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福井大学 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2023年09月07日(木) 10:00~11:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、福井大学

発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 材料

1)高濃度スラリーの作製とLIB電極作製への応用

発表資料 プレゼン動画

福井大学 産学官連携本部 本部長 米沢 晋

https://www.eng.u-fukui.ac.jp/wp-content/uploads/mukizairyoukagaku.pdf

新技術の概要

LIB電極作製時に導電材として利用する炭素系微粒子材料について、超低活量のフッ素ガスによる精密表面修飾により、溶媒分散性を向上させる技術を紹介します。
電極塗工時に利用する、溶媒としてNMPを利用するスラリーについて、従来よりも各段に溶媒量を低減し、かつ分散性も高めることのできた事例について説明します。

従来技術・競合技術との比較

塗工乾燥工程を含め、現在のLIB電極作製工程をほぼ変更することなく、溶媒量の低減、即ち乾燥工程の短縮、省エネルギー化が期待できます。
また、合剤の分散性向上から、電池のサイクル寿命や安全性等の改善にも寄与する可能性を有しています。

新技術の特徴

・微粉末材料を用い、高濃度かつ高分散性スラリーを作製できる
・微粉末材料について、溶媒との親和性を制御できる
・反応性の高い材料の精密表面修飾ができる

想定される用途

・リチウムイオン電池電極作製技術
・塗料等作製技術
・シーラントなど高濃度スラリー作製技術

関連情報

・サンプルあり)

  • 10:30~10:55
  • 計測

2)フラーレン含有潤滑油の酸化度推定法および余寿命判定法

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院工学系部門 機械工学講座 教授 本田 知己

http://mech.u-fukui.ac.jp/~honda/index.html

新技術の概要

フラーレンがラジカルを捕捉して酸化を防止する過程で、ラジカルと反応した量に応じて吸光度の変化や潤滑油の色が変色することを利用して、潤滑油酸化度の推定および酸化防止剤としてのフラーレンの余寿命を簡易的に判定する方法を提供する。

従来技術・競合技術との比較

フラーレンのラジカルトラップ反応を調べた研究はあるが、フラーレンを酸化防止剤として活用し、さらにその余寿命を色の変化を使って判定しようとする発明はない。
また、酸化防止過程におけるフラーレンの構造変化と色を組み合わせて余寿命判定する考えに容易に想到できない。

新技術の特徴

・潤滑油などのフラーレン含有体の酸化度を簡便で迅速に推定できる
・添加剤としてのフラーレンの余寿命と潤滑油の交換時期を判定できる
・酸化度や余寿命を色で翻訳する

想定される用途

・溶媒の酸化度センサ
・潤滑油の状態監視
・機械の余寿命予測

  • 11:00~11:25
  • 環境

3)セルロースから水素とカーボンナノチューブの同時生成

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院工学系部門 物理工学講座 教授 浅野 貴行

https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/25/0002451/profile.html

新技術の概要

紙やダンボール、木材や食品種皮の主成分であるセルロースをマイクロ波を用いることにより、短時間で効率的に分解し、次世代エネルギーとして注目されている『水素』と、機能性材料として期待されている『カーボンナノチューブ』を同時生成する技術であり、廃棄物処理やリサイクルに貢献する。

従来技術・競合技術との比較

化石燃料に替わる新たなエネルギーとして生物体を資源とするバイオ燃料が注目されているが、その原料であるセルロースからの生成には、時間と手間が必要である。
そこで、新しいエネルギーリカバリーとして、セルロースからの水素とカーボンナノチューブの同時生成をマイクロ波アシストによる金属触媒を用いて実施する技術である。

新技術の特徴

・マイクロ波によるセルロース由来水素生成
・マイクロ波によるセルロース由来カーボンナノチューブ生成
・マイクロ波による熱エネルギー供給

想定される用途

・水素ガス製造,供給
・カーボンナノチューブ製造,供給
・廃棄物処理

  • 11:30~11:55
  • 医療・福祉

4)夜間頻尿改善を目指す就寝時刻設定アプリケーションの開発

発表資料 プレゼン動画

福井大学 学術研究院医学系部門 泌尿器科学 医員 奥村 悦久

https://www.fukui-urol.com/

新技術の概要

wearable devieから得られた就寝時刻と中途覚醒時間を用いて、中途覚醒時間が最も短くなる就寝時刻を導き出すプログラムを開発し、本プログラムを用いた前向き臨床研究を行い、夜間頻尿の有意な改善を認めた。
今後は、本プログラムを用いた夜間頻尿や睡眠の質が改善する商品、アプリケーションの開発を目指す。

従来技術・競合技術との比較

我々が調べうる限り、夜間頻尿の患者の個体差を考慮して夜間頻尿現象のための方法を提示する従来技術はないと考えられる。

新技術の特徴

・wearable deviceを用いるため患者負担が殆どない
・アルゴリズムがシンプルで商品やアプリへの応用が比較的容易
・商品やアプリから得られたデータから更なるバージョンアップが見込める

想定される用途

・アップルウォッチ等に搭載するアプリ
・寝具

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

福井大学 産学官連携本部
TEL:0776-27-9725
Mail:titekiall アットマークml.u-fukui.ac.jp
URL:http://www.hisac.u-fukui.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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