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鹿児島大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年11月07日(火) 09:55~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、鹿児島大学

発表内容詳細

  • 09:55~10:00

開会挨拶

鹿児島大学 南九州・南西諸島域イノベーションセンター 副センター長 村上 加奈子

  • 10:00~10:25
  • 情報

1)複雑に歪んだQRコードを復号する技術

発表資料 プレゼン動画

鹿児島大学 大学院理工学研究科(工学系) 工学専攻 情報・生体工学プログラム 教授 小野 智司

https://mediaeng.ibe.kagoshima-u.ac.jp/

新技術の概要

航空機の搭乗券、列車の乗車券や病院の受付証など、紙に印刷されたQRコードは、利用者が手に握ったりポケットなどに入れることで歪んでしまうことがある.本研究は,紙や布に印刷されたQRコードが複雑に歪んでしまった場合も情報を読み取ることができる技術を開発した。

従来技術・競合技術との比較

従来技術は、円柱に貼付されるなど均一な歪みのみ補正可能であったり、あらかじめ特殊なパターンを付与する必要があった。これに対して本技術は、QRコードに事前にパターンを付与する必要がなく、複雑なで遮蔽領域のある歪みであっても、復号が可能である。

新技術の特徴

・不均一で複雑に歪んだQRコードを復号可能
・一般的なQRコードに加え、他の2次元コードにも応用可能
・読取装置への実装のほか、スマートフォンアプリとしても実装可能

想定される用途

・交通機関(空港,駅)のゲートにおける認証
・病院、娯楽施設などにおける利用者管理
・商品管理(倉庫、工場、店舗)+C13

関連情報

・デモあり

  • 10:30~10:55
  • 情報

2)さとうきびハーベスタのIoT化で農作業進捗管理

発表資料

鹿児島大学 大学院理工学研究科(工学系)工学専攻 機械工学プログラム 准教授 熊澤 典良

http://www.mech.kagoshima-u.ac.jp/kenkyusitsu/kumazawa.html

新技術の概要

位置及び加速度を計測する計測モジュールを、さとうきびハーベスタに備えることで、実作付面積、収穫量、作業時間、休憩時間、移動時間、様々な情報を自動で集計して、可視化する。また、高精度GNSSモジュールを利用することで、圃場面の凸凹や高低差を検出し、MRデバイスで可視化することも可能である。

従来技術・競合技術との比較

複数の農業機械に取り付けられた計測ユニットからデータを収集する従来の農業進捗管理システムでは、作業者が計測ユニットの電源のオンオフを行う必要があった。本システムでは、電源のオンオフ等の追加作業もなく、通常の収穫作業と同じ手順で、簡単にデータ収集を行うことが可能である。

新技術の特徴

・農業IoT
・高精度GNSSモジュールによる自動データ収集
・MRデバイスによる凹凸可視化

想定される用途

・農業機械を用いる農作業の進捗管理システム
・地面を移動する移動体による作業の可視化システム
・MRデバイスを利用した陸上競技場等の広範囲の平地の凹凸整備

関連情報

・デモあり

  • 11:00~11:25
  • アグリ・バイオ

3)強い磁場で発酵制御 〜磁場発酵焼酎への展開〜

発表資料

鹿児島大学 大学院理工学研究科 理学専攻 物理・宇宙プログラム 准教授 三井 好古

https://sci-kagoshima-univ.jp/researcher/mitsuiyoshifuru/

新技術の概要

アルコールの発酵を磁場を利用して制御する。強い磁場は、焼酎酵母を殺菌せず、成長速度を遅くする。それぞれの焼酎酵母の種類によって磁場強度に対して成長の抑制度が異なるため、目的以外の酵母の成長を抑えることや、複数酵母をブレンドし発酵する際には、成長度のバランス制御が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術においては酵母の発酵は温度や添加物によって制御されているが、本技術の基礎となる研究において見出された酵母の種類によって成長速度の磁場に対する感受性が異なることを利用し、磁場により焼酎酵母の発酵を選択的に制御する。

新技術の特徴

・複数の酵母を混合し成長させる際、磁場はそれぞれの酵母に作用し、特定の酵母を優先的に成長させることができる
・酵母に直流磁場が印加された際の増殖の抑制度を磁場感受特性として用いる

想定される用途

・アルコール製造装置
・アルコール製造方法
・アルコールを製造するためのプログラム

  • 11:30~11:55
  • アグリ・バイオ

4)海産ツボワムシ類が養殖業界を救う!?

発表資料 プレゼン動画

鹿児島大学 学術研究院 農水産獣医学域水産学系 水産資源科学分野 教授 小谷 知也

新技術の概要

海産ツボワムシ類は海産魚介類養殖の初期発達段階で生物餌料とする動物プランクトンであり、世界中の種苗生産機関で使われているなど産業上重要な生物である。この海産ツボワムシ類を培養・加工し、ニホンウナギ、アナゴ、甲殻類及び貝類等の飼育に適した餌料や、魚介類用配合飼料の原材料とする技術を提供する。

従来技術・競合技術との比較

(特許1)ワムシ類の糞、卵、仔又は死骸を含むマリンスノーを餌料とするウナギ仔魚の養殖方法が開示されているが、マリンスノーの供給量がワムシの状態に依存するため、安定して供給できない場合がある。
(特許2)ワムシ類を含む飼料用添加物に関する発明が開示されているが、本発明の使用法とは全く異なる。

新技術の特徴

・口に入りやすく、消化しやすいウナギ仔魚等用の餌料が作成できる (特許1)
・魚介類養殖用配合飼料の原材料費高騰に対応できる(特許2)
・全て陸上だけで完結できる(天然物を利用しない)ため安定供給できる(特許2)

想定される用途

・ニホンウナギ、アナゴ、甲殻類及び貝類等デトリタス食性水棲動物用餌料(特許1)
・魚介類養殖用配合飼料の原材料(特許2)
・その他の配合飼料の原材料(特許2)

関連情報

・サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

鹿児島大学 研究推進部社会連携課知的財産係
TEL:099-285-7043
Mail:tizai アットマークkuas.kagoshima-u.ac.jp
URL:https://www.krcc.kagoshima-u.ac.jp/contact/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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