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兵庫県立大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年10月17日(火) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、兵庫県立大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • エネルギー

1)実装可能な超耐久性多孔質カーボン電極型ペロブスカイト太陽電池

発表資料 プレゼン動画

兵庫県立大学 大学院工学研究科 材料・放射光工学専攻 教授 伊藤 省吾

http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/group/group23/index.htm

新技術の概要

現在、新型太陽電池として注目されている「フレキシブル薄膜型ペロブスカイト太陽電池」は、変換効率が26%と非常に高いものの、耐久性と製造コストに問題があり、基幹エネルギーとなるにはまだハードルが高い状態である。ここで、高い耐久性と安価な製造コストに注目をした「多孔質カーボン電極型ペロブスカイト太陽電池」を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

現在普及しているシリコン太陽電池に比べ、高速印刷プロセスにより低価格で製造可能であり、リサイクルが可能である。耐久性は同程度で、変換効率は半分程度であるが、アメリカで販売されているCdTe太陽電池の市場販売開始の時の変換効率と同程度であり、今後の開発進展も重要である。

新技術の特徴

・完全印刷プロセスの太陽電池
・多孔質カーボン電極を使用することで、金や銀などの貴金属電極を使用せずに作製できる
・太陽電池のリサイクルをすることで、エネルギーの地産地消が可能となる

想定される用途

・安価な基幹エネルギーとして太陽光発電システムの増強
・グリーン水素発電用の電源として利用
・太陽光発電リサイクルシステムの構築をすることによる持続可能社会の創成

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

  • 10:30~10:55
  • 創薬

2)単一細胞の種類や活性を非標識で一括に計測する電極チップとその方法

発表資料 プレゼン動画

兵庫県立大学 大学院理学研究科 物質科学専攻 准教授 鈴木 雅登

https://www.sci.u-hyogo.ac.jp/material/analytical_chem/index-j.html

新技術の概要

細胞への染色や前処理なく、単一細胞の種類や薬剤・抗原の応答を検出する技術。
細胞を1つ1つ区画化するマイクロウエルへ立体的な電極配線を持つ独自電極チップ構造によって細胞1つ1つの電気的に回転。
細胞の回転速度を独自アルゴリズムによって解析、回転速度から細胞の電気特性を評価。

従来技術・競合技術との比較

・細胞への染色操作が不要で、電極チップに細胞集団を加えるだけで個々の細胞種類や状態評価が可能
・薬剤や抗原で刺激した際の細胞の応答を、染色せずに回転速度の変化として検出
・計測後の細胞は回収し培養が可能。細胞の電気特性に基づくモノクローナルな細胞集団の獲得が可能

新技術の特徴

・独立に動作する4電極が配線されたマイクロウエル構造
・マイクロサイズの粒子へ回転運動を誘起
・球形の回転体の回転速度の時間変化が計測可能なアルゴリズム

想定される用途

・細胞培養工程における、細胞検査(細胞種、分化状態の把握)
・高い分泌能を持つ抗体産生細胞やサイトカイン分泌細胞の迅速な取得

関連情報

・展示品あり

  • 11:00~11:25
  • エネルギー

3)全固体型フッ化物シャトル電池用新規炭素系正極材料

発表資料 プレゼン動画

兵庫県立大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 松尾 吉晃

https://www.eng.u-hyogo.ac.jp/group/group11/index.html

新技術の概要

酸素が導入されたグラフェンが三次元規則積層した構造を有するグラフェンライクグラファイトを、全固体型フッ化物シャトル電池の正極材料として検討した。フッ化物触媒を添加することで、フッ化物イオンの挿入脱離が容易となり、高電圧、高容量が得られた。

従来技術・競合技術との比較

フッ化物シャトル電池正極には、金属フッ化物等が用いられるが、これらはフッ化物イオン・電子伝導性が低い場合が多く、充放電中の体積変化も大きいため容量やサイクル特性等に問題がある。一方、本材料はフッ化物イオン・電子伝導性を有し、充放電時の体積変化も小さいため正極材料として非常に有望である。

新技術の特徴

・種々のイオンを効率よく挿入脱離可能
・黒鉛と同様のハンドリング性
・シート状に成型可能

想定される用途

・蓄電池の正・負極材料
・導電助剤
・放熱材料

関連情報

・サンプルあり

  • 11:30~11:55
  • 製造技術

4)摩擦発熱式パンチによる温間深絞り加工装置

発表資料 プレゼン動画

兵庫県立大学 大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 原田 泰典

https://www.eng.u-hyogo.ac.jp/outline/group/group19/index.html

新技術の概要

プレス成形の一つである深絞り加工において、多くの製品は室温で成形されています。しかし、マグネシウム合金のような室温での難加工性材料に対しては温間加工が行われています。本研究では、パンチ内部に設置した異種材料同士を回転させて摩擦発熱させてプレス加工を試みています。

従来技術・競合技術との比較

一般に、室温ではとても難しい材料のプレス加工の場合、パンチやダイのような金型に加熱ヒータを組み込むことで材料自体を加熱して成形性の改善が行われています。しかし、本研究のような摩擦発熱を利用した金型の加熱は行われていないのが現状です。

新技術の特徴

・金型であるパンチ内部の摩擦発熱によってパンチを加熱できること
・金型全体を加熱するのではなく、変形時の材料に対して加熱できること
・加熱ヒータがないので通電用配線が不要であること

想定される用途

・冷間加工によるプレス加工が困難なマグネシウム合金の成形品
・燃料ケースやバッテリーケースなどの搬送機器用筐体
・医療および福祉分野における容器や筐体

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

兵庫県立大学 産学連携・研究推進機構 知的財産本部
TEL:079-283-4560
Mail:chizai アットマークhq.u-hyogo.ac.jp
URL:https://www.u-hyogo.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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