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環境研究・技術開発(ERCA) 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2025年01月16日(木) 13:25~15:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、環境再生保全機構、
山口大学、広島大学、大阪大学、東北大学、
物質・材料研究機構

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発表内容詳細

  • 13:25~13:30

開会挨拶

環境再生保全機構 環境研究総合推進部 部長(兼 上席審議役) 東條 純士

  • 13:30~13:55
  • 環境

1)ケミカルリサイクルを前提としたプラスチック材料の新設計指針

山口大学 創成科学研究科 応用化学科 若手先進教授 西形 孝司

新技術の概要

既存プラスチックの合成の際に、分解コアをいれるだけで、分解性を付与できる技術である。分解は、ごく微量の光触媒存在下で対象に光照射するだけで、原料またはアップグレード品へと分解することが可能。光触媒を使うので、プラスチック自体は光のもとでも劣化しない。 

従来技術・競合技術との比較

従来のケミカルリサイクルは、熱分解が主流で、対象プラスチックは限定的、かつ大量のエネルギー消費がある。一方、生分解性ポリマーも最近の注目素材であるが、食糧問題や分解後に温室効果ガスになるという問題がある。これに対して、本技術は、幅広いプラスチックに適用可能、かつ分解後は化学的にリサイクル可能である。

新技術の特徴

・既存プラスチックの合成の際に、分解コアをいれるだけで、分解性を付与
・省資源・省エネルギーな電子移動による分解

想定される用途

・既存のプラスチックのほぼすべてを代替可能

関連情報

サンプルあり

  • 14:00~14:25
  • 計測

2)大気に浮遊するアスベスト繊維を1本から自動で検出する装置

広島大学 大学院統合生命科学研究科 生物工学プログラム 教授 黒田 章夫

新技術の概要

発表者らは、アスベストに結合して蛍光を発する試薬を開発し、蛍光顕微鏡を使った大気アスベスト検査方法の開発を行ってきた。本発表では、大気のサンプリングから蛍光顕微鏡によるアスベスト検査の全行程を自動化し、連続的に測定できる世界で唯一となるアスベスト検出装置を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

これまでの飛散アスベスト検査の公定法は、時間と手間がかかる電子顕微鏡を使う方法であったため、解体現場で利用できるモニタリング技術になり得なかった。また散乱光を測定することによるファイバーモニタリング装置も開発されているが、必ずしもアスベストを特異的に検出するものではなかった。

新技術の特徴

・大気に浮遊するアスベストを高感度にモニタリングできる
・大気のサンプリング、蛍光染色、AIによる計測を自動化した
・蛍光試薬を変えれば、他の有害物も検出できる可能性がある

想定される用途

・解体現場でのアスベストモニタリング
・震災後の瓦礫からのアスベスト発生をモニタリング
・大気中に浮遊する有害物の検査

関連情報

デモあり

  • 14:30~14:55
  • エネルギー

3)粗水素をそのまま活用する持続可能な水素精製・貯蔵技術

大阪大学 大学院工学研究科 附属フューチャーイノベーションセンター 准教授 星本 陽一

新技術の概要

中長期的な将来にかけて、バイオマスなど炭化水素資源から膨大な量の水素が製造される見込みです。私たちは粗水素のままで不飽和有機物を水素化できる触媒技術を実現することで、粗水素から一挙に水素を分離・貯蔵・運搬する技術を実証しました。これにより、エネルギー消費を削減し、安価な水素の製造を可能にします。

従来技術・競合技術との比較

既存の水素精製プロセスでは、貴金属触媒の活性維持のため、粗水素から不純物を徹底除去する必要がありました。新技術では、ホウ素触媒を用いることで不純物除去プロセスを省略し、粗水素を直接活用できます。これにより、エネルギー消費と温暖化ガス排出の大幅削減が可能となり、水素製造の効率化と環境負荷低減を実現します。

新技術の特徴

・低純度水素(20%~)から高純度水素(>99.999%)を短行程で製造
・PSAなど従来の大型かつ定置型な精製装置が不要
・100-200℃という温和な反応条件で運用可能

