤と同等の接着強度
・弱酸性水溶液の処理で、コーティング・接着基材から除去可能

想定される用途

・はつ油性コーティング剤
・易解体性接着剤
・アンチファウリング材料

関連情報

サンプルあり
デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

環境再生保全機構 環境研究総合推進部
TEL:044-520-9660 
Mail:erca-suishinhiアットマークerca.go.jp
URL:https://www.erca.go.jp/suishinhi/index.html

海洋研究開発機構 海洋科学技術戦略部 対外戦略課
TEL:045-778-5261 
Mail:renkeiアットマークjamstec.go.jp
URL:https://www.jamstec.go.jp/j/collab/biz/

株式会社AIST Solutions 渉外部
Mail:aisol-syougai-all-mlアットマークaist-solutions.co.jp
URL:https://www.aist-solutions.co.jp/#overviewBottom

北九州市立大学 事務局企画管理課企画・研究支援係
TEL:093-695-3367 
Mail:kikakuアットマークkitakyu-u.ac.jp
URL:https://www.kitakyu-u.ac.jp/index.html

兵庫県立大学 産学連携・研究推進機構
TEL:079-283-4560 
Mail:chizaiアットマークhq.u-hyogo.ac.jp
URL:https://uh-sangaku.jp/

関西大学 社会連携部 産学官連携センター
TEL:06-6368-1245 
Mail:sangakukan-mmアットマークml.kandai.jp
URL:https://www.kansai-u.ac.jp/renkei/industry/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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