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広島大学 新技術説明会【対面開催】

日時:2024年11月14日(木) 13:30~15:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、広島大学

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発表内容詳細

  • 13:30~13:55
  • 分析

1)高感度微量化学分析(赤外・ラマン)のための試料台

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 化学プログラム 教授 井口 佳哉

新技術の概要

放射性化合物の化学分析(赤外・ラマン)を行うとき、安全性の観点から、微量・密閉された試料で測定する必要がある。本技術で開発した試料台では、金薄膜により高感度化することで微量分析を可能とし、擬密封系とすることで試料の大気拡散を防止することが可能とした。

従来技術・競合技術との比較

従来の化学分析は、一般に試料が大気に曝露した開放系で行われる。開発した試料台を用いれば、少量の試料でかつ簡便に擬密封系の試料を準備できるため、放射性化合物や貴重な嫌気性化合物の分析などに適したものとなっている。

新技術の特徴

・少量の試料で赤外・ラマン分析が可能であり、放射性化合物の分析に適している
・試料が空気に触れずほぼ密閉した状態で分析できるため、放射性化合物、嫌気性化合物の分析に適している

想定される用途

・放射性化合物の化学分析(赤外・ラマン)
・嫌気性化合物の化学分析(赤外・ラマン)

関連情報

展示品あり

  • 14:00~14:25
  • 機械

2)大可動範囲かつユニット化できる4足歩行ロボットの脚機構

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 スマートイノベーションプログラム 教授 高木 健

新技術の概要

機械系および電装系を含め、シンプルな4足歩行ロボットの脚機構を提案する。部品点数が少なくユニット化できるため製造コスト面で有利であり、配線の取り回しも簡単なため、脚を360度(無限)回転させても配線が問題とならない。ゆえに、提案機構は4足歩行ロボットの活躍できる範囲を広げることが期待できる。

従来技術・競合技術との比較

従来構造よりも可動範囲が大きいため、これまでアプローチすることが難しかった段差などにも適応できるほか、脚をマニピュレーションとして利用する場合は特に有利である。また、脚を前方に伸ばし、大きな段差を登る場合は、従来の機構よりも少ないモータトルクで大きな足先力を出力できる特徴も持つ。

新技術の特徴

・4足歩行ロボットの脚機構をシンプルに実現
・極めて大きな可動範囲を持つ脚機構
・脚を360度回転させることも可能

想定される用途

・点検・巡回ロボット
・搬送ロボット
・災害救助ロボット

  • 14:30~14:55
  • 環境

3)Bi系高温鉛フリーはんだの実機実用化達成と展開

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 客員教授 末次 憲一郎

新技術の概要

融点523K以上でバランスのとれた機械特性を有するビスマス系高温鉛フリーはんだ材料を世界で初めて実現した。これをコロナ殺菌クリーナ等の電子回路基板に実機搭載し実用化を達成するとともに、他製品への展開を推進している。これらによりオール鉛フリーエレクトロニクス製品実現への道筋が得られた。

従来技術・競合技術との比較

融点523K以上の高温鉛フリーはんだは、これまで世界で開発されておらず従来技術はない。金属はんだ以外の銀ペーストや銀ナノ粒子ペーストが用いられているものの、製造プロセスが複雑で生産性が低く、従来のはんだによる製造設備は使用できない。また開発材料の価格は銀ペースト等に比べて百分の一以下である。

新技術の特徴

・融点が523K以上で機械特性や接合強度が従来のはんだ材料と同等以上の環境に優しい、鉛を含有していないはんだである
・従来のはんだ材料と同様なプロセスで製造可能であり、製造設備をそのまま使用することができる
・銀ペースト、銀ナノ粒子ペーストによる接合プロセスに比べて、従来はんだ材料と同様に生産性が高く、材料価格も銀ペースト等に比べて開発材料は百分の一以下となっている

想定される用途

・環境対応SiC等鉛フリー半導体ダイボンド材料等接合用途
・車載部品、パワーエレクトロニクス等の高耐熱抗熱疲労鉛フリー接合用途
・レーザー、LEDなど発熱デバイス対応高耐熱機器鉛フリー接合用途

関連情報

サンプルあり
展示品あり

  • 15:00~15:25
  • 材料

4)強度が改善されたポリ乳酸とセルロースナノファイバーの複合体

広島大学 大学院先進理工系科学研究科 応用化学プログラム 准教授 中山 祐正

新技術の概要

セルロースとの親和性が高いポリビニルアルコール(PVA)にポリ(L-乳酸)(PLLA)をグラフトした共重合体(PVA-graft-PLLA)を合成し、それを界面活性剤として添加しPLLAとセルロースナノファイバー(CNF)を複合化することにより、強度が改善されたPLLA-CNF複合体を製造する技術。

従来技術・競合技術との比較

PVA鎖長、PLLA鎖長やグラフト率などが異なる様々なPVA-graft-PLLAを合成可能であり、用途に応じて最適化できれば高性能なPLLA-CNF複合体が得られる可能性がある。セルロースを表面処理する方法と比較して生産性に優れる。

新技術の特徴

・PVA-graft-PLLAを加えることにより、PLLA-CNF複合体の強度が改善
・セルロースを修飾する方法と比較して、生産性が高い
・PVA-graft-PLLAはPLLA以外の高分子と親水性物質との複合化にも応用できる可能性

想定される用途

・農業資材や漁具などの強度と生分解性が求められる用途
・高強度、高剛性な3Dプリンター基材
・さらに強度と剛性を改善できれば、汎用エンプラを代替できる可能性

  • 15:30~15:55
  • 医療・福祉

5)海藻レクチンライブラリー ~高精度糖鎖認識技術の革新~

広島大学 大学院統合生命科学研究科 食生命科学プログラム 講師 平山 真

新技術の概要

我々が海藻から見出したレクチンは、がん細胞が発現する糖鎖やウイルスが表面に有する糖鎖など、ある特定の糖鎖構造とのみ結合する特徴を有する。本技術はこれら海藻レクチンそのもの、もしくはこれらの高度な糖鎖認識能を利用した、特定の生体成分の捕捉・検出を可能とする技術である。

従来技術・競合技術との比較

既知レクチンと比較して、海藻レクチンには糖鎖選択性が極めて高いものが数多く見出されており、その結合親和性も高い。我々はそのような海藻レクチンを集めた世界一の海藻レクチンライブラリーを保有しており、その多くについて大腸菌発現系を確立しており、安定供給が可能である。

新技術の特徴

・特定の糖鎖構造を認識する多種類の海藻レクチンを集めたライブラリーを保有
・がん細胞が発現する糖鎖、ウイルスが保有する糖鎖などと高選択かつ強力に結合
・大腸菌発現系を用いた組換え体として安定供給可能

想定される用途

・がん/疾病マーカー検出、がん/疾病関連分子の捕捉・濃縮、ドラッグデリバリー
・ウイルス捕捉能を利用したウイルス検査の高感度化、抗ウイルス剤
・糖タンパク質・糖脂質など複合糖質製品の品質管理

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

広島大学 産学連携部
TEL:082-424-4302 
Mail:techrdアットマークhiroshima-u.ac.jp
URL:https://www.hiroshima-u.ac.jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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