想定される用途

・オンサイト水素精製
・水素貯蔵・運搬
・ホワイト水素など低純度水素からの高純度水素製造

  • 15:00~15:25
  • エネルギー

4)環境適合な有機ハイドライドの創出とグリーン水素の製造・貯蔵法の創製

東北大学 多元物質科学研究所 有機・バイオナノ材料研究分野 講師 岡 弘樹

新技術の概要

本研究では、代表的なバイオマスであるセルロースから得られ、生分解性も有するグリーン溶媒を用いて、パン酵母によるアルコール発酵を活用した水素化と耐久性の高い金属触媒による温和な条件(100-180℃)での水素発生を組み合わせた、革新的かつ持続可能なH2製造・貯蔵サイクルを実証した。

従来技術・競合技術との比較

①バイオマス資源の有機ハイドライドへの新規活用、②温和な条件下(100-200℃)での水素製造が可能な有機分子の活用、③パン酵母 (生体触媒)もしくは電解水素化を活用した水素製造·貯蔵

新技術の特徴

・[セルロース由来の溶剤を有機ハイドライドに活用] セルロース由来のグリーン溶剤であり、生分解性を持つCyreneを、環境適合な有機ハイドライドとして活用するところに新規性・独創性がある。Cyrene自体は使用後にセルロースに戻せるため、持続可能な燃料としても確立できる。
・[パン酵母によるアルコール発酵の新規活用法] 汎用廉価なパン酵母によるアルコール発酵を、電解水素化に代わる、環境適合な水素貯蔵法として活用するところに、新規性・独創性がある。
・[アルコール発酵を活用した水素製造・貯蔵法の確立] パン酵母によるアルコール発酵を活用し、温和な条件での水素発生法と組合せた、革新的な水素製造・貯蔵法を確立するところに新規性・独創性がある。従来にない100℃程度の温和な条件での水素製造は熱エネルギーの活用という点で斬新である。工業排熱の70%以上を占める200℃以下の低温排熱の有効な活用技術としても期待できる。

想定される用途

・バイオマス資源を活用した環境適合な水素貯蔵材料の開発
・電解水素化とパン酵母による地域分散型の水素製造·貯蔵システムの開発

関連情報

サンプルあり

  • 15:30~15:55
  • 材料

5)スマートウインドウ用エレクトロクロミック材料の高性能化

物質・材料研究機構 高分子・バイオ材料研究センター グループリーダー 樋口 昌芳

新技術の概要

エレクトロクロミックスマートウインドウ(調光ガラス)は太陽光の効率的な遮断/透過により、室内空調の省エネに貢献すると期待されている。本発表では、エレクトロクロミック特性を有するメタロ超分子ポリマーにおいて、分子構造の最適化により、1000 cm2/C以上の極めて高い着色効率を達成したので報告する。

従来技術・競合技術との比較

着色効率はエレクトロクロミック材料の性能を評価する指標の一つであり、少ない電気量で大きな着色変化をする場合に値が大きくなる。代表的なエレクトロクロミック材料として酸化タングステンやビオロゲンが挙げられるが、それらの着色効率はそれぞれ100 cm2/C以下、及び180 cm2/C程度である。

新技術の特徴

・従来材料と比較して、5分の1から10分の1以下の電気量で大きな色変化が可能
・スプレイ塗布などの湿式の製膜法が使用可能
・フレキシブルデバイスも作製可能

想定される用途

・調光ガラス
・デジタルサイネージ
・装飾品

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

環境再生保全機構 環境研究総合推進部 研究推進課
TEL:044-520-9647 
Mail:erca-suishinhiアットマークerca.go.jp
URL:https://www.erca.go.jp/

山口大学 大学研究推進機構 産学連携課
TEL:0836-85-9990 
Mail:yuicアットマークyamaguchi-u.ac.jp
URL:https://kenkyu.yamaguchi-u.ac.jp/sangaku/

広島大学 オープンイノベーション本部 産学連携部
TEL:070-1597-4492 
Mail:ishiitアットマーク@hiroshima-u.ac.jp
URL:https://hoip.hiroshima-u.ac.jp/

大阪大学 共創機構 イノベーション戦略部門 知的財産室
TEL:06-6879-4861 
Mail:tenjikaiアットマークuic.osaka-u.ac.jp
URL:https://www.ccb.osaka-u.ac.jp/

東北大学 産学連携機構 知的財産部
TEL:022-795-5270 
Mail:chizaibuアットマークgrp.tohoku.ac.jp
URL:https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/property/organization/

物質・材料研究機構 企業連携室
TEL:029-859-2600 
Mail:technology-transferアットマークnims.go.jp
URL:https://www.nims.go.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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