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京都工芸繊維大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年09月14日(木) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、京都工芸繊維大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 情報

1)脳科学を用いた相性の良いパートナーの予測技術

発表資料 プレゼン動画

京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 助教 梶村 昇吾

新技術の概要

本技術は、脳機能計測装置(fMRI)を用いて取得した脳機能データから、二者の異性が脳機能的にどの程度類似しているかを反映する変数を計算し、それを人工知能アルゴリズムに学習させることで、事前に二者間の相性を予測可能なものである。

従来技術・競合技術との比較

従来技術には対面した二者間の相性を生体情報から数値化するものがあるが(特願平5-144092、特願2003-277965)、本技術は相性の数値化にとどまらず、対面する以前の脳機能データから対面した際の相性を予測するものである。

新技術の特徴

・実際に二者がコミュニケーションをとる以前から相性の予測が可能となる
・本技術で予測可能な相性は異性関係に限定されず、友人関係や作業上の相性など、幅広く応用できる可能性がある
・脳機能データはfMRIのみならず、より簡便な脳波データも利用できる可能性がある

想定される用途

・結婚相談所において相性予測に基づいた提案
・マッチングアプリサービスにおいて相性予測に基づいた提案
・企業等で、痴情による問題回避のために相性予測に基づいた人材配置

  • 10:30~10:55
  • 環境

2)高性能CO2分離膜モジュール

発表資料

京都工芸繊維大学 繊維学系 教授 谷口 育雄

新技術の概要

省エネルギーかつ省スペースな分離技術である膜分離法が、次世代CO2分離回収技術として期待されている。我々は、市販の水処理用中空糸膜モジュールを用いて、簡便な手法によって中空糸膜内表面にCO2分離機能層を形成させることに成功した。得られた膜モジュールは世界トップレベルのCO2分離性能を発揮する。

従来技術・競合技術との比較

様々なCO2分離膜材料の研究開発が行われてきたが、本技術は非常に簡便な手法によって大面積化(膜モジュール化)が短時間で可能であり、かつ量産も容易である。そして、得られた膜モジュールは世界トップレベルのCO2分離性能を発揮する。

新技術の特徴

・高いCO2分離性能
・簡便な膜モジュール製造
・優れた大量生産性

想定される用途

・火力発電所や製鉄所の排ガスからのCO2分離
・バイオガス中のメタン濃縮
・空気中からのCO2直接回収

関連情報

・展示品あり

  • 11:00~11:25
  • アグリ・バイオ

3)アリ・トリに学ぶ環境フレンドリーな虫害対策

発表資料 プレゼン動画

京都工芸繊維大学 応用生物学系 教授 秋野 順治

https://sites.google.com/view/kitael

新技術の概要

即効的な駆除効果が求められる各種害虫に対して、合成化学農薬は有効な防除手段である。しかし、環境やヒトに対する負荷は大きく、害虫が薬剤抵抗性を獲得すると効力を失ってしまう。一方、自然界の生物間相互作用を活用した本技術は、環境やヒトへの負荷を軽減し、薬剤抵抗性の獲得を阻止した新機軸の防除剤開発に繋がるものである。

従来技術・競合技術との比較

従来型の化学的害虫駆除剤では、それに対する抵抗性獲得が害虫種にとって利することはあっても不利益を被ることがなかったのに対し、本技術では抵抗性獲得が害虫種にとっては生命を脅かすしっぺ返しを被ることに繋がる為、その効力が維持されると期待できる。

新技術の特徴

・天然由来のヒト・環境にやさしい有効成分
・対称害虫種での薬剤抵抗性獲得を阻止する生態的特質

想定される用途

・家庭園芸・農業害虫ハダニと不快害虫アカダニの防除
・食卓でも安心してつかえる蚊よけ剤

  • 11:30~11:55
  • デバイス・装置

4)0次元再構成~CTデータの再構成を任意曲面で高速演算可能に~

発表資料 プレゼン動画

京都工芸繊維大学 材料化学系 准教授 西川 幸宏

新技術の概要

X線CT撮影時の被写体の任意の点のX線吸収係数を、簡易かつ高速に演算できる技術の開発に成功した。直接の再構成対象は0次元の点であり、断面像を2次元に配列した点列と考えることで、任意の場所・方位・倍率での断面像を瞬時に計算することができるため、平面に限定されず任意の曲面上の再構成像を得ることもできる。

従来技術・競合技術との比較

従来のX線CT観察では、3次元画像を再構成する計算と断面等の検査(処理・解析)が手順的に分かれているため、連携には膨大な量の計算が必要などの欠点があった。また再構成対象となる断面は平面に限定されるなどの限界があり、本技術ではそれらの点を解決している。

新技術の特徴

・X線CTにおいて任意の場所・方向・倍率の断面をリアルタイムで再構成
・再構成できる断面は平面に限定されないため、巻物を巻いたままの状態で解析可能
・撮影装置の細かな幾何学的情報を容易に再現でき、あらゆるX線CT撮影法に対応可能

想定される用途

・X線CT装置の標準再構成ソフトウェア
・半導体や電子部品など方位情報が重要な被写体のX線CT
・検出器や光源のレイアウトが特殊な撮像系でのX線CT

関連情報

・サンプルあり
・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

京都工芸繊維大学 研究推進・産学連携課
TEL:075-724-7039
Mail:chizai アットマークkit.ac.jp
URL:https://www.liaison.kit.ac.jp/index.php

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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