説明会の
お申込み

工学院大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年09月19日(火) 13:25~15:25

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、工学院大学

発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

工学院大学 総合研究所 所長 野沢 康

  • 13:30~13:55
  • 情報

1)曖昧な情報に対する対応の個人特性を評価する

発表資料 プレゼン動画

工学院大学 情報学部 情報科学科 教授 竹川 高志

https://lab.tk2lab.org/

新技術の概要

今回紹介するのは、知識テストの回答結果から、得点(知識量)の評価に加えて、回答への自信や曖昧な情報の活用に対して積極的か消極的かといった心理特性を同時に評価する技術である。問題にアンカと呼ばれる情報を含ませ、その影響を認知心理モデルと、個人特性抽出のための統計技術を用いて解析する。

従来技術・競合技術との比較

従来の心理テストは自信の有無などの特性をアンケートから評価する。多くの企業等において心理テストと能力テストを組み合わせて、人物評価に利用するが、両者を総合的に評価することは難しい。本技術では、知識量と自信や学習特性などの因子を知識課題を通じて、直接的定量的に評価できる。

新技術の特徴

・知識量と自信などの心理学的特性を総合的に評価する
・一般的な心理テストで見られるような回答バイアスを回避できる
・利用するテストは数値を問う一般的な知識テストから簡単に拡張可能

想定される用途

・新しい観点からの人物評価手法として
・マーケティングにおける個人へのアプローチ戦略への活用
・個人の特性に応じた学習システムの提供

関連情報

・サンプルあり
・デモあり

  • 14:00~14:25
  • 情報

2)最新のマルウェアを検知する更新可能なAI回路

発表資料

工学院大学 情報学部 コンピュータ科学科 教授 小林 良太郎

https://www.kogakuin.ac.jp/faculty/lab/info_lab148.html

新技術の概要

新技術は、小型で安くする必要のあるIoT機器に搭載するため、ランダムフォレストをハードウェアで実現したマルウェア検知用のAI回路である。当該回路は、マルウェアを検知するために必要なデータを、回路内部に焼き付けるのではなく、更新可能とすることによって、新たに発生するマルウェアに対応可能となる。

従来技術・競合技術との比較

従来技術として、ソフトウェアベースのマルウェア検知技術があるが、複雑なソフトウェアであるため、IoT機器への搭載は現実的ではない。また、競合技術として、新技術の前身となったマルウェア検知AI回路が存在するが、マルウェア検知用のデータを回路内部に焼き付けるため、新たなマルウェアに対応できないという問題がある。

新技術の特徴

・規模の小さい回路である
・IoT機器の動作環境を考慮して、AI回路に送るマルウェア検知用のデータをカスタマイズできる
・AI回路の入力データを変更することで、検知対象をマルウェア以外に変更できる

想定される用途

・マルウェア検知
・悪性通信検知
・画像認識、音声認識、音響認識(故障検査など)

  • 14:30~14:55
  • エネルギー

3)酸化物系全固体ナトリウム電池のための新たな結晶化ガラスの開発

発表資料 プレゼン動画

工学院大学 先進工学部 応用化学科 教授 大倉 利典

https://www.kogakuin.ac.jp/faculty/lab/ae_lab15.html

新技術の概要

電気自動車や定置用蓄電用途には、高性能・高効率を有する蓄電池の搭載が重要であり、高エネルギー密度、高出力、安全で長寿命である次世代型二次電池の開発が必要である。本技術では、「無機酸化物系全固体ナトリウムイオン電池」への応用を目指し、新たな結晶化ガラス電極および固体電解質を開発した。

従来技術・競合技術との比較

現在、硫化物系固体電解質が盛んに研究されているが、高コストで難成形性であることや、硫化物を使用するため製造プロセスに大きな課題が残されている。私たちは、①高ナトリウムイオン伝導性を有し、②耐酸化性、耐還元性、③高成形性、④大気安定性を併せ持つ新しい酸化物結晶化ガラス固体電解質を創成した。

新技術の特徴

・電極(正極と負極)と固体電解質を同一組成の結晶化ガラスで形成可能
・電極(正極と負極)と固体電解質の一体焼結形成が可能

想定される用途

・全固体ナトリウムイオン電池用電極
・全固体ナトリウムイオン電池用固体電解質

関連情報

・サンプルあり
・展示品あり

  • 15:00~15:25
  • 建築・土木

4)ホタテ貝殻廃棄物によるブルーカーボン固定性を活かしたカーボンニュートラルコンクリートの開発

発表資料 プレゼン動画

工学院大学 建築学部 建築学科 教授 田村 雅紀

http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~dt40009/tamura/

新技術の概要

海域で貯留される炭素成分を有するブルーカーボン素材はいくつかあるが、本研究では、ホタテ貝殻廃棄物に着眼した。ホタテ貝殻は、土壌改良材などへの利用の他は、その大部分が生物殻廃棄物として処理されている。一方、ホタテは海水中で2枚貝を動かして捕食のため移動をする特性から、その骨格は生物学的に強度面や加工性に優れる点に着眼し、高強度で耐久性の高いコンクリート用骨材として有効利用する手法を確立した。

従来技術・競合技術との比較

従来のコンクリートは、天然骨材や、解体コンクリート塊から製造される再生骨材、さらには各種スラグ骨材など、枯渇性資源や産業廃棄物起源の原料が中心であったが、本研究はブルーカーボンに着眼するとともに、食・工の連動性を前提とする新たなサーキュラーエコノミーの枠組みで実現する製品であるため、他に類を見ない。

新技術の特徴

・「食住近接」を建物材料で実現する技術であり、「地産地消」の根本条件を有している
・有機物を含むホタテ貝殻が無臭化され、細骨材としての最適な加工方法を確立
・工場生産によるプレキャストコンクリートに利用され、脱炭素化に貢献

想定される用途

・プレキャストコンクリート・カーテンウォール
・建築・土木用途のコンクリート製品全般

関連情報

・サンプルあり
・デモあり
・展示品あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

工学院大学 総合企画部産学連携室
TEL:03-3340-3440 
Mail:sangakuアットマークsc.kogakuin.ac.jp
URL:https://www.kogakuin.ac.jp/research/collaboration/application.html

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top