説明会の
お申込み

芝浦工業大学 新技術説明会【対面開催】

日時:2023年09月21日(木) 13:25~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、芝浦工業大学

発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

芝浦工業大学 複合領域産学官民連携推進本部 副本部長 古瀬 利博

  • 13:30~13:55
  • 材料

1)誰でも簡単に出来る!多孔質高分子ナノコンポジットの合成

発表資料 プレゼン動画

芝浦工業大学 工学部 応用化学科 教授 永 直文

https://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/laboratory/00148.html

新技術の概要

簡単に出来る多孔質高分子ナノコンポジットの合成の紹介です。汎用溶媒中での重合性シリカナノ粒子を含むメタクリル酸メチルのラジカル重合により多孔質PMMAナノコンポジットを合成することができます。溶媒の組成により微細構造(共連続構造,粒子連結構造)、サイズの制御も可能です。

従来技術・競合技術との比較

多孔質高分子ナノコンポジットの合成例はいくつか報告されていますが、いずれも高圧反応用の装置が必要でした。また、多孔質構造が液滴構造の除去により形成されるため独立孔となり、三次元的に連続した空間と高分子骨格が共存する共連続構造は形成されません。

新技術の特徴

・簡単な方法で多孔質高分子ナノコンポジットの合成が可能
・多孔質構造の微細構造、サイズの制御が可能
・ナノコンポジット化による特性(機械的強度、耐熱性)の向上

想定される用途

・分離,吸着,貯蔵剤
・触媒,酵素の担体
・電解質セパレーター

関連情報

・サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • デバイス・装置

2)任意の場所とタイミングで自律構造形成するトリガー技術開発

発表資料

芝浦工業大学 工学部 電気工学科 准教授 重宗 宏毅

http://afd-lab.ee.shibaura-it.ac.jp/wp/

新技術の概要

プリンタから印刷された紙が、溶液と物理化学反応を起こすことによって自律的に構造形成する。折紙の手法を用いることで平面材料に様々な機能を持たせることが可能であり、3次元立体構造を直感的かつ迅速に作製できる。外部からのエネルギー入力を必要とせず自在に構造・電気機能を印刷できるできる事が特徴であり、更に、任意の場所とタイミングで自律構造形成する技術。

従来技術・競合技術との比較

折紙デバイスは低コスト・軽量に多様な力学特性を付与できるという特徴から幅広い業界から注目を集めている。一方、中空構造のため搬送コストがかかる。双安定機構を用いて折紙構造を平坦化するトリガー技術を開発することで搬送性を高めることに成功した。

新技術の特徴

・紙と印刷溶液の物理化学反応によって線幅による折り曲がり角度の制御
・電子機能の埋め込み可能(導電薄膜材料をインクジェット印刷によって構成)
・材料自体を自己動作することで折紙作製を単純化

想定される用途

・運輸業界でのスマート折紙緩衝材・包装材
・介護・医療用生体計測を睨んだ安価かつ使い捨て可能なウェアラブルセンサ
・農畜産向けスマートセンサ

  • 14:30~14:55
  • 情報

3)重畳する多数の線状物体から個々の線状物体を抽出する方法

発表資料

芝浦工業大学 システム理工学部 電子情報システム学科 教授 高橋 正信

https://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/laboratory/00156.html

新技術の概要

多数の線状物体が重なる画像において、抽出する線状物体をシード(種)によって指定することで、個々の線状物体の高精度な抽出(セグメント)を実現します。本手法の利用により、例えば頭髪の画像から1本1本の頭髪を抽出することが容易になります。

従来技術・競合技術との比較

多数の物体を個々に抽出する従来手法としてはMask-RCNNがありますが、物体を囲む矩形領域(バウンディングボックス)を利用する手法のため、矩形領域が重なる状況で抽出精度が低くなる問題があります。本手法は矩形領域を用いない利点があり、実験でもより優れた結果が得られています。

新技術の特徴

・多数の線状物体が重なり合う画像において個々の線状物体を抽出可能
・線状でない物体でも同種の物体であれば個々に抽出可能
・バウンディングボックスを利用しない手法のため、バウンディングボックスが重なり抽出精度が低下する物体でも高精度で抽出可能

想定される用途

・頭髪を含む人体の毛の密度や太さなどの計測
・ブラシの毛のような線状物体を用いた製品の検査
・重畳している多数の同種物体の個数カウント

  • 分析

4)【発表中止】視注率という配信動画映像の評価指標

芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 清水 創太

https://www.shibaura-it.ac.jp/faculty/laboratory/00025.html

新技術の概要

視注率は配信動画映像に対し、映像スタート時からの複数の視聴者の統計的なデータ(注視場所、注視時刻、注視対象)を取得できる。これにより例えば、宣伝広告を含む番組のどの時刻のどの部分に注目したかが分かり、宣伝広告の効果や番組の評価データを視聴率より高い精度で得ることができる。

従来技術・競合技術との比較

広く用いられている視聴率や動画のアクセス数からは、当該映像の人気の度合いや流行を分析する手立てとなる。視注率は、パーソナルテレビ化されたオンデマンド配信を視野に入れた分析手段であり、その人気の理由や視聴者のより精度の高い分析が可能となる。年代別視聴者数の分析一つを取ってみてもより、何が視聴者に訴えかけたのかまで判別できる。

新技術の特徴

・視注率から動画像のどの場所の何を、いつ見ていたかのデータを獲得できる
・視注率情報を確率値に対応するヒートマップとして表現
・視聴者が意識的に見ていたか無意識に見ていたかを判別できる

想定される用途

・より詳細な視聴データを収集できることから、宣伝効果を定量的に示すこと
・既存技術の視聴率ではできなかった、「広告をほんとうに見たのか」を知ることが可能
・出演女優の服に注目が集まっている場合の広告効果の確認が可能

関連情報

・デモあり
・展示品あり

  • 15:30~15:55
  • デバイス・装置

5)プラスチック選別の実現によるリサイクルの高度化

発表資料 プレゼン動画

芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 田邉 匡生

https://recycledesignsit.com/

新技術の概要

プラスチックの種類(素材種類、添加剤、成形方法)によりサブテラヘルツ・テラヘルツ光源の反射率、透過率、吸収率が周波数で異なる。この分光学的な情報を活用してプラスチックをリサイクルしやすいように選別する。

従来技術・競合技術との比較

従来は近赤外光の透過率・反射率を用いてリサイクル対象のプラスチックを識別してきた。しかし近赤外光はエネルギーが大きく、着色されたプラスチックだけでなく、プラスチックの劣化や変形については検出できないという状況であった。

新技術の特徴

・選別対象(素材種類、添加剤、成形方法)のプラスチックに合わせて周波数を選択する
・透過光の変化率を使うことにより最少のデータベースと機械学習で対応する

想定される用途

・リサイクルプラスチックの選別現場
・プラスチック窓の劣化診断

関連情報

・デモあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

芝浦工業大学 研究推進室 研究企画課
TEL:03-5859-7180  
Mail:sangaku アットマークow.shibaura-it.ac.jp
URL:https://www.shibaura-it.ac.jp/research/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top