会津大学 新技術説明会【対面開催】
日時:2024年02月27日(火) 09:55~11:55
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構 、会津大学
発表内容一覧
発表内容詳細
- 09:55~10:00
開会挨拶
会津大学 産学イノベーションセンター センター長 石橋 史朗
- 10:00~10:25
- 情報
会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータサイエンス部門 教授 趙 強福
新技術の概要
日本のような高齢化社会において、高齢者の見守りは大きな社会課題となっている。一人暮らしの高齢者を守るために、様々な見守りシステムが開発され、運用されている。しかし、状況把握とプライバシー保護を両立させるためにはまだ解決すべき課題が多い。われわれはこれまでに、プライバシーに配慮しながら利用者の位置、動静、活動パターンなどを把握することができる、小型センサユニットならびにデータ解析技術の開発・実証・試作などに取り組んできた。今回の発表は、今までの成果を報告し、商品化に向かって協力可能な企業を募りたい。
従来技術・競合技術との比較
従来、高齢者を見守るために、(特に介護施設において)さまざまなセンサが使用されている。しかし、これらのセンサは、(例えば、人感センサのように)情報収集の力が足りないか、(カメラのように)プライバシーが守れないか、いずれの問題があった。提案技術は、上記の問題を解決することができ、(適齢の)高齢者を優しく見守ることができるようになる。
新技術の特徴
・従来技術(センサー、カメラなど)における、プライバシー配慮と状況把握の両立ができない問題を解決することに成功した
・本技術の適用により、介護施設の利用者や独居高齢者の位置や動静情報が得られるため、「異常行動」の早期発見が可能となる
・ 介護士や見守りサービスの提供者などの負担を減らし、作業効率の向上が期待される
想定される用途
・介護士の作業効率の向上と負担の軽減ができるため、介護施設に利用できると考えられる
・自宅(アパート・マンションを含む)で一人暮らし高齢者の見守りサービス
・警備会社などによる単身生活者の見守り・防犯
関連情報
・展示品あり
- 10:30~10:55
- 情報
2)3Dモーションキャプチャと単純なハンドジェスチャによる個人識別
発表資料会津大学 大学院コンピュタ理工学研究科 コンピュータ・情報システム学専攻 教授 愼 重弼
新技術の概要
3Dモーションキャプチャ装置(LeapMotion)を用いて、単純なハンドジェスチャをパスワードとする個人認証技術。デバイスから得られた3Dモーションデータから静的特徴と動的特徴を算出し、機械学習を用いて個人認証を行う。
従来技術・競合技術との比較
テキストベースのパスワードは長く、複雑にするほど覚えるのが困難であり、指紋や顔などの生体認証は、最新の3Dプリンタ等で再現できてしまう。LeapMotionを用いた同様のシステムは、再現性やユーザビリティに問題があるシステムが多い。本システムは、既存の問題を改善し、セキュリティ性能が高い手法を提案している。
新技術の特徴
・Leap Motion デバイスによってキャプチャされた生理学的情報と行動情報を利用して、ユーザーの身元を識別する
・連続ジェスチャパスワードを実行するのにかかる時間(行動情報)、被験者の指と手のひらの寸法や位置(生理学的情報)、およびパスワード自体(ユーザー自身が定義したジェスチャ)は、高いレベルの識別情報を提供できる
・タッチレスであるため、感染症の伝染を防ぐことができる
想定される用途
・施設のセキュリティを確保
・衛生管理が厳重な施設のセキュリティシステム
- 11:00~11:25
- 計測
会津大学 コンピュータ理工学部・大学院コンピュータ理工学研究科 コンピュータ工学部門
上級准教授 荊 雷
新技術の概要
E-Textile面圧センサの抵抗値と圧力絶対値の特性曲線を簡易に計測する校正方法を提案する。定期的に校正を行うことにより、面圧センサのゼロ点のズレやドリフトのような課題を解消でき、製品の信頼性を改善する。
従来技術・競合技術との比較
既存のE-Textile面圧センサに対して、再現性が低い、および相対的な圧力変化しか検知できない、二つの課題がある。
新技術の特徴
・大量の面圧センサの特性曲線を短時間に簡易に計測する
・圧力絶対値の特性曲線を計測する
・高価な校正装置がいらない、仕事現場でも利用可能
想定される用途
・E-Textile服や手袋などの校正
・面圧センサを利用したロボットなどへの校正
関連情報
・デモあり
・展示品あり
- 11:30~11:55
- 情報
4)スマート学習支援環境における可視化手法
発表資料会津大学 コンピュータ理工学部 コンピュータ理工学科 上級准教授 渡部 有隆
新技術の概要
本技術は、情報やプログラミングの学習・教育を支援するオンラインの学習支援システムにおける可視化手法に関連します。学習者の目標設定に応じた進捗状況を表示する技術及びプログラムを自動採点・評価する技術に関連します。
従来技術・競合技術との比較
自動採点システムに代表される従来の学習支援システム等に対し、学習モチベーションや学習効率の向上を促す可視化方法、プログラムの動作を可視化・性能評価し採点結果としてフィードバックする方法に特徴があります。
新技術の特徴
・項目ごとに中間目標に対する進捗率を可視化する新しいタイプのチャート
・学習者プログラムとシミュレータを連携させた性能評価と可視化
想定される用途
・学習支援サービス
・ソフトウェア・ロボットの性能評価とテスト
・ゲーム
関連情報
・デモあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
会津大学 企画連携課
TEL:0242-37-2511
Mail:cl-innov u-aizu.ac.jp
URL:https://u-aizu.ac.jp/
